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岡山県 県立 岡山朝日高等学校 卒
東京大学 文科一類

杉岡 祐輔さん

■センター試験得点 809点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 60 64 66 35 34 =259/440点
自己採点 75 65 70 30 30 =270/440点

■受験した感触・・・ 勝負は五分。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 C 文科一類 E 文科一類 C 文科一類 C

受験勉強とは

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 コツコツ勉強するのが苦手な私は、高3の夏休みになると流石に焦って勉強し始めるだろう、とたかをくくっていました。しかし実際のところ夏休みには、ふと見てしまった配信者にはまってしまい、勉強時間はかえって減ってしまいました。あまり勉強をしなくても、そこそこの成績を維持できていたため、本腰を入れて受験勉強を始めたのは高3の秋でした。数学はもともと得意だったこともあり、勉強をする必要はあまりありませんでした。しかし、古文、漢文、世界史、地理、英語という勉強時間が実力に直結する教科で周りと差がついていることに気付いて焦り始めたのです。そこで私の良かったことは、作戦と計画を立てたことです。得意の数学で受験生と大差をつけて、国語で少し差をつけて、他の科目は引き分けを狙う、というのが私の作戦でした。この作戦を成功させるために、古文単語や英単語を1日何個覚えたら試験当日までに単語帳を何周できるのかを紙に書きだし、それを必ず実行することを決意しました。古漢が安定するようになったのは冬でした。古漢の安定は国語の安定を意味し、合計点の安定を意味します。また、英語は東大の過去問や模試を解くにつれて、傾向や特徴を捉えることが出来て、75点くらいで点が安定するようになりました。私が唯一高2から続けていた、一日に英語スピーチを10分前後聞くという習慣が私のリスニング力を向上させていたため、リスニングの点が安定して高かった、というのは大きな武器だったと思います。高3で一番勉強時間が長いのは間違いなく世界史でしょう。共通テスト直前期には、模試で多くても2問しか間違えない程の実力になりました。しかし、共通テストの世界史は東大の世界史とは大きく異なります。前者が知識を問うのに対して、後者は知識を前提として、幅を持つ時代や地域における世界の動きを問うてきます。つまり一問一答が出来たところで、大した点にはならないのです。論述は大論述、中論述共に、文字数制限が厳しく、問われていることを正しく理解して、それにまっすぐ答えなくてはなりません。これにはかなりの練習が必要だと思います。地理は一番苦手だったこともあり、東大特進の講座を一気に受講して、東大地理の傾向や解答の書き方のこつをつかむ程度しか勉強はしませんでした。限られた勉強時間の中で全教科をバランスよくすることが、自分の最高得点に繋がるわけではないのです。どのようにするのが自分にとってベストなのかを考えると、苦しい受験勉強が大学入試というボスを倒すRPGに変わるのです。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 私は現代文と数学と地理を受講していました。
 林修先生の現代文は、現代文という科目と読書は全くの別物だということに気付かせてくれました。読み方のコツや内容整理の仕方、段落構造について学ぶことが出来、現代文は得点源となる位には得意科目となりました。
 青木純二先生の数学は、解法暗記ではなく、公式の意味や論理記号の活用といった本当に数学の真髄に触れているような実感のある授業でした。「公式は自分で作るもの」という言葉は衝撃的過ぎて、初めて聞いたときの衝撃を今でも鮮明に覚えています。
 村瀬哲史先生の地理は、知識の定着から東大の過去問の答えの書き方まで、地理の全てを教えてくれました。関西弁で陽気な先生の授業を聞いていると、疲れているはずなのに、どこからか元気が湧いてきました。

志望校別単元ジャンル演習講座

 自分の苦手な世界史を中心に自分の解けない問題、つまりは最も効率的に点を伸ばすことが出来る分野を集中的に学習することができました。

東大本番レベル模試

 東大本番レベル模試受験者はレベルが高く、自分がその集団の中でどの位置にいるのかを確認することで、勉強のモチベーションにつながりました。模試は「本番と同じ問題が出るかもしれない」と考えるよりは、本番の緊張感を想定して試験を経験する、ということを意識するのが良いと思います。

その他

 担当のスタッフが定期的に電話をかけてくださり、悩みを相談したり、大学生活について聞いて自分の大学生活を夢見て勉強のモチベーションにしたりすることが出来ました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験は運が9割です。しかしこれは勉強する必要がない、という意味ではありません。受験生は残りの1割に必死になるべきだ、という意味です。精神的、身体的に健康で万全な状態で受験するのが一番ですが、現実は私たちの思い通りにはいきません。それでも、1点でも多くもぎ取ってやるぞ、という強い意志が大切です。最後に、受験当日の朝は、鏡に映る自分を見て、「お前は受かる」と声に出して言いましょう。効果があるかは保証しませんが、どこからか自信が湧いてくるはずです。自分を信じろよ。