■共通テスト得点 903点/1000点
■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治経済
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
70 |
+ |
69 |
+ |
46 |
+ |
46 |
+ |
29 |
=260/440点 |
自己採点 |
70 |
+ |
70 |
+ |
40 |
+ |
50 |
+ |
20 |
=250/440点 |
■受験した感触・・・ 数学が難しかったが、皆できていないだろうと思った
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
経験→忍耐→学び→楽しみ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私が東大を志望したきっかけは、私が通っていた東進衛生予備校の校長先生の言葉です。私は多くのこと(理数系、音楽、教育など)に興味を持っていたので、高2の夏の時の面談で先生が、いろんなことをやりたいなら東大に行ったら、と助言をしてくださり、そこから東大を志望する事となりました。
高校時代は好きなことをやり続けてきました。好きな教科の勉強、部活の練習、好きな教科のコンテストへの参加、文化祭の司会など、やりたいことを重視しました。
私は数学が大変好きだったので、自分で様々な問題を作ってきたのですが、数学に必要な思考力は少なからずそこで培われたと思います。そもそも数学含め自然科学は、自ら知りたい問いを立ててそれを解決しようとする学問なので、数学だけでなく学問に対する向き合い方も学べたと思います。
部活は高3の8月初旬まで続けました。部長をしていた頃は特に、自分が先頭に立たなければならないという思いで、何かこの部が良くなることを考えなければならないと思い、思考→修正→思考という流れを後輩に強く指導し、自分でもそれを実行しました。ここでは、自分のできない点を素直に認めて、それを直すために考えることの大切さを学べたと思います。
私が参加した数学のコンテストでは、一緒に参加した方の知り合いの、私よりも遥かに数学ができる方にお会いできたり、学校の後輩と一緒に数学の問題を解くことができたりしました。化学のコンテストでは、アイデアを元に工作をして実際にものを作ることの難しさを知ったり、私が接してきた問題よりもっと難しい問題が存在するということを知ったりしました。これらの経験は自分の実力をより高めようと思う良いきっかけになったと思います。
文化祭では、3年ともステージに立って、司会や漫才など色々しました。高1の時に何故か司会をしたい気持ちが生まれたのがきっかけでした。漫才はウケないとこちらも辛いので、生徒に受けるネタを考え、全校生徒の前で緊張を見せずやり切れるよう練習を重ねました。ここでは、人前でも緊張せず、もしくは緊張を和らげてやり切る技術を身につけました。
色々な経験をするきっかけは、学校の掲示板や友達の話などたくさんあると思うので、それを自分で見つけて、たくさんの経験を高校時代にして、そこから学びを得て欲しいと思います。何故なら経験できることはその時にしないと次にいつ経験できるか分からないし、その経験でしか得られない学びもあるし、そこで得られる能力を突然求められる可能性があるからです。そして経験をして欲しい一番の理由は、楽しい高校生活を送って欲しいからです。
何事もメリハリを以て臨めば、楽しい高校生活を送れると同時に自分の実力も上がり、未来を楽しいものにすることができるはずです。そしてもし好きなことでも辛いことがあったら避けてしまうようならば、もちろんのことですが、忍耐力をつけましょう。最近の風潮として、面倒なことはやらなくていいというものがありますが、好きなことに対してもその姿勢で挑むと、楽しい生活などあまり望めません。最初が辛いのは皆当たり前です。でもそこを乗り越えて前に進むことに意味があり、そこからの学びを得た人材を東大は求めていると私は思っていますので、これを読んでいる東大志望の方は是非辛い時期を耐え抜く力をつけてください。
■東進東大特進コースについて
恐れ多い言い方ですが、苑田尚之先生は本当に素晴らしい先生だと思います。物理だけでなく、自然科学全般に対する考え方全てを指導してくださるので、苑田先生の授業には感動しました。東大特進で受講できる講座全てを取ったのですが、どれにも学べる内容がたくさんあり、全て受けて大正解だったと確信しています。
青木純二先生は数学の問題に対する考え方を教えてくださりました。先生がよくおっしゃる、問題を見た時に幾つかの引き出しを開けて、その中から一番楽そうな方法を選ぶという道筋は、実は数学だけでなく、自然科学全般に通用する話であり、この流れを習得できて、数学だけでなく物理などの実力も少なからず上がったと思います。
林修先生には現代文の問題の捉え方から全てを教えていただきました。高1の頃までは現代文がどういう科目で、何を答えれば良いかもはっきりとは分かっていなかったのですが、林先生の授業を高2の時に受けて、その時に現代文の解き方というものを初めて知り、それから少しずつ問題をこなしていくと、本番直前1週間前頃に急激にできるようになりました。本番ではある程度高い点数を取れたのではないかと思っています(開示得点発表前に書いてます)。
東進の講座では東大特別演習がお勧めです。問題が限りなく多く、過去の東大模試の問題も解けるので、東大対策の問題をやりたい放題です。私は好きな数学と物理をできるだけ多く、化学を少しだけ解きました。数学と物理の問題はこれ以上なく解いたと思っているのですが、それでも問題数に余りがあったので、それだけ多く収録されているということは理解していただけると思います。
東大特別演習のもう一つの利点は、単元別演習の欄の問題を解くと、その範囲の通期の講座が見られることです。これで私は苑田先生のハイレベル物理を多く受講しました。東大特進の講座では扱わない範囲(熱など)の講座を見て学習したり、扱った範囲の復習をすることができました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
入試の少し前から考えていたことで、重要だと思うことを最後に述べておきます。
大学で学問をしたい、またはしたいことが在学中に生まれる可能性があると思うならば、その前段階にいるという気持ちで学問に挑まなければなりませんし、学びたい分野について高校までで習う範囲など完璧で当たり前という姿勢が必要です。さらに、その分野が東大で扱われているならば、日本の最先端を担う東大に進学すべきではないかと思います。
しかし、自分のしたい学問をするには、入試の制度上したくない学問についても勉強しなければならないかもしれないので、こういう時にも先に述べた忍耐力が必要です。皆さんもできるだけ楽しんで学問に取り組んでください。