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青森県 県立 弘前高等学校 卒
東京大学 理科一類

高谷 賢裕さん

■センター試験得点 846点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 64 73 37 44 36 =254/440点
自己採点 50 70 35 40 40 =235/440点

■受験した感触・・・

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 C

武器となる科目を作ろう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 この度合格体験記を書く機会をいただきありがとうございます。東大受験を通して、受験勉強について自分なりに思ったことをいくつか書いてみたので、何かの参考になれば幸いです。
 一つ目としては、「武器となる科目を作ろう」です。私の場合は理科でしたが何の科目でも構いません。自分の好きな科目を「この科目だけは絶対に周りの受験生に負けない」という科目に仕上げることが大事だと感じました。作り方は簡単です。2、3週間だけバランスを崩してその科目のみを勉強すればいいんです。武器となる科目を作ることができれば、そこを中軸に目標得点を設定できるとともに、その科目が精神的な柱にもなってくれます。受験本番で「この科目で挽回できる!」と思える科目は想像以上にメンタル安定の助けとなるはずです。
 二つ目は「苦手科目は潰そう」です。私は英語を最後の最後まで苦手にしたまま受験を迎えて苦労しました。得意科目でカバーできるからいいやと思う方も多いはず(実際私はそうでした。)ですが、そううまくはいかないのです。確かに理科90点英語50点と理科70点英語70点では、合計得点は140点で変わりませんが、精神面では大きく異なります。理科が難化して失敗した時を考えてみてください。前者はもうお先真っ暗で病んでしまい、さらに英語の点数が落ちてしまいますが、後者ならまだ英語でリカバリーが効くから頑張ろうと気持ちを持ち直すことができます。今年の問題を見たならば、前者の受験生の心中は想像に難くないと思います。今からでも遅くはないので、苦手科目だけはしっかり潰してください。
 最後は「冠模試は早くからたくさん受けよう」です。東進では年4回の東大本番レベル模試があります。これを読んでいる方の中には高校1、2年生の方もいるかと思いますが、是非受験してみてください。担任に相談すれば手続きができるはずです。高校3年生が受ける模試なので、解ける問題は少なく、散々な結果が返ってくる人が多いと思いますが、これでいいんです。冠模試は経験してみることに価値があります。大学の2次試験、こと東大の2次試験は問題や解答形式が独特なものも多く、また解答時間もかなり長く試験科目も多いです。こういった問題は冠模試や過去問でしか触れられず、実際の試験のように解く機会というものは非常に貴重なものになってきます。早くからこうした冠模試を受けて、東大形式の問題に慣れておくことは3年生になってから大きなアドバンテージになります。是非挑戦してみてください。
 勉強法は自分に合ったものを自分で探す必要があります。上に記したことも、全ての人に役立つものではないとは思いますが、合格に近づく一助になれば幸いです。頑張ってください。

■東進東大特進コースについて

 何よりもやはり映像授業が役立ちました。私は数学の真髄やハイレベル物理などのいわゆる難し目の講座をよく取って学習をしていましたが、やはり初学であるがために理解に詰まる分野などが多くありました。そのため、映像授業という形式にとても助けられました。わからないところで止めて、わかるまでゆっくり考えて次に進むことができたり、もう一度復習するために見返したりすることができるのは東進の映像授業ならではだと改めて感じた記憶があります。
 また、その形式以上にやはり授業内容は非常に興味深いものでありました。問題の見え方の根幹からガラリと変えさせられる授業はやはり私の合格において大きな役割を果たしていたと思います。物理選択の方なら、苑田尚之先生のハイレベル物理は一度は受けてほしいと強く勧めます。何度も見返してより深い理解を目指すことで、非常に高い力を身につけることができると思います。この見返す作業が授業を最大限活用するために大切であると感じました。
 最後に、体験記でも述べたとおり、東大本番レベル模試も非常に役立ちました。1年間で行われる回数が多く、さらに返却が素早く行われるのは東進ならではであり、自分の今の立ち位置を知ることにおいてとても大きいと感じました。また、問題の質も高く、東大の最近の傾向に非常に似た問題であることから、模試を受けた後も良質な演習の材料となり、解説も非常に丁寧で復習によってさらに知識を得ることができ効率的であると感じました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 本番の緊張感というものはやはり受験を実際に経験してみないと想像できないもので、普段の模試などとは比較にならないほどでした。そして、得てしてこういう時にイレギュラーな事態は起こるものです。今年の数学や理科の問題も、そこまで難しいとは言えないものの、本番ページをめくったときにあの問題が飛び込んできた瞬間の絶望は想像に難くないでしょう。本番は一発勝負であり、普段の実力の8割も発揮できません。模試などで合格に達する点数を取っていたとしても決して油断せず、少しでも余裕を作ってください。