■センター試験得点 753点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
65 |
+ |
49 |
+ |
39 |
+ |
42 |
+ |
34 |
=229/440点 |
■受験した感触・・・ 怖くて自己採点はしてないです。概算で合格最低点は超えてるだろうとは思ってました
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
戦略を練る重要性
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
国語
模試や過去問を通して古文漢文のほうが点数が稼げると考え、先に古文漢文の勉強をした。8月ごろまでに古文漢文の基礎を完璧にし(参考資料:東大特進で配られた古文漢文の重要単語集)、10月以降は栗原隆先生の解答スタイルを参考にして、減点されない解答を作るように訓練した。
共通テスト明けからは現代文の対策に移った。現代文の最終的な解答プロセスを記しておく:傍線部分析→段落間の論理関係の把握→解答の述語の決定→残りの解答部分を作成。また、自分なりの解答プロセス作成のほか、文章内の論理関係をもとに情報の次元を意識することも大切。例えば、「AによってBができる」という文章があるとする。この際、A=Bは絶対に成り立たない。「どういうことか」の問題を解くときに重要な視点だ。
数学
東大入試同日体験受験で42点を取り、かなり焦った記憶がある。毎日数学の問題に触れて数学力を上げると同時に、部分点を狙いにいくことで10月ごろには最低60点をとれるようになった。また、1月の最終東大本番レベル模試では最初の30分を6問すべての問題に目を通し、それぞれの問題に対する解答の方針を考察したり、解けるか解けないか見極めることに使った結果、残りの時間を効率的に使うことができ、4完。得点を最大化できる自分なりの戦略を早めに見つけるのも得点アップにつながる。
物理
苑田尚之先生の授業と東大の過去問で十分な対策がとれた。得意な第三問を先に解くことで、第一問、第二問の解く時間に余裕ができ、結果的に高得点につながった。
化学
真新しい問題に出会ったときに化学の点数が悪い傾向にあった。そのため、たくさんの問題に触れたり、網羅系参考書を利用したりして未知の領域を減らすことに力を入れた。また計算ミスを防ぐためにmod9を用いた検算をしていた。
第三回東大本番レベル模試での化学の試験での大失態
物理の第1問に10分取り組んだが全く分からず、物理を解くのを一度やめて化学を解くのに切り替えようと考えた。その時、「物理で失った10分を取り戻さないと。」と思って焦りながら問題に取り組んでいた。結果として解けるはずの問題を多く落としてしまった。
基礎的な知識で瞬時に解ける問題や解答の方針が立ちやすい問題が多くある化学を先に解くことで、良いスタートダッシュを切れるようにすることで精神的安心感を得ることで対策できる。第三回東大本番レベル模試の失敗から、解ける問題を絶対落とさない解答順序の作戦を練ることの大切さを学んだ。数学と同様に、得点を最大化できる戦略立てが大切。
英語
4,5月では英作文の強化に努めた。そこでは日本語と英語は一対一で対応しないことを意識した。例えば、「私は○○と強く考える」を訳すとき、「I strongly think that ○○」でなく「I believe that ○○」のほうが自然だ。このように細かなニュアンスの違いを英語では動詞で表す場合が結構ある。
6~8月では速読の訓練をした。この時、文章全体の流れを理解することを重視した。文章構造の理解は情報処理を格段に向上させる。例えば、対比構造があるとき、一方の概念を理解することで、比較されているもう一方の概念の内容を予測することができる。
9月以降は理系科目に時間を割いたのであまり英語を勉強しなかった。少ない時間で英語の点数を伸ばせないかと考えたときに第5問対策をするのがいいと判断して、第5問を重点的に解いた。おかげで最終東大本番レベル模試では18/22をとることができた。しかし、今まで解けていた第1問Aで2/10をとってしまい、英語全体の結果としては微妙なものとなった。英語においては得意な分野でも定期的に演習することで感覚を維持し続けることは重要だとわかった。
■東進東大特進コースについて
東大本番レベル模試
中9日程度で解答、成績が返却がされるため、模試受験時と解答返却時での自身の学力のギャップが少ない。これは模試の復習を行う点では有益に働く。さらに模試までの勉強法の効果を測ったり、模試後の勉強の方針を決めるのにも役立った。
過去問演習講座
6月ごろからこの講座を利用し始めた。講座内容は答案添削に加え、映像授業による問題の解説もあるため、自分の解答のだめな点を明確にしてくれたり、東大の問題に対する取り組み方を知ることができる。要するに、賢く点数を稼ぐ方法を身につけられる。
志望校別単元ジャンル演習講座
9月ごろから利用開始。苦手な分野の問題にたくさん当たることができた。また、いろんな大学の過去問だけでなく、過去に行われた模試の問題も解くことができる点がよかった。
第一志望校対策演習講座
演習量がものを言う大学受験においては、この講座を利用することで第一志望合格という目標に大きく近づくことができる。この講座では東大のかなり古い過去問を提供してくれる事に加え、直前期では数年前の東大本番レベル模試の問題まで提供してくれる。過去問を全て解いてしまった人にもおすすめできる講座である。
東大特進の講座
国数英理すべての講座をとった。「東大受験全般について」で書いた戦略は東大特進の授業無しでは思いつかなかった。林修先生の現代文、苑田尚之先生の物理、宮崎尊先生の英語の授業はほかの学習塾では学ぶことのできない知識を得ることができるのでお勧めする。林修先生の現代文の授業では、文章の論理関係を元に解答作成を行う訓練をすることができる。これにより解答の方向が大きくずれて0点の解答を作ることを避けられる。苑田尚之先生の物理では、詳しく公式の導出過程を教えてくれるため、公式を誤って使うことがなくなった(例:力学的エネルギー保存が成り立つかどうか)。宮崎尊先生の英語の授業では、目からうろこな和文英訳の解き方を教えてくれます。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
全分野を通し、①自分の実力を目いっぱい発揮できるような環境(精神状態を含む)を作り出すこと、②自分に合った作戦を練ること、この二つを意識してこの一年頑張ってきたと思います。東大に受かるには二次試験で5割5分とれれば充分です。超難問を解く必要はありません。要するに、“わかる問題を落とさない”、これが東大に受かるために一番重要なことです。①②のことを意識すれば“わかる問題を落とさない”ことを達成できると思います。これからの受験勉強の参考になれば幸いです。応援しています!