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東京都 私立 渋谷教育学園渋谷高等学校 卒
東京大学 文科三類

川田 寛さん

■センター試験得点 798点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 61 30 76 40 41 =248/440点
自己採点 70 30 70 35 35 =240/440点

■受験した感触・・・ 数学が大幅に失敗したが、配点の高い英国社がうまくいったため、ボーダーライン上だろうと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 C 文科三類 D 文科三類 E 文科三類 B

合格への具体的な勉強法

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東京大学を志望した経緯

 中学生のころから漠然と「旧帝国大学で勉強したい」と思っていましたが、東京大学の受験を本格的に意識したのは高一の冬でした。2021年の共通テスト同日体験受験で556/900というこの時期にしては良い点数を取り、努力を重ねれば自分にも東京大学が目指せると思いました。また、将来は商社に入ろうという志はあり、大学では広く教養を学びたいと思ったため、進学振り分け制度がある東京大学は魅力的でした。さらに、社会が二科目とも得意で、英語が苦手だったため、二次試験に社会が二科目使えて、英語の配点が低いという入試科目も自分に有利だと思いました。
 また、自分は高三の春に引退するまで弦楽アンサンブルに所属し、コンサートマスターを務めていたため、部活との両立も図りつつ受験勉強を行っていました。ここでの「両立」とは、部活後の疲れているときには基本事項や復習を、元気な時には受講を、という「学習の棲み分け」です。

高三での具体的な勉強法

  • 受講

講座は、「六月末受講終了」は死守すべきです。夏・秋は受講より他の勉強に充てるべきです。もちろん、東大レベル以前に、基礎基本がほぼ完成していればの話ですが。

  • 過去問演習

当たり前ですが、過去問は計画的に行うべきです。私は2月に2022年(同日)、7・8月に2012年~2016年の5年分、10・11月に2017・2018・2019・2022年の4年分、1・2月に2010・2011・2020・2021の4年分を解きました。苦手だった英語の要約は本番直前期に2012・2017・2018などを解きなおしました。

  • 志望校別単元ジャンル演習講座

これは簡単なもの(~レベル6)に関しては遊び感覚で解いていました。簡単そうな問題をみつけていかに効率よく解いて終わらせるかというある種のゲームだと思っていて、ゲームの中でわからないところが出てきたらノートにメモするなり、勉強の軌跡を残しました。こういうのをマーキングといって、後述の模試の見直しで絶大な効果を発揮しますが、ここで行うのも手です。11月の中旬には完全習得が89/89となり、全部終わらせました。

  • 第一志望校対策演習

これはかなり丁寧に解きました。最初は全然合格をもらえなくて、二次試験本番時でさえ完全習得の数は27/32でした。これは適当にやるより、丁寧に行うべきです。特に社会は、「足りなかった知識は何か」だけでなく「根本的な答案の書き方にずれはないか」など構造的なことも意識すべきです。

  • 模試の復習

おそらく受験で過去問演習に次ぐ大切な勉強です。模試というのは自分の弱点をあぶりだす便利なツールだと思うべきです。受験生万人が共通して行うべき勉強だといえます。

■東進東大特進コースについて

講座について

 「高三での具体的な勉強法」を参照のこと。

共通テスト本番レベル模試について

 東進の共通テスト本番レベル模試はかなり難易度が高いため、難化した科目がこのくらいになるんだな、くらいの気持ちで解いてました。だからこそやはり復習は大切で、特に社会・理科は丁寧に見直すべきです。自分は、苦手な英語を克服するために模試の試験時間中に「分からない且つ解答に必要」な単語に下線を引き?マークを書いて、試験後に調べていました。

東大本番レベル模試について

 東進の東大本番レベル模試は返却がはやいことで有名です。判定よりも「解けるのに落とした問題は何か」を常に意識してほしいです。なぜなら、B判定やC判定の幅は非常に狭く、数学の大問一つで簡単に判定は変わるからです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験は「自己のマネージメント」をした人が勝ちます。講座を取得する面談にしても、何か月後かの自分の計画が崩壊して、本当に大切な勉強ができないなどということがないように、自分のキャパシティーを把握し、無理な勉強計画を立てないことが肝要です。例えば、夏休みは月~土に勉強計画を入れて、日には何も入れない。そのくらいしないと計画はたいてい上手くいきません。人間は私たちが思っているより意志が弱いようですから。