■共通テスト得点 910点/1000点
■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治経済
前期試験得点 (自己採点) |
|
英語 |
|
数学 |
|
国語 |
|
物理 |
|
化学 |
|
開示得点 |
79 |
+ |
47 |
+ |
40 |
+ |
49 |
+ |
21 |
=236/440点 |
自己採点 |
80 |
+ |
45 |
+ |
40 |
+ |
50 |
+ |
20 |
=235/440点 |
■受験した感触・・・ 数学・化学の難化により、得意科目で不利になった。英語リスニングは1ミスで済んだので助かった。
|
第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
B |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
C |
東大入試をそこそこラクして突破する
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私は高校1年生の時から東大を志していました。高校受験は正直楽に突破できましたが、東大受験は桁違いにハードルが高いものです。幸い、私の周りには東大を目指す100人近い仲間がいたので、彼らの勉強方法を参考にしながら、比較的効率の良いルートを選びつつ受験本番に臨めたように感じています。少しでも皆さんの参考になればと思い、私の勉強法を紹介します。
良かった勉強法
1)先取り学習
文字通り、とにかく先に進めることです。私の場合、新高校1年生の春休みには数学ⅠA・ⅡBを終えている状態でした。これは極端な例かもしれませんが、高校2年生の東大入試同日体験受験までに全科目の予習を終えておくことには大きな意味があります。高校3年生の春には苦手分野を潰し、夏以降は過去問演習に全集中! という状態が理想。こうすれば、秋以降に伸び悩んだとしても焦らず対策できますし、本番直前に「まだこの分野やってない!」と慌てることもありません。先取り学習は、余裕を持って合格を勝ち取るための鍵になります。
2)共通テストの科目選択
東大理系志望なら、地歴公民は「公共、政治・経済」がおすすめ。なんとなく地理を選ぶ受験生が多いですが、過去問も解かずに本番で失敗するのはよくある話です。共通テストの政治経済は、半分以上が「資料を読めば答えがわかる」問題。一部知識問題もありますが、直前期の詰め込みで十分対応できます。地理の膨大な暗記より、短期間で仕上がる政治経済の方が効率的。まずは過去問を解いて、自分に合うか試してみましょう!
悪かった勉強法
1)無闇に問題集を周回する
問題集の周回そのものを否定するつもりはありませんが、目的を見失うと危険です。私は一時期、「問題集を何周もしている自分=偉い」と勘違いして、ダラダラと勉強していたことがありました。これは最悪の効率です。「1回で理解できるのが理想。でも自分はそれができないから仕方なく周回しているのだ」という意識を持つことが大切です。解ける問題を何度も復習する必要はなく、解けなかった問題も、できる限り短時間で吸収できるように集中して取り組むべきです。単なる作業にならないよう、勉強の目的を常に意識しましょう。
2)長時間連続勉強
「10時間ぶっ通しで勉強した!」という経験は、自分の限界に挑む意味では価値があります。しかし、勉強効率の観点からすると、あまり良い方法とは言えません。第一に、休憩なしで勉強し続けると脳が疲弊し、新しい情報を受け付けなくなります。結果的に、せっかく覚えた内容も翌日には忘れてしまう可能性が高くなります。第二に、受験は長期戦なので、最初から全力疾走すると途中でバテてしまいます。短期間の追い込みは有効ですが、受験生活を通して無理なく続けられる勉強スタイルを確立することが大切です。
教科毎勉強法
- 英語……単語帳を使いましたが、単調な学習が苦手で1周もできず終了。その代わり、長文中の難単語の推測や要約、作文力は、授業中の英会話で身につきました。
- 数学……最も振れ幅の大きい科目。東大模試で91点を取った私でも本番は失敗。基本問題での失点を防ぐことが最重要です。
- 国語……最後まで苦手で、漢字も完答できず。ただし、二次試験では差がつきにくいため、勉強しすぎは逆効果。
- 物理……正しい勉強法を見つけにくい初心者殺しの科目。ただ、一度根本を理解すれば一気に楽になります。他の受験者と差がつくので、最後まで諦めず本をたくさん読みましょう。
- 化学……無機化学の暗記を除けば、それほど難しくない科目。計算もシンプルで、時間との戦いになるため演習量を増やすのが鍵。
■東進東大特進コースについて
受講講座
私は主に物理と現代文の講座を受講していました。
特に苑田尚之先生の授業は圧巻です。内容が非常に難しく、最後まで全貌を理解することはできませんでしたが、それでも物理の本質に触れることができました。物理がある程度わかるようになると、この学問がいかに美しく体系化されているかが実感できます。中でも重心系に関する講義は、高校生の物理の見方を大きく変えるものです。物理選択の受験生には、何よりも優先して受講してほしい講座だと思います。この授業を受けたことで、「東大入試なんて取るに足らない」と思う人が、来年度以降も続出することでしょう。
東大本番レベル模試
これはほとんどの人が書いていることですが、他の予備校の模試と比べて結果が返ってくるのが非常に早いです。とにかく添削結果を見たらすぐに復習すること。東進の模試を最大限活用する方法は、これに尽きます。また、復習ツールも充実しており、適切に活用すれば、むしろ勉強方法を誤る方が難しいくらいです。
東進リスニングアプリ
本番では、学校の放送機器からリスニング音源が流れます。「音割れがひどすぎてまともに聞こえない!」というほどではありませんが、高機能イヤホンで聴く音声に比べると音質は劣ります。当然といえば当然ですが、普段から自習室でイヤホンを使って勉強している人も多いでしょう。そのような人にとって、東進リスニングアプリは本番の音質に慣れるための強い味方になること間違いありません。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験勉強を振り返って思うのは、「正しい勉強法は人それぞれ違うけれど、独りよがりになると痛い目を見る」ということです。自分に合った勉強法を見つけるのは大事ですが、それが本当に効率的か、成果が出ているかを常に客観的に判断しなければなりません。もし成績が伸び悩んでいるなら、「自分のやり方が絶対に正しい」と思い込まず、他の方法を試す勇気を持ちましょう。
最後に、受験が終わった後に「あの時もっとこうしておけばよかった」と後悔するのは誰しもあることです。でも、本番で自分の実力を出し切ることができれば、それがどんな結果であれ納得できます。だからこそ、最後まで全力を尽くしてください。皆さんの健闘を祈ります!