■センター試験得点 797点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
0 |
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0 |
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0 |
+ |
0 |
=0/440点 |
■受験した感触・・・
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
C |
理科一類 |
C |
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理科一類 |
B |
意外な結末
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東京大学を志願した理由や時期
私は、中学生の頃から漠然と東大を志願していました。周りの環境がきっかけだったと思います。周りの東大を目指している人と接して、なんとなく東大がいいな、と考える程度でしたが、勉強は嫌いではなかったので、英語と数学を中心に、先取りしつつコツコツ丁寧ゆっくりと勉強を続けられました。
うまくいったこと
今考えると、高校一年生までの漠然と過ごしていた時期はかなり順調な滑り出しでした。国語こそ出来は悪かったのですが、英数を得点源として安定した成績を取り、そうそう崩れない貴重な土台を築けました。
東大の理系なら、古文漢文は単語と文法を詰め込むだけでも点数が入っていきましたし、現代文も高2高3の時期に林修先生の授業を取りコツを知ったことで、これも時間がかからず得点を伸ばせました。国語は英数より積み重ねが少なくて済む気がするので、この時期に英数に注力することは得策だったと思います。
うまくいかなかった(?)こと
受験勉強がうまくいっていなかったのは、高校2年生の時期です。実は中学の時は算数/数学オリンピックにも参加していたのですが、趣味の範囲でした。しかし、高校生になってプログラミングを始め、情報オリンピックに参加し、成績を残していくことで科学オリンピックにはまり、数学・物理・情報のオリンピックの方の勉強を優先するようになっていきました(これらは受験勉強に直結するものでは全くありません)。
とはいえ、高2まではそこまで酷い成績でなく、悪くても東大B判定という感じでした。それまでに築いた土台が支えてくれたのです。あまり成績が落ちないことに慢心し、受験勉強もそこそこにして楽しんでいたら、高2の終わりから雲行きが怪しくなり、高3からはB~D判定となってしまいました。焦り始めたのは高3の夏で、高2で物理化学を固めなかったことに後悔しました。基礎だけでもかなり重いので、物化に集中すると、英語を目にする時間が減っていきます。英語の力まで落ちていくことになるのです。
さらにここで最大のピンチを迎えます。なんと、代表に選ばれていた「ヨーロッパ女子情報オリンピック」という国際大会が、高3の10月下旬に行われるのです。代表選考時期は高2の3月、まだ受験勉強に余裕を感じていた時期でした。受験期真っただ中の開催ですが、勉強との折り合いのつけ方に悩んだ末に腹をくくり、一週間ほど大会の練習を積むことに決めました。現地トルコに行き9日間滞在、結果は銀メダルでした。
うまくいったこと
上で「うまくいかなかった(?)」としたのは、この高2の時期に頑張ってきたことが結局、東大推薦合格という形で「うまくいったこと」として結実したからです。
東大推薦は、銀メダルを取ったことを踏まえて、大会の引率の方に勧められたため挑戦を決意しました。それまで推薦入試なんて全く考えていなかったので、出願にあたる書類の準備期間が2週間しかなくかなり慌てました。もちろん一般受験もするつもりだったので、こちらの勉強は圧迫されましたが、この期間に自分の人生を俯瞰したことで不思議と心が落ち着き、勉強がうまく回るようになりました。東大を明確に意識し始めたのもこの時期です。共テは数ⅠAで失敗し思うような結果ではなかったのですが、推薦の結果発表の前にある慶應の試験にむけても、発表後にある早稲田と東大の試験にむけても、すべきことを俯瞰して計画を立てられていたのでよかったと思います。
受験生活は推薦合格によりあっけなく終了し、今はプログラミングをしたりして気ままに過ごしています。半年前以前の生活を考えると、意外な結末でした。
■東進東大特進コースについて
東進のコンテンツで一番利用していたのは、高速マスターとリスニングアプリです。どんな人でも、勉強をしていると少なからず微妙なすきま時間ができてしまうと思います。こういう時に、スマホを出してさっと取り組み始められる勉強法を持っていることが、勉強の質を上げてくれました。特に、リスニングアプリはコンテンツが豊富で、入試で実際に出そうなテーマに触れられるので、効率的にリスニングを勉強できているという実感がありました。東大無機化学演習は、過去に東大入試で出た、厳選された化学反応式を一気に復習できるので、知識の抜けがあるかもしれないという不安や、過去問で知らなかった式が出てきたときの、これを覚えておく必要があるか否か……と迷う心労が解消されました。
また、東大特進コースのハイレベルな授業を、映像で受けられたことも役に立ちました。とても質のよい授業なのに、難しくてついていけないことがあり、そういう時に自分のペースで止めて考えたり、見返したりできたのがありがたかったです。受動的な授業態度にならず、丁寧に理解を深めていけました。一コマだけで数時間かかってしまうこともしばしばあるので、数コマ分だけ計画を立てて、時間的に余裕をもって受講することがコツだと思います。
東大本番レベル模試は、なるべく毎回受けるようにしていました。採点がはやいのですぐ見直せるし、模試の回数が多いことも、一定の層の同期における自分の立ち位置を定期的に確認できる点で、目標を立てやすくしてくれました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
成績は、一気に上げることが難しいのと同様に、一気には落ちないことが多いと思います。勉強をコツコツ続けてきた人こそ、少しさぼっても何とかなり、学力の見通しが立てにくくなると思うので、やりたいことができても勉強の歩みは止めないよう気を付けるべきだと感じました。ただ、どうしても極めたいことがあるのなら、極めてしまうのも手かもしれません。東大推薦入試では、驚くような研究や輝かしい成績だけでなく、何かを自分の手でつかみ取ろうとする姿勢も高く評価してくれます。「こんなことをしてる人は同期に自分しかいない」という自負を持っている方は、ぜひ一度東大推薦を考えてみてください。