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大分県 私立 大分東明高等学校 卒
東京大学 理科一類

薬真寺 晃生さん

■センター試験得点 835点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 87 66 40 57 43 =293/440点
自己採点 75 55 25 30 30 =215/440点

■受験した感触・・・ 落ちた気もするし、受かった気もする。とりあえず覚悟だけ決めておこう。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

やるべきことを淡々とこなす

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由と時期

 私が東京大学を志望したのは小学生の頃でした。テレビで東大生が出ているのを見て憧れを感じて、自分も東大生になりたいと思いました。また、勉強を続けていくうちに自分の中でいろいろな事を学びたいという願望も生まれ、文理を問わず自由に学べる東大がこの願望を叶えるのに最適だと思い、より強く東大へ行く事を志望するようになりました。

時期ごとの取り組み

  • 高校1・2年生……受験に必要な基礎力を身につけるために受講を進めたり、単語帳を使った勉強に力を入れていました。また、共通テスト本番レベル模試も積極的に受験し、共通テストの出題形式がどういうものなのかを早いうちから理解しておくようにしていました。
  • 高校3年生……いよいよ試験本番1年前を切って、本格的に勉強に力を入れるようにしました。東進の方にはほぼ毎日閉館時間まで篭るようにしました。やはり家にいるよりも何倍も集中でき、質も量も満足のいく学習ができました。この頃には既に共通テストの対策はほぼ完了していたので、二次試験の対策に力を入れることができました。

戦略

 私は苦手科目を克服するよりも、得意科目で点数を稼いでいくことに時間をかけようと思いました。苦手科目は時間をかけても平均点以上を取れる気がしなかったからです。ただ、今年のように理数が難化してしまうと、この戦略が通用しなくなる可能性は十分にあるので、皆さんにはバランスよく点数を稼ぐ戦略をお勧めします。

教科ごとの取り組み

  • 英語……まずは基本的な単語や文法などを身につけることから始め、共通テストレベルの問題をスラスラ解けるようにしました。その後、講座で授業を受け、東大の要約問題、空所補充、読解総合問題などへのアプローチの仕方を学び、過去問や模試などを使って演習を行なっていました。リスニングは学校の友達と週に一回のペースで模試の問題などを解いていました。
  • 数学……受験数学の講座で難問を多く解いたので、その後、過去問演習講座や志望校別単元ジャンル演習講座を使い、東大レベルの数学の問題に取り組み、実力を養成していきました。
  • 物理……苑田尚之先生の講座を受けて、物理で出てくる公式が全て基本法則から導き出されるものだということが分かり、物理に対する理解が深まりました。東大の問題でも、聞いているのは基本的なことばかりであるという認識がもて、あまり苦労せずに物理の対策ができました。
  • 化学……鎌田真彰先生の講座を受けて、化学についてを細かいところまで原理から理解することができました。個人的に化学は好きな科目だったので、楽しみながら東大の問題を解くことができました。
  • 日本史……共通テストの対策では、流れを掴みつつ、用語を覚えるよりも用語の意味や年代を頭に入れることを重視して勉強していました。

メンタルの維持

 受験においては、学力だけでなく、メンタルを維持していく事も重要です。せっかく合格できるだけの力を持っていても、精神が不安定だと実力は十分に発揮できません。私は勉強の合間に適度に休憩を挟むことでストレスを抱えすぎることはありませんでした。模試や試験本番でも、問題が難しいとどうしても焦りが出てしまいます。そういう時は「自分ができてないから他の人もできていないはずだ」と思い込むことによってなんとか頑張ることができました。

気をつけていたこと

  • 自分は中学受験の時にA判定を取れていた学校に落ちた経験があったので、模試でA判定が取れていても、油断せずに勉強を続けていました。
  • 直前期には自分のしやすいミスを小さい紙にまとめて、試験当日の休憩時間に見るようにしていました。
  • 共通テスト1日目の後は絶対に答えを見ないようにしていました。結果は1日目の出来が悪く、2日目の出来がいいという感じだったので、答えを見ないで良かったと思います。

■東進東大特進コースについて

東進の授業

 どの授業もレベルが高く、テンポよく進んでいくので飽きることなく次々に授業を受けることができ、東大の問題に対してどのように取り組んでいくべきかを学ぶことができました。授業の後の確認テストや修了判定テストではその講座の内容の定着度を確認できるだけでなく、小さなミスが大きな失点につながってしまうことから、ミスに対する警戒心を高めることもできました。

共通テスト本番レベル模試

 共通テストでどのような問題が出るのかを早いうちから知る上でとても重要な役割を果たしてくれたと思います。周りよりも早く共通テストに対して具体的な策を講じることができ、二次試験の対策に十分な時間を回すことができたのは良かったです。

東大本番レベル模試

 この模試は高校2年生の時でも受験が可能なので、私は興味本位で高校2年生の時にこの模試を受けました。当時はまだ力不足だったため、そこまで点が取れたわけではありませんでしたが、東大の本番の試験の問題のレベルがどれほどのものかをこの時期に知れたことはとてもいい経験になったのではないかと思います。

第一志望校対策演習

 主に東進の模試の過去問から出題されます。本試の過去問だけではどうしても演習のための材料が足りないように感じていたので、より多くの問題を解いて実力を養成できたことは合格を掴み取る上で重要だったと思います。

AI予測問題演習

 本番と同じ形式のセットで実際に時間を測って取り組みます。ただ問題を解くだけでなく、本番でどのような戦略を立てて解いていくのかを考えることができ、直前期の演習として上手く活用することができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試を終えて、早期に対策を始めることがかなり大事だと改めて感じました。周りがまだ受験勉強に真剣になっていない雰囲気でも、「自分は自分、他人は他人」と割り切って、真面目に取り組んでいれば、いずれそれが大きなアドバンテージとなる時が来ます。また、早期から対策を行うことでそこまで苦労を重ねることなく目標を達成することができます。東大合格という高い目標を掲げる皆さんには、周りの雰囲気に流されず、その目標に見合うだけの努力をしようという強い意志を持って受験に臨んで欲しいと思います。