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岐阜県 県立 岐阜高等学校 卒
東京大学 理科一類

伊藤 大輝さん

■センター試験得点 805点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点

■受験した感触・・・

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 D 理科一類 B 理科一類 D 理科一類 D

部活と両立 ~地方公立高校の環境下で~

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 東大を目指し始めたのは、1年生の秋ごろでした。学校で行われた三者面談で具体的な志望校を選べていない旨を担任に伝えると「じゃあ東大で」と言われたことがきっかけです。日本の最高学府、東京大学という選択肢は頭の中になかったので東大生の自分を想像し、ワクワクしました。東大を目指すことで、合格後の勝手な想像を膨らませることでモチベーションを保つのが容易になり得るということです。自分自身、物理に興味を持っていたので大学ではその最先端を学びたいという表向きの理由もあったのですが、せっかくなら日本一の大学を目指すしかないです。

両立するには

 私自身、東大受験生の中でも秀でているわけではないのですが、部活との両立という面では優れているという自負があります。私は水泳部に所属していたのですが、信頼できる顧問の先生のもと、毎日厳しい練習を重ね、食事面にも配慮し、ついには県総体で優勝、東海総体で入賞できました。しかし、勉強はおろそかになってしまいがちです。加えて、私は岐阜県の公立高校出身ですので、都会の中高一貫生には大きなハンデを負っていました。それでも合格できたのは、自分を合格させてくれるような環境があったからだと思います。そのギャップを埋める上で重要だと思うポイントを書いていきたいと思います。
  • 基礎基本を早期に固める

過去問演習を積んでいくとわかると思いますが、東大の試験には「え、これが天下の東大の問題なの?」と思うような、いわゆる基本問題が数多く出題されます。もちろん、受験生に解かせる気のないような酷く難しい問題も出されます。後の記述にありますが、それは捨て問です。このように、基本問題を正確に素早く解く能力が求められるので、演習を後に積むためにも基本的事項は早期に固めるべきです。私の場合、部活が終了して受験モードに入る時には本番型の演習に入りたかったので、2年の秋頃までには高校の範囲の基礎基本を固め切りました。

  • 東大特進に入る

東大特進の存在は高一の頃から家に資料が届いていたので存在自体は知っていましたが、高校受験を通して自分1人でも勉強できるという謎の自信がついてしまったのでなかなか入る気になれずにいました。3年生に向けて成績が伸び始め、2年の終わり頃にB判定をとることができたので友人にも勧められやっと入ることになったのですが、授業を初めて受けた時は、やはりプロは違うということを実感しました。東大特進の授業には、「東大受験」に関する圧倒的信頼感があります。特に私が感激したのは林修先生の現代文と青木純二先生の数学の真髄です。躊躇わず早く東大特進に入りましょう。

  • 親の協力を得る

東大合格の瞬間は圧倒的な快感により、自分のしてきた今までの努力を思い出し、報われたことへの喜びにひたってしまうかもしれませんが、自分の学習環境が親の影響を強く受けていることを認識するべきです。小さい頃から良い学習環境を与えてもらった受験生もいれば、高校に入ってからやる気を両親に示し、協力を得た受験生もいるでしょう。いずれにせよ、親の献身的協力は不可欠です。もちろん、金銭的側面の協力もあるでしょう。しかし、それ以上に受験生に対する気遣いというのは精神をすり減らすものがあります。東大に合格し、家族全員で喜べるような結果のためにも、良好な関係保ち、親の理解と協力を得ましょう。

■東進東大特進コースについて

 私が東進衛星予備校に入学したのは2年の学年末です。東進ではすでに3年生として扱われていたので驚きました。受験生としての意識が芽生えてきたのはこの頃で、東進衛星予備校の担任に勉強意欲を煽られて良かったと思います。そのときにとった講座の中でもっとも印象的だったのは林修先生の現代文記述論述トレーニングです。担任に勧められて入った東大特進の現代文(東大の過去問を扱います)を受ける前に一度やっておくべきです。
 先述の通り、東大特進入学後はその「東大対策」という面でのクオリティに感動しました。個人的には、数学や英語において分野別対策を前期を通して行い、後期にはテスト型演習をするのができるという点に魅力を感じています。東大特進の授業の中でも、青木純二先生の数学は特におすすめです。一筋縄では行かない東大数学へのアプローチの仕方、すなわち、複数の解法から最適なものを選ぶ方法を別解を大切にする数学の真髄で学ぶことができます。
 このようにして東大に特化した対策を東大特進で学んだ後はやはり過去問演習です。こちらは過去問演習講座に優るものはないと思います。平日の放課後にも十分数学や理科など、150分かかる教科にも挑めます。一つ注意点を挙げるとすれば、時間を測って解いたあと、解ききれなかった問題をほったらかしにしないことです。だいたい、難しかったりめんどくさかったりする問題が解き切れないものです。この壁を乗り越えないと東大には合格できないのです。解説授業を見る前に、必ず全て問題を解き切るべきです。過去問は丁寧に取り組みましょう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験期は、新たな学びも少しはあるかもしれませんが、基本は演習であり、完全に新鮮な知識を得るということはあまりありません。そういった面で、モチベーションの高い受験期の最初の方は精神的に楽なのですが、“学び”の少ない“演習”の積み重ねはだんだんとキツくなってきます。このような状況の中で、東大合格に必要不可欠な正確無比にタスクをこなす能力を身につけるためには、強靭なメンタルが必要です。モチベーションが下がってくると、日本の学歴社会における熾烈なこの競争に疑問を抱くこともあるかもしれません。しかし、今努力できない人は将来社会に出ても努力できないという揺るぎない事実を鑑みてみるべきです。自ずと自分のすべきことが見えてくるでしょう。