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石川県 国立 金沢大学附属高等学校 卒
東京大学 理科一類

中田 悠太さん

■センター試験得点 804点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 66 63 43 36 46 =254/440点
自己採点 54 62 30 18 46 =210/440点

■受験した感触・・・ リスニングの反響がひどく英語の調子が狂った。お風呂場リスニングをやっとけばよかったなと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

運と環境

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 色々な人の支えや幸運が重なり東京大学理科一類に現役合格することができました。そもそも東京大学を目指すようになったのは、中学の時に通っていた塾の先生の何気ない一言からでした。中3の時、飛び級で受験させてもらっていた全国統一高校生テストの高1部門で、テキトーにマークした部分がたまたま正解し実力以上の点数が出て、たまたま志望校に書いていた東大理一がA判定だったのを見た先生に「東大行けるぞ!」とおだてられて志望校を決定しました。今思うと飛び級で受験してる分判定は緩いし、マーク模試であるので志望校の判断材料にはならないのですが、この時から「東大行っちゃうかあ」と思うようになりました。その先生と今は連絡が取れないでいるので、今この場で感謝させてもらいます。

上には上がいることを意識しよう

 その名の通りの作戦です。人間怠惰なもので、よっぽど自制心の強い人でないと現在所属するコミュニティ(学校のクラスなど)での立ち位置に満足するようになった後はそれ以上の成長をすることが難しいと思います。私はクラスで1番だったわけではありませんが、高2の夏頃までは学年20番くらいの成績で停滞していました。そんな中、高2の秋頃にふとTwitterで東大志望の方のアカウントを見た時、自分との模試成績や学習進度の差に愕然としました。最高でも1完しかしたことのなかった東大数学で3,4完している投稿や高2にして物化を一通り学習し終えている投稿を見て「こんな人たちもいるんだなあ」と感心すると同時に、ただでさえ地頭の悪い自分が努力量でも負けていると感じて必死に勉強するようになりました。この前後で校内順位や模試の成績は目に見えて上がりました。また、高3の夏に参加させてもらった競技化学の大会もTwitterの投稿を見て知ったものでした。模試と似た感覚で受験した予選で運よく好成績を収められ本戦に出場できましたが、本戦には有名中高一貫校の生徒や冠模試の成績優秀者一覧に名前が載っているような人がうようよいて、彼らと交流できたことでモチベーションが爆上がりしました。以上の通り、受験勉強をするためのモチベーションは自分より圧倒的に「できる」人を意識することで上がります。都会の進学校に通っていると、自分より圧倒的に「できる」人は身近にいると思いますが地方の学校だとそのような人はいないかもしれません。そのような方々はインターネットを利用して圧倒的に「できる」人を探してみましょう。

各科目やったこと

  • 英語

高2の秋に単語帳と英文解釈の参考書を一通りやって模試で70点くらい取れるようになりました。それ以来、定期的に単語を詰め直したり高3秋以降は(ほぼ)毎日リスニングをやっていましたが、受験直前くらいまでずっと同じくらいの点数でした。本試の過去問を2005まで、模試の過去問を10年分ほど高3の間にやりました。

  • 数学

網羅系の参考書を高1の終わりまでに一通り行いました。その後ある程度放置していましたが、高3の春頃から過去問に取り掛かりました。本試の過去問は1990まで、模試過去問をおよそ30年分解きました。

  • 物理

苑田尚之先生のハイレベル物理を受講した後、過去問を2005まで、そして模試の過去問を30年分ほど行いました。集中力がカギになってくるのでしっかりと時間を測って化学とセットで演習するべきです。

  • 化学

大西哲男先生のトップレベル化学を受講した後、過去問を2005まで、そして模試の過去問を30年分ほど行いました。高3の夏に有機化学を集中的に行い、化学を得点源にするようにしました。

■東進東大特進コースについて

 地元の東進衛星予備校に中2の秋から、東大特進コースには高2の夏に入会しました。

東進衛星予備校について

 高1の夏までに高等学校対応の講座で数学を一通り学習し、それ以降は英語、数学、理科の二次対策の講座を受講していました。大西哲男先生のトップレベル化学は私が皆さんに最もおすすめしたい講座です。大西先生の問題へのシンプルなアプローチの仕方を授業を通して身につけられたおかげで、高3の一年間はどんな模試でも化学を精神的支柱にすることができました。また、高3の夏から過去問演習講座で過去問を解き始め、解説授業を受けて着実に復習しました。東進衛星予備校のコンテンツで最もお世話になったものは第一志望校対策演習でした。私は、志望校別単元ジャンル演習を取らずにこの講座のみを取っていたので、周りの人より早い段階で東大型のセット演習に取り組むことができました。

東大特進コースについて

 高2の時に青木純二先生の数学の真髄を、高3になってからは英語と化学の講座を取っていました。その中でも最もおすすめの講座は武藤一也先生の東大英語特講(リスニング)という講座です。この講座を受けて、それまでフィーリングで解いていたリスニングの問題を戦略を立てて解けるようになりました。本番では部屋ガチャ外れを引いてしまい音声の反響が酷く、綺麗な音質でばかり演習を積んでいた私には厳しくリスニングで18/30という点を取ってしまったのですが、直前期の演習では24点以上で安定していたので武藤先生の講座はとてもおすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 志望大学に合格するためにはたくさんの人々からの支えが必要です。それは親からの金銭的援助であったり、友達からの応援であったり、先生からの学習指導などです。東大の合格は塾や学校にとっての一番の評価の基準となってしまうので、東大を目指す人は人一倍手厚い支援を受けられる分それがプレッシャーになってしまうこともあります。私もその一人でした。受験直前は自分のためというよりも応援してくれた多くの方々のために勉強していました。合格したからよかったもののこのような動機付けは非常に危険です。ここで後輩の皆さんに覚えていて欲しいのは、親や先生の支援に本当の意味で応えることは一生懸命努力する姿を見せることだということです。何か目標を達成するために一生懸命に努力する経験は、その後の人生の財産となります。林修先生も、直前期の一ヶ月に全力で努力できたか否かはその合否によらずその後の人生に大きく影響を与えるとテレビ番組で仰っていました。成長の機会を与えてくれた親、友達、先生への感謝を忘れず、受験期を全力で駆け抜けていってください。