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神奈川県 私立 栄光学園高等学校 卒
東京大学 文科一類

大嶋 寿弥さん

■共通テスト得点 942点/1000点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 化学基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 69 27 74 39 30 =239/440点
自己採点 70 30 60 40 40 =240/440点

■受験した感触・・・ 0完はまずい。こんなギリギリの戦いにはしたくなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 C 文科一類 A 文科一類 B 文科一類 A

成功へと導く王者マインド

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 タイトルを見て「自分には関係ないかも……。」と思った方もいらっしゃるかも知れませんが、私の模試判定を見てください。王者マインドなどと言っておきながらA判定でない時の方が多いですね。ここで私の言う王者マインドというのは、実際の実力は置いておき、自分は受かるべくして受かる強者だと思い込むマインドのことです。どうしてそのようなマインドを持つのかというと、王者マインドを持つと本番でいくつかのミスに気付いた時も、それ込みでも自分は全然受かる、と思うことが出来てその後の教科にも落ち着いて臨むことが出来るからです。結局東大二次というものは55%とることが出来れば大抵受かるわけですから、ミスのことは頭からはじき出すことが最適解なわけです。よって、受験には王者メンタルを持って挑むべし、というのが私がこの体験記を通して最も伝えたいことになるのです。
 書きたいことは書いたのであとは具体的な勉強方法を述べていきたいと思います。

東京大学を志望した時期、理由

 高2。それまで特に学業に勤しんではいなかったが、学校で受けた模試の成績が良く、狙えるなら狙おうと思った。

先取り学習について

 高2のうちに社会科の勉強はそれなりに先取りできたが、英数が固まっていないならばそちらが優先。

不得意科目の克服

 そもそも不得意科目を作らないように、高校生になったのなら授業でわからない点があれば学校外の時間で随時解決しておくべき。
 それでも不得意が出てくるのであれば、最低限誰でもできるような部分は完璧にしておき、他の教科でアドバンテージをとる戦略を立てるべき。

時期ごとの勉強(中高一貫進学校の場合)

  • 高2夏まで

基本的に定期テストで点を取るべく、一夕漬けをした(睡眠は大事)。ただし、一夕漬けを選択してよいのはその内容が結局後々まで残るくらいの記憶力のある人のみ。

  • 高2夏以降

社会科の先取りを開始した。高2東大本番レベル模試の社会を軽視せず有効活用した。

  • 高3夏まで

英語、社会は過去問を利用し始めて良い。(近年の問題の使用は避ける。地理はやらなくてよい。)解くたびに分析を怠らず自分に必要な勉強を考える。国語は林修先生の東大特進の「東大現代文」を利用し、古文単語を詰めていけば十分。数学は進度のばらつきが大きいが、自分の合格時の得点ビジョンをもとにレベルに応じた勉強をすること。基本が完璧であることが何より重要。

  • 高3夏以降年内まで

古典、地理の過去問演習を開始する。結局大きくやることは変わらず、自分の目標点数から逆算した学習を。2010年代後半のものぐらいまでは使ってよい。

  • 年明け

共通テストの勉強を英語以外はひたすら行った。英語は作文、リスニングの対策を絶対に続ける。共通テスト型の模試の成績が芳しくなく、それが自分の単純な学力でなく問題形式等に起因するならばもう少し対策の開始を早めても良い。

  • 共通テスト後

最近の過去問を用いて最終調整。目標点数を立て、時間はタイマーではなく時計を用いて自分で確認する。


 以上です。結局重要なのは自分が合格レベルの学力に達しているかどうかなので、あまり○時間勉強などにこだわらないように。趣味も完全に捨ててはいけません。一年間メンタルを安定させることも肝要ですから。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 私が主に受講していたのは現代文と古文と数学です。
 まず受験生の必修とも言うべき講座が、林先生の東大現代文です。現代文という科目は過去問しか有用な学習教材がなく、それを最大限に利用するには林先生の講座を受けるほかありません。私もこの講座メインに現代文の対策をしました。が、漢字力に自信のない人は漢字の対策を勧めます。他に受けていたのは栗原隆先生の古文で、かっちょいいおじ様の栗原先生が古文の読み方の基本を仕込んでくださいます。古文は主体の確認が非常に重要であり、その能力もこの講座により鍛えることが出来ます。そして数学は、数学特待を利用して青木純二先生の数学の真髄を受講しましたが、数学力が鍛えられる以前に自分の数学の能力の浅さを思い知らされました。内容は決して簡単ではありませんが、文系受験生であっても数学の勉強の意識を大きく変えることができるため受講することを勧めます。

東大本番レベル模試

 結果が返ってくるのが早いため復習のしやすさは圧倒的です。英作文や日本史の論述などは、点数というよりも問題の様式への適応や時間配分の試行、不足していた知識の洗い出しといったことに意識を割きましょう。

過去問演習講座

 高3の夏以降、東大の過去問演習に用いました。答案を提出してから採点されるまでが非常に短く復習がしやすいですが、答案を出すだけで安心して復習をおろそかにしがちなので、添削後の復習も念入りに行いましょう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 何度も言いますが結局最後に東大に受かるレベルの学力に達していればいいので、各自自分のその時々の学力を客観的に分析し、自分の目標点数も設定したうえで不足を補うべく勉強することが第一であり、○時間勉強しなきゃダメとか、○時間勉強したから今日はもういいや、などと考えることはやめましょう。