ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

新潟県 県立 新潟高等学校 卒
東京大学 文科一類

山崎 遙斗さん

■センター試験得点 818点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 73 21 70 39 51 =254/440点
自己採点 70 20 70 40 45 =245/440点

■受験した感触・・・ 数学は安定して低空飛行。けど日本史の調子が良かった気がする!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 D 文科一類 C 文科一類 A 文科一類 B

地方公立高校二年冬文転勢でも間に合うから諦めないで!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東京大学の受験を意識し始めたのは文転を決めた高校二年生の冬のことでした。東進には一年生の4月から通っていましたが、その時は医学部を志望しており、自分の実力では理三に絶対に受からないと思っていたので東京大学を受験することになるとは露ほども思っていませんでした。
 しかしながら二年次に専門理科の授業が始まると理解が追い付かなくなり、自分は理系分野に適性がないのではないかと思い始めました。私は理数科に在籍しており、周囲の友人たちは理科や数Ⅲに何の抵抗もなく適応していきました。その姿を見るたびに、私は理系分野において「他の誰にもできないこと」を成し遂げることなど到底できないと痛感しました。
 私は、きっとお読みになっている皆さんと同じく「他の誰にもできないこと」がしたいと強く思っていました。それができなければ、自分は代替可能な人間で終わってしまうと感じていたためです。私は自分の言語能力に過剰と思える自信を抱いていました。文系の学問であれば、自分は何か新しいことができるのではないかと思い始めました。
 以上が文転を決意した要因です。このように私は二年生冬から東大へ向けた勉強を開始したので、部活などで一・二年生の時にあまり勉強できなかったという方にも参考にしていただけると思います。

三年生春から夏

 ほとんどの時間を世界史に注ぎ込みました。一年次に世界史を習っていたのですが、カリキュラムの関係上一年間で全範囲を終わらせるという無茶な進行であり、その上受験では日本史を使おうと思っていた自分は最低限の勉強しかしておらず、世界史をほぼ独学で習得する必要に迫られました。教科書を読もうと思っても無味乾燥な文に耐えられずに投げ出す日々が続き、結局参考書で大まかな流れを理解するところから始めようと考えました。資料集を読んだり、図解された本を読んだり、文学と結び付けてみたりと様々な方向から世界史にアプローチをかけ続けました。

三年生夏休み

 「現代文の過去問を解く→解説を見る→完璧としか思えない林修先生の解答を見て落ち込む」という工程を一セットとし、二日に一回のルーティンとしていました。夏休み中は現代文のことしか考えていなかったように思います。文章との対話が不可欠なこの時間は私にとって何よりも楽しいものでした。大げさに聞こえるかもしれませんが、一生忘れられないと思います。

 秋になると急激に成績が伸び始め、「これならいけるかも……」という自信が芽生え始めました。と同時に世界史の教科書の精読をはじめ、論述問題にできそうなところにマーカーを引いて論述のストックをため込んでいきました。また、英語に触れなさ過ぎて英文を理解するスピードが落ちてきたという感覚があったので意識的に英語に触れる時間を多くしました。

十二月から共通テストまで

 共通テストの形式の問題が苦手だったので、この時期はほとんど共通テスト型の演習を行っていました。二次試験の勘が鈍るかなとも思いましたが、特に影響はなかったように思います。

共通テスト後

 とにかく過去問。過去問を解いて傾向を掴み、自分なりのリズムを作るのが大事だと思います。時間配分を体にしみこませる意識を持っていました。日本史・世界史は過去問と似た(同じ)問題が出題されることもあるため、特に集中して取り組むべきだと思います。結局最後まで数学に対する苦手意識を払拭することができなかったことが心残りです。

■東進東大特進コースについて

過去問演習講座

 二次試験に向けた学力固めに過去問演習は不可欠です。しかし特に地方の東大志望者は過去問を解いた後の添削・解説をどこで受ければいいのか悩むことが多いと思います。そんな悩みを持っている方は迷わず過去問演習講座を受けましょう。過去問を最大限まで活用することができます。細部に至るまで検証してくださる添削と良質な解説はきっと皆さんの力になります。

東大本番レベル模試

 基礎力を付けた後はできるだけ早く模試に挑戦しましょう。レベルや時間配分、形式に早期から慣れることで学習がより効率的になるはずです。また何といっても返却が早いことが嬉しい。一週間ちょっとで結果が返ってくるので復習がしやすく、返却までの時期が長いと起きがちな『え?これなんで間違えたんだろ。調子悪かったっけ……まあいいか』ということがなくなります。
 東進の東大本番レベル模試の解答用紙は本番のものと酷似しています。受験当日、解答用紙が配られた瞬間(似すぎじゃね!?)と思って笑いそうになったくらいには似ています。これも魅力の一つかなと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 理数科に居ながら文系の進路を志望していたので、学校及び東進の担任の先生には大変な苦労をおかけしたと思っております。文系に進みたいと打ち明けた際に「うん、いいんじゃない?君にはそっちのほうが向いてると思う」と温かく背中を押してくださった先生には心からの感謝を申し上げます。先生の言葉が、私の挑戦をずっと支えてくれました。ありがとうございました。
 タイトルの通り、開始時期の点で他の受験生に大きく後れを取ってしまっていても、まっすぐ進み続ければ合格は可能なんだということを示すことができて嬉しいです。皆さんの努力が実ることを祈っています。頑張ってください。