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愛知県 私立 東海高等学校 卒
東京大学 理科一類

井上 顕吾さん

■センター試験得点 828点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 102 86 43 42 42 =315/440点
自己採点 94 95 43 30 47 =309/440点

■受験した感触・・・

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

自分独自の学習計画で合格

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

受験勉強の経過

  • 私は自主的に中2から高校の先取り学習をはじめました。しかし基礎知識をおろそかにした、解いた問題の量重視の勉強のために思うような成果はあまり上がらず、成績も停滞しました。もし時間を戻せるなら解いた問題の量にとらわれることなく理解できるまで真摯に一問一問に取り組もうと思います。一方で、毎日の先取り学習の積み重ねのおかげですぐには成績には反映されなくても学習の習慣が身についた上、ゆっくりながら着実に実力をつけることができました。
  • 高2に入った時点では英検1級で数学・理科・社会の予習が済んでいたこともあり、今までの学習のおかげで数学や物理で苦戦することなく、一気に成績は上がりました。高2のクラスでできた学年上位の友人をきっかけに高校内の他の優秀な生徒と切磋琢磨するようになりました。文化祭が終わった後10月から本格的に過去問演習を開始し、二次試験対策の学力を大いに上げることができました。
  • 高2末の東大入試同日体験受験では合格点近くまで行きましたが、その後は他の受験生の反転攻勢にあい、東進模試の偏差値は下がり続けました。しかし、私も負けじと勉強の改革を行いました。まずは質を重視した学習法に切り替えました。基礎知識を重視するために各科目について基礎をまとめた手帳を制作しました。特に英単語は英検一級レベルの物まで再確認し、また古文単語は800語前後覚えました。また、過去の演習においてした間違いや知らなかった知識をまとめるノートを作成しました。数学ではミスを見つける方法を自分で研究しました。直感的・感覚的に問題の答えを求め、実際の答えと照らし合わせて検算する方法はミスの削減に貢献し、過去問で100点を超える点数をしばしば取れるようになりました。理科では様々なミスをしてしまうことが問題であったので、典型的なミスの記録を行いました。全てのミスが無くなったわけではないのですが、これも功を奏し、本番ではあまり凡ミスをすることがありませんでした。英語は点数が上がらなくなり、数学・理科も伸び悩む中ずっと苦手であった国語の勉強にも本格的に乗り出しました。林修先生の授業を通して読み方や書き方を学び、問題の解き方をパターン化し、過去問や模試の過去問にも取り組むことで偏差値を20くらい上げ、他科目にも劣らないほどの成績にしました。

東大志望

 高2の初期までは進振りで東大生と成績を争うことを恐れ、なんとなく京大志望でした。高2のときに受けた8月東大模試で判定が良くなりやすい理科二類を第一志望にしたところ理二・四科目で全国1位になった事をきっかけに、自分に自身を持てるようになり、第一志望を東大理一に変更しました。

学習について

 個人的にはメリハリをつけることと毎日着実に実力をつけていくことが大事だと思います。前者に関して、私の周り(私も含む)には部活や校外活動に高3までいそしんでいた人がたくさんいましたが、ある時を境にキッパリと止め受験勉強を始めたことで大いに成績が向上させた人がたくさんいました。またダラダラ勉強するよりも、短時間集中して勉強をし、単に演習するよりもなにか新しい事を学ぶという姿勢を持つことで学力は上昇する事を経験しました。後者に関しては、自分で計画した先取り学習が後に功を奏し高2で成績が上昇し、受験期の勉強量は多い方ではなかったのですが、先取り学習を毎日、高2に入るまでに3年間していたおかげで、良い成績を取り合格することができました。

■東進東大特進コースについて

 私は東大特進コースに通わさせていただきました。高2の夏休みに時間が余るようになり、また東大に合格した2個上の兄が東大特進に通っていたこともきっかけとなってその頃から東大特進に通い始めました。
 東進は年5回東大本番レベル模試を開催しており、これは他のどの塾よりも圧倒的に多いので、たくさん二次試験の練習をして自信をつけることができました。また東進では高2生も多く東大本番レベル模試に参加しておりますので、早くから二次試験対策を始めることができ、そのおかげで高2末の東大入試同日体験受験では合格点に近い点数を出すことができました。東進の東大本番レベル模試の最大の特長はその返却スピードです。10日程度で返却されるので、すぐに答案を確認して反省することができました。他の塾では忘れた頃に返却されるので、答案の再確認や反省を怠りがちになってしまいました。
 東大特進では国語と化学は毎回、数学・英語の授業も受講しました。個人的には途中で動画を止めて考えることができる上、移動を必要としないオンライン授業の方が良かったです。林修先生の授業では文章の論理的な読解方法と感覚に頼らない記述法を学ぶことができ、中高を通して受けてきた現代文の授業の中でもとても満足することができた授業でした。また青木純二先生の数学の授業は同値変形などを通して論理的に数学を学ぶことができ、条件や領域の問題の視野が広がり、見通しが良くなりました。今年の東大数学の第一問では同値変形を利用し厳密かつ素早く解答する事ができましたが、この授業を受けてなければこの問題をうまく解けなかったと思います。その他の科目についても東大の入試傾向に合った難問の授業を受けることができました。
 この他にも、東大合格支援企画の単語帳、英語4A対策講座、リスニングアプリは大いに役に立つ教材でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 高3に入ったら1日15時間勉強をするとか聞いたことがあるかもしれませんが、実際はその半分も大変で、ほとんどの人は休憩しながら、最大でも1日10時間程度しか勉強できません。個人的に早くから、毎日コツコツ勉強して着実に実力をつけることが大切だと思います。また東大模試の結果や他人と先取り学習の度合いを比較して焦ることがあるかもしれませんが、着実に基礎知識を身に着けて量だけでなく質を重視した学習を自分のペースですることが大切だと思います。これらを理解したうえで勉強に励めばきっと受かると思います。