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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 理科一類

芳仲 真緒さん

■センター試験得点 867点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 105 87 54 39 33 =318/440点
自己採点 95 74 49 27 30 =275/440点

■受験した感触・・・ 物化どう頑張っても半分取れてなくて心が折れそうでした。英語でなんとかなっていればいいな……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B

基礎学力と体調を盤石に!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 中学、高校とも塾には通っていませんでした。東大受験は中学の時から意識していましたが、学校の予復習だけで時間がかかり、高3になってもなかなか受験勉強にはいれませんでした。高2から東大特進の数学と現代文、高3では数学と現代文、物理、化学を受講しました。本格的に過去問を始めたのは共通テスト後で、最後は時間が足りなくなりました。

英語

 高2で東大本番レベル模試を受け始めた時からよく点が取れていた科目です。普段は学校の課題と定期試験対策以外は特別なことはしていませんでした。文法書をやるのはあまり得意ではありませんでしたが例文をたくさん覚えるのは好きで、前置詞などの使い方は個別の暗記ではなく文章の中で覚えていました。リスニングはなまりがあっても問題なく聞き取れていました。中学から毎日NHKの語学講座を聞いていたことがよかったと思います。二次試験の対策としては、先に東大受験を経験していた姉から点数の取り方と時間配分のコツを教えてもらい、短めの時間で解くようにしていました。直前期に過去問を解いたほか、毎日和訳問題だけ姉が添削してくれました。

数学

 高2から「数学の真髄」を受講しました。複数の解法を検討し、その中から一つの方針に決めるプロセスを説明していただけて、分かりやすかったです。内容は難しく、模範解答をもとに自分で復習しました。過去問は1月から始めました。時間がかけられなかったため解けない問題はその場で解答を見て解き、数日後に何も見ないで解きなおして終わらせました。2月第2週くらいから急に自己採点で70~90点くらいとれるようになりましたが、点数が安定するまでに時間がかかりしんどかったです。

物理・化学

 学校の授業を大切にしていましたが高2くらいから復習時間が足りなくなり、授業は受けても副教材をさぼりがちでした。高3夏休みの時点で4分の1もできていませんでした……高3で東大特進の講座を受講しましたが、学校での基礎の復習がたりておらず、発展内容を受講しても20点程度しか得点できない時期が直前期まで続きました。どちらの先生の授業も分かりやすく、解ける問題は確かに増えていったのですが、試験時間内に十分なスピードで解けるようにはなりませんでした。夏休みが終わった時点で、学校の問題集を優先的に終わらせて基礎を固めることを決意し取り組みましたが、問題集一周に1月半ばまでかかりました。その後、過去問を急いで解きましたが辛うじて半分に届くかどうか、という水準で終わってしまいました。高2までに学校の副教材を真面目に進め、基礎を定着させていればよかったと後悔しています。基礎は理解できるレベルにはなっていましたが、脊髄反射で運用できるレベルまで仕上げておくべきでした。

国語

 古文漢文は得意でしたが理由説明問題が苦手でした。古典の先生の授業で理由の書き方について教わってからはそのやり方で答案を作るよう意識していました。あとは単語と句法を定期的に確認していました。
 現代文は林修先生の授業を受けていました。以前はなんとなくで解いており点数のばらつきが大きかったですが、この授業で教わった方法を実践できるようになってからは点数が安定しやすくなりました。毎回実践できるようになるには時間がかかりましたが、本番はうまく解けたのでよかったです。

その他

 体調管理に細心の注意を払っていました。9時半から10時の間には寝ていました。直前期は時間切れに焦ってしまい睡眠時間を削りたくなりましたが、夜は早く寝て疲れをためないようにしました。

■東進東大特進コースについて

 一番役立ったものはリスニングアプリです。毎日の学習、隙間時間の学習、直前期に焦った時の学習と、いつ使っても役立つものでした。本番では模試と違って会場内の音量の調整などがありませんでした。もちろんみな同じ条件で受験するので気にしなくてもよいのですが、それでも様々な制限をつけたリスニング教材で経験を積んでおくことは、本番のメンタル安定にとても役立ったと思います。

 担当してくださった東大生スタッフには本当にお世話になりました。そのスタッフの体験記、メールで送られてくるメッセージなどには必ず目を通し、直前期まで自分のメンタル安定のお守りとしていました。また具体的なアドバイスにも助けられました。時間が足りないあまり「過去問なんてやらなくても逃げ切れるかも」と親子で考えていた夏の終わりに、「とにかく過去問をやるように。模試と過去問は違う」と強く勧められました。しぶしぶながら進め、時期的にもかなり遅かったのですが、効果絶大でした。皆さん、過去問はやったほうがよいです。

 東大特進コースの一番良いところは、自分中心に利用形態や内容が決められるところです。フィジカルな制約がなくハイレベルな授業が受けられたことに感謝しています。ですが、基礎の運用が脊髄反射レベルになっていなければどの講座も内容を咀嚼し本番での得点につなげることは難しいと思います。とにかく基礎を(夏までに)固めることをお勧めします。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は1日の一番長い時間を過ごす学校の勉強を一番重視して受験勉強を進めました。しかしマイペースな性格が強く出てしまい、副教科より主要教科に時間を割くなど、優先順位を考えた勉強が最後まで上手くできませんでした。それでも合格できたのはどの科目も穴と苦手意識がなかったからだと思います(共通テストでよい点がとれたのは学校の授業と林先生の講座のおかげです!)。共通テスト後に時間切れが明白になった後も、あきらめず過去問を解き続けたこともよかったと思います。あとは勉強の優先順位を何度も一緒に考え、修正してくれた母と姉のおかげです。反省点はたくさんありますが、皆さん、自分を信じてがんばってください。