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愛知県 私立 東海高等学校 卒
東京大学 理科一類

岡部 悠真さん

■共通テスト得点 922点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 72 54 50 49 17 =242/440点
自己採点 75 60 35 50 20 =240/440点

■受験した感触・・・ 数学と化学全然できなかったけど皆出来てないと思いたい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 C

物理に魅せられて

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は高2まではほぼすべての時間のチェスに費やしていて、受験勉強は一切していませんでした。また、高3になって受験勉強を始める時にも東工大(新東京科学大)の情報理工学院を志望していて、東大を受験しようとは考えていませんでした。そこから、どんな経緯で東大を受験することを決意したかを書いていきたいと思います。

~7月まで

 最初、東進で共通テスト同日体験受験(1月)と東工大直近日体験受験(3月)を受けた時は、東大はもちろん東工大もE判定でした。
 4月から東進に通い始め、苑田尚之先生のハイレベル物理を始めたことがきっかけで一気に物理にはまり、7月までに原子以外の全範囲を履修しました。毎授業その内容に感動していて、物理だけではなく他の理系科目を学ぶモチベーションも大きく上がりました。また、学校の物理や数学の先生、友人と授業後に数時間議論するということを繰り返し、気になったことを深掘りしたのはとても楽しく、理解も深まって一石二鳥だったと思います。

夏休み

 友人に東大特進を教えてもらい、数学の真髄と東大物理を受講し始めました。夏休みはほとんどこの2つの講座にかかりきりになっていました。その分、数学と物理のレベルはかなり上がったと思います。
 8月に東大本番レベル模試を受けてみたのですが、問題の形式も知らずに受けたので当然のE判定でした。この時も試しに受けてみただけだったので、東大を受けようとは全く考えていませんでした。

9月~11月

 東大特進の東大化学を受講し、やっと化学をきちんと学習し始めました。10月頃に理系科目は有機以外の全範囲が終わり、東工大の過去問では合格点をとれるようになってきました。また、独学で解析力学や量子論を勉強する中でさらに物理に引き込まれ、物理学科に行きたくなったので東工大の理学院に志望を変更しました。それと同時に、物理を学ぶのなら東大のほうがいいのではないかと迷い始めました。東大特進で理数科目を勉強していたこともあり、せっかくだから東大の対策もしてどちらを受けるか決めようと考えるようになりました。

12月

 東大特進で英語と国語を受講し、ある程度進めたところで過去問演習を始めました。国語を除いて200点弱は取れたのでもしかしたらいけるかもと思っていました。

1月

 本番2週間前からは主に共テ対策に時間をかけていました。922点という東大を受けるのに十分な点数を取れました。共通テストの1週間後に最終東大本番レベル模試があり、その結果で受けるかを決めることにしました。

2月

 最終東大本番レベル模試の結果は224/440でC判定でした。判定自体はあまり良くないものの、例年の合格最低点ぐらいはとれていて、残り3週間あれば十分合格することができると思い、東大に出願することを決めました。

本番

 物理はほぼ全部解けた(3ミス)のですが、数学が1完しかできなかった(実際はミスで0完6半)のと、化学の理論、無機があまり解けなかったので、合格発表を見るまで受かっているかわからず不安でした。

■東進東大特進コースについて

東進の授業

  • ハイレベル物理(苑田尚之先生)

私が物理にはまったきっかけの講座で、高校物理+αが美しくまとまった講座でした。受講しているときは気づきませんでしたが、授業で扱う問題は東大の問題と同等以上で、この講座の内容を完璧に理解して自分で説明できるまでになれば東大対策としては十分だと思います。

  • 大学の物理(苑田尚之先生)

現在進行形で受講している、受験が終わった人用の講座です。線形微分方程式から波動方程式、特殊相対論などを高校の延長線上として学ぶことができます。

東大特進

  • 東大物理(苑田尚之先生)

ハイレベル物理の良い復習になり、更に有効ポテンシャルや回転座標系、座標系の変換、ローレンツ収縮などの大学で扱う内容を分かりやすく教えて頂きました。直前テストゼミでは本試より難しい問題を125分で5問解くという客観的にかなり大変な演習を行いましたが、楽しかったですしこのおかげで本番の問題が簡単に思えました。

  • 数学の真髄(青木純二先生)

数学の知識はもちろんのこと、問題を解くときの頭の使い方、答案を論理的に書く重要性など他の科目にも適用出来るような重要なものの考え方を学ぶことができました。テストゼミでは東大生の方に添削していただき、自分の記述の甘い点を指摘してもらえる貴重な機会でした。基本原理追及編でやったことはできている前提だったので、時間があれば基本原理追及編も受けることをお勧めします。

  • 東大化学(大西哲男先生)

酸塩基反応や酸化還元反応を一つの表で説明できてしまうことが一番の衝撃でした。他にもエントロピーの正確な定義など、普通は扱わないような事も授業で扱い、化学を体系的に学ぶことができました。テキストには過去の東大の過去問をはじめとした沢山の演習問題があり、きちんとやり切れば十分に化学の対策ができます。

  • 東大特進英語(宮崎尊先生)

英語を学ぶ上で意識すべき重要なことを教えてくださり、文章全体の構造から内容を掴む事が少しずつできるようになりました。和訳や英訳の時ただ直訳するだけではだめだということも明確にわかるようになりました。

  • 東大現代文(林修先生)

現代文を論理的に解く方法を学べて、どのように記述したらよいかの指針になりました。

過去問演習講座

 東大の過去問演習をやり始めたのは12月半ばからで、おそらく東大受験生の中でも最も遅い時期だと思います。本試の2日前まで演習をしていて、数学は11年分、英語と理科は10年分、国語は2年分行いました。特に英語は時間配分を調節するのにとても有効で、最初は55~70点だったのが後半では70~85点で安定させられるようになりました。また、過去の受験生の点数分布と自分の点数を比較できるのも面白く参考になりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私の受験生活はかなり特殊なのであまり参考にならないかもしれないですが、受験生の皆さんには受験勉強を通じて、是非何か夢中になれる教科、勉強したいことを見つけてもらいたいです。それを楽しんでやっているうちに、自然と他の科目をやる意味というのも少しずつ分かっていくと思います。私は、物理を心の底から楽しめたから東大に合格することができたと思っています。皆さんが楽しい受験生活を送れる事を願ってます!