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栃木県 県立 佐野高等学校 卒
東京大学 理科一類

鈴木 達也さん

■センター試験得点 804点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 76 75 55 21 36 =263/440点
自己採点 70 70 40 20 30 =230/440点

■受験した感触・・・ 理科ができなかったけど他の科目でカバーできてると信じたい。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B

同日0点による合格体験記

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大受験について

 私が東大を初めて意識したのは高校1年生のころで、当時はやりたいことも決まっておらず、部活に打ち込んでいるわけでもなかったので勉強を頑張ろうくらいの気持ちで模試などの志望校欄に東大と書いていました。そうしているうちに徐々に、頑張れば本当に東大に行けるかもしれないと思うようになり、東大を第一志望にして受験勉強を始めました。その際、私は地方の公立高校に通っており、授業の進度が私立の進学校に比べて遅かったため、東進を利用して先取り学習を進めました。以下各科目について本試での目標点とともに詳しく書きます。

科目別の勉強について

  • 英語(目標 80)

1,2年生の頃は参考書を利用して文法や単語の知識をインプットしていました。3年生の時は主に過去問を古い年度から順に演習していました。東大英語は分量が膨大で中々時間内に解き終わりません(私は本番2週間前にようやく終わるようになりました)。ここで重要になってくるのが解く順番です。解く順番によって点数は大きく変わります。模試や普段の演習を通して試行錯誤を繰り返して、自分に一番合った順番を見つけることが大切です。参考までに私は最終的に4B→1A→2B→2A→3→2A→4A→5→1Bの順で解きました。

  • 数学(目標 50)

東進の講座を利用して2年生の4月までに数Ⅲの教科書レベルまでを一通り学習しました。その後、青木純二先生の数学の真髄シリーズ(後述)を受講したのですがこの講座で私は自分がいかに数学に対して理解が曖昧かを痛感しました。その後はこの講座で学んだことをもとに演習を進めていくことで3年の夏ごろから東大理系数学で安定して50点程度とれるようになりました(それまでは模試で10点台を連発していました)。数学に関してはある程度演習量をこなすことは必須だと思います。

  • 国語(目標 40)

現代文に関しては私の場合もともとある程度できて東大型の模試でも半分弱を安定して取れていたので過去問を少し解く以外の対策は行いませんでした。古文漢文に関しては英語と同様に1,2年の頃は文法と単語を固めました。しかしながら共通テスト模試で古漢の点数が安定しなかったことに危機感を覚えた私は3年次の共通テスト対策の時間の大半を古漢に費やしました。この作戦が功を奏し共通テストでは古漢93点を取れました。また、この時の勉強によって東大二次の古漢もかなり読みやすくなりました。理系の場合、古漢はやれば伸びるので安易に捨てるべきではないと思います。

  • 物理(目標 30)

私の一番の苦手科目です。タイトルの通り東大入試同日体験受験で0点を取ったくらいに苦手です。そんな私を助けてくださったのが三宅唯先生の難関物理(後述)でした。この講座を通して物理の面白さに触れて物理の勉強のモチベーションも上がり最終東大本番レベル模試では34点まで伸びました。苦手科目でも粘り強く勉強しましょう。

  • 化学(目標 40)

私の一番の得意科目です(本試では失敗しましたが……)。東進の講座を利用して2年生のうちに全範囲を終わらせてその後は参考書や東大特別演習を用いて問題演習を行いました。化学に関しては分野横断的な内容が多いため演習に入る前に全範囲を終わらせることをお勧めします。また、東大化学では実験操作や見慣れない反応など表面的な理解だけでは解けない問題が多く出題されるので、学習の際には「なぜそうなるのか」という疑問をもつ姿勢を大切にしていました。

本番のリスニング環境

 私は経済学部の地下の大教室で受験したのですが想像以上に音がこもっていて普段の演習時と比べてかなり聞き取りにくかったです。

■東進東大特進コースについて

通期講座

 ここでは私が受講した通期講座の中でも特に有用だった2講座について書きます。1つ目は青木純二先生の「数学の真髄-基本原理追及編」で、この講座では教科書や普通の参考書には書かれていないのにもかかわらず入試数学において非常に重要な数学の論理(存在条件や同値変形など)について基礎から学ぶことができます(実際今年の東大理系数学の第1問は同値変形が最重要ポイントでした)。2つ目は三宅唯先生の「難関物理」で、この講座では講義ごとに種々の概念を理解するために必要となる理論について丁寧に説明がなされるので先生の明るい雰囲気も合わさって物理が苦手な私でも無理なく受講できました。また、講義で扱う問題も物理を身近に感じられるような工夫の凝らされたもので面白かったです。

過去問演習講座

 はじめの頃は時間を意識せず納得いくまで考えて記述すること、直前期は制限時間内に点数を最大化することをそれぞれ意識しました。この講座の良い点は復習のしやすさだと思います。自己採点がしにくい記述問題について客観的に見てもらえることに加えて、返却も早く解説授業も付いているので演習から復習までテンポよく進めることができました。

東大特別演習

 この講座ではそれまでに学んだことを使ってひたすら演習を積んでいきます。私の場合は大体700問くらい演習しました。演習を進めていくうちに解ける問題も増え、解答時間も短くなっていき、学力の伸びを実感できてとても楽しかったです。

担任・担任助手

 担任の先生をはじめとしてスタッフの方々には計画の作成や勉強についての相談などの面から手厚くサポートしていただきました。どこか抜けているところのある私が3年間楽しく東進に通って受験を乗り切ることができたのは、スタッフの方々のおかげです本当にありがとうございました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が受験を終えて思うのは受験にはやはり運がある程度は絡んでくるということです。というのも私は模試ではいつも理科(主に化学)で点数を稼いでいたのですが本番では思うように点数が取れませんでした。しかし数学が、私の得意な計算力重視型の出題だったおかげで模試より点数を取ることができ何とか合格できました。運がよかったです。一方で今までの勉強がなかったら運が良くても合格はできなかったと思うので、少しでも運に頼る部分を減らすために勉強をするという気持ちを持つとよいと思います。受験勉強は大変ですが頑張ってください応援してます!