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愛知県 国立 名古屋大学教育学部附属高等学校 卒
東京大学 文科三類

野田 哲平さん

■共通テスト得点 839点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語      
開示得点 70 32 66 39 34 =241/440点

■受験した感触・・・ 初日は守りに徹してしまいやや易化した数学で点を取り切れず、二日目は得点源の英語と地歴が個人的に激難化に感じられ、手も足も出なかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 B 文科二類 A 文科二類 C 文科三類 B

自分の限界への挑戦

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望校の変更と初期計画

 私が東大受験を決意したのは、高校2年生の8月でした。当初は一橋大学を志望していましたが、オープンキャンパスでの直感を信じて志望校を変更。まずは「参考書ルート」を徹底的に調べ、自分の模試成績と照らし合わせて独自の計画を立てました。
 今振り返ると、計画は予定通りにいかないことも多いため、あまり細かく立てすぎないことをお勧めします。

基礎固めと学習戦略

 苦手だった数学は、8月から12月にかけて網羅系参考書に集中。3周繰り返すことで典型問題を網羅しました。一方で得意な英語は6月まであえて手を付けず、その分の時間を世界史・地理・国語の対策に充てました。学習の軸は参考書とし、東大特進コースの講座などを補助的に活用しました。

夏の慢心と秋の停滞

 夏の模試ではそれぞれA判定を獲得しましたが、これが「現状維持」への甘えを生んでしまいました。復習や弱点補強を怠り、ただ過去問を解くだけの状態に陥った結果、秋にはC判定まで急落。地歴と数学が足を引っ張り、11月の共通テスト対策に追われる中で、二次試験の対策が疎かになるという悪循環が続きました。

共通テストの挫折と文転の決断

 迎えた共通テスト本番、会場の独特な緊張感に圧倒され、目標の880点に届かず839点という結果に。リサーチの結果を受け、文Ⅱから、前年の合格最低点が低かった文Ⅲへと志望を切り替えました。

直前期の追い上げと合格

 転機は共通テスト後でした。1.5ヶ月ぶりに二次試験の問題に向き合うと、共通テスト対策で基礎が固まったことや気持ちのリセットが功を奏し、得点力が向上。世界史の教科書読み込みと数学の過去問10年分の完璧な復習に注力した結果、苦手な地理をカバーできる状態まで持ち直しました。

入試本番、そして合格へ

 本番では得意の英語が激難化し、パニックに近い状態になりました。数学でも「守り」に入ってしまうなど悔いの残る場面もありましたが、「難しいのは自分だけではない」と言い聞かせ、最後まで足掻き続けました。
 掲示板に並ぶ「合格」の文字を見た時、これまでの苦悩がすべて意味のあるものだったと確信しました。どんな逆境でも限界を決めず、泥臭くもがき続けたことが、この結果に繋がったのだと思います。

地歴選択について

 私は地歴を2年生の12月頃から始めたので、あまり時間がなく、対策にかける時間が比較的少なくて済む地理と、個人的に興味がある世界史を選択しました。今思うとこの選択は微妙だったかもしれません。日本史をやっていないので想像と、知人からの話がもとになりますが、日本史や世界史は問われる内容の型が決まっていて、解答に要する時間が60~70分程度と短いのに対して、地理で出題される資料はまず初見のものがほとんどで、典型問題が問われることはそこまで多くなかったです。また思考問題が大半を占めるので解くのに90分は要しました。また最初の客観問題を外すとその後の論述が全て的外れな解答になる可能性があるのでリスキーです。私がもう一度受験をするなら日世で受験しますし、これからの受験生も時間があるのであればそれをおすすめします。また地理は資料集を読み込んだりするのでそれほど時短にもなりませんでした。
 地歴に関しては教科書学習が最強でした。世界史について。教科書の内容を章ごとに読み進め、その後に自分で声に出して説明するのが効果的でした。意外と順序が逆になったり、因果関係が理解できていないことが多かったです。また細かい知識に関してもなめずに全て頭に叩き込みました。付箋に小論述の問いを自作して書いて貼っておいたので復習時に便利でした。これを何度も繰り返しました。論述の練習のために過去問ばかりやるのは非効率的。もちろん論述にあたってコンパクトにまとめる技術は必須ですが、そもそも知識がなくては書くものも書けないからです。知識があれば何が必要で何が不要か判断できるし、大論述も自然と書けるようになりました。最初は字数が多すぎて書ききれなかった第1問も、最後には字数が少なすぎて詰め込むのに苦労するほどに。

■東進ハイスクール・東進衛星予備校・東大特進コースについて

東大地理特講

 市販の地理教材は非常に少なく、この講座の存在はとてもありがたかったです。この講座では主に東大の問題(本試・東進模試の過去問)や他大学の過去問を使い、論述の練習をします。
 まずは時間を計って解き、分からなかった箇所はじっくり考えます。地理は歴史と異なり、知識がなくても思考すれば解ける問題が多いため、この「考え抜くプロセス」が地理力を伸ばすのに最も大切でした。その後、講座を受講して自分の考えと解答の思考のズレや知識不足を確認・補強する、その繰り返しです。村瀬哲史先生の明るくハツラツとした授業のおかげで、最後まで集中して取り組めました。

東大本番レベル模試

 東大本番レベル模試は東大入試同日体験受験と、第1回から最終までの計5回受験しました。東大本番レベル模試の魅力は、なんといっても実施回数の多さと成績返却の速さです。本番1か月前まで実施されるため、自分の立ち位置を正確に把握しながら勉強を進められました。また、中7日で返却されるため、記憶が新しいうちに弱点の発見と克服が素早く行える点も大きなメリットです。
 模試の解説授業も終了直後から受講でき、特に松田聡平先生の数学解説が非常に分かりやすかったです。初見の場面でどのように頭と手を動かし、解法の糸口を発見するのかを再現しながら説明してくださるため、他の問題にも立ち向かう汎用的な力がつきました。問題の質や難易度も、例年の傾向と最新の形式の両方が踏まえられており、本番に近い実戦的な演習ができました。

AI予測問題演習

 予測問題は直前期に活用しました。出題内容に関しては本番で的中していたものもあったと感じます。
 全体的に難易度は低めなので、解けたからといって油断しないことが重要です。添削は非常に丁寧で、「何がいけないのか」「どう改善すべきか」「抜けている知識は何か」など多くのコメントをいただけました。返却スピードも速いですが、2月上旬にまとめて終わらせてしまうのが効率的だと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 全力で人の力を借りましょう。東大の壁はあまりにも高く、独りで乗り越えるなんて無謀です。東大に進学した先輩や、学校や塾の先生に学習法などを聞き、模試の成績を共有して軌道修正のためのアドバイスをいっぱい貰ってください。東大受験は学力だけでなく情報戦でもあります。あなたはひとりではない。
 みなさんの努力が報われることを切に願っています。がんばれ!!東大で待ってる。