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神奈川県 私立 山手学院高等学校 卒
東京大学 理科一類

石濱 心真さん

■共通テスト得点 931点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 44 39 36 19 =222/440点
自己採点 90 36 45 45 18 =234/440点

■受験した感触・・・ どうかみんなできていませんように

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B

目標を見据えた勉強を

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大受験を意識したきっかけは、中三の頃に部活の先輩が東大に合格したことです。それまでは雲の上の存在だった東大が、先輩のようにしっかりと努力をすれば到達できる、富士山山頂の大学というイメージに変わりました。しかし私の出身高校は東大進学者が毎年一人いるかいないかという具合で、当初は東大受験に向けて何をすればいいのかまったく分かりませんでした。そこでこのままではだめだと思い東進に通い始めました。ここで現役東大生の担任から東大受験のいろはを教えていただき、幸先の良いスタートが切れました。努力を重ねれば確実に実力はつきますが、東大へと照準を合わせた努力ならばより一層の成長が期待できます。私のように東大を目指す仲間が周囲に見当たらない方は、本やインターネット、塾等で積極的に情報収集をすることを強く勧めます。

科目別勉強法

  • 英語……基礎を固めたあとはリスニングを毎日行っていました。動画サイトを活用すれば自分の興味のあるジャンルの英語動画がたくさん見つかります。全体的傾向として海外の動画の方が、予算が潤沢で企画が大掛かりであったり、CGが使われていたりと見ごたえのあるものが多いです。私は数学の講義動画や海外VTuberの動画などを受験期の息抜きにしていました。
  • 数学……数学の真髄を受講して基礎的問題を固めたあと、高三の春から過去問演習に入りました。しかしなかなか点数を伸ばすことができずに苦しい思いが続きました。それでも自分のミスをノートにまとめて二度と繰り返さないようにしたり、全問に目を通すようにしたりして失点を減らすことができました。本番は極度の緊張で指先が震えるほどで、案の定0完という悔いの残る結果となってしまいました。数学が大得意という人は別として、多くの方は数学でこけてしまっても合格点がとれることを目指すのがよいでしょう。
  • 物理……苑田尚之先生の授業を受講していました。一つの現象に対して様々な切り口から理解をすることで解法の幅を広げることができます。そのため余裕のある人には別解を考えてみることをお勧めします。東大の過去問には高三の春から着手しました。良問ばかりで解くうちに自然と物理の理解が深められていきます。また、高校物理だけでも数多くの現象を解析することができるのだと気付かされました。計算の多い直近の過去問に比べて、20年ほど前の問題は定性的な理解が問われることが多く、傾向は異なれど後者も物理的感覚を磨くうえで意義深いものです。
  • 化学……対策が遅れてしまい最後まで点数が不安定だった科目です。特に計算問題は早期に手を出して習熟しておかないと点が取れません。東大化学は計算結果だけを答える設問も多く、そういった問題は計算ミスをするとまるまる一問落とすことになります。そのため計算ミスを減らす努力をしておかないと、失点が怖くて手を付けられないという問題ばかりになってしまいます。結局私は本番で計算問題に一つも手が出せませんでした。
  • 国語……現代文は試験中に、傍線部の分析に時間をかけることで的外れな解答をすることを大幅に減らせました。ただ自分の解答のどこがダメなのかを把握することができず、20点ほどで点数は頭打ちになってしまいました。読解力は全ての科目の基礎となる能力ですが、東大合格を目指すうえでは、ある程度のところで時間を他の科目に回すのが効率的だと思います。古文漢文は単語と文法を固めれば大体は読めるようになります。

■東進東大特進コースについて

授業

 IT授業ゆえ自分の気分に合わせて勉強する科目を選べるので、強制ではなく自主的に勉強する姿勢を保つことができ、勉強に嫌気がさすということはありませんでした。また何度でも見返せるため、対面ではついていけない高難度の授業にも食らいつくことができました。
  • 数学の真髄……言わずと知れた神授業。青木純二先生はややこしい数式や条件もたとえ話等を用いて嚙み砕いて教えてくださるので、それまで解法を暗記してなんとなく解けていた問題も、自信をもって解けるようになりました。とくに論理の授業がすばらしく、問題を適切に解釈できるようになりました。
  • ハイレベル物理……基礎法則をもとに必要となる定理を導いていくため、物理を体系的に理解することができました。また、独学では気付きづらい、俯瞰した視点から見た問題の背景を教えていただけるため、物理の知識が豊かになります。
  • 東大現代文……本文の論理関係に従うことで必要十分な解答を導くという、あらゆる問題に対応できる方法を学べます。ただ、林修先生のように明快な解答を作るにはいったいどれだけの読書と練習が必要なのか……

東大本番レベル模試

 採点が速く、問題を解いたときの記憶が鮮明なうちに復習を終えることができます。どの解説冊子も丁寧なのですが、とくに物理の解説は内容の密度が濃く勉強になるため、全文を印刷して保管することをお勧めします。

過去問演習講座

 採点に加えて個々の答案に合わせたアドバイスをいただけるのがありがたかったです。具体的にはミスの防ぎ方や解答の糸口などについてのアドバイスでした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 初めにも書きましたが、私は東大を目指そうと思ったときに、何から始めたらよいのかまったく分かりませんでした。同じように受験の始め方がわからないという方は、まず過去問を一年分解いてみてはどうでしょうか。手も足も出なくても構いません。過去問は地図みたいなもので、一度解いてみることで自分の現在地と目的地までの距離、進むべき方向がわかるはずです。まだ歩いたことのない道でも、地図を片手に、ときには周りの人たちに道を教えてもらいながら一歩一歩進むことで、確実に目標へと近づくことができます。頑張ってください!