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愛知県 私立 南山高等学校 卒
東京大学 理科一類

永田 萌絵さん

■センター試験得点 832点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 79 37 55 32 30 =233/440点
自己採点 60 40 50 15 30 =195/440点

■受験した感触・・・ 落ちたわこれ。後期の勉強しよ。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 D 理科一類 C 理科一類 D

メンタルは大事

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が本格的にやばいな、と感じたのは2022年東大入試同日体験受験の物理で0点を取ったときです。なんなら受験勉強もそこから始めました。なので、ほかの東大受験者と比べるとあまりにも遅いスタートです。そこから、なんとか東大受験者レベルには持ち込めましたが、もっと早くから勉強をしていればよかったな……と今でも思っています。ですから、この体験記を読む皆さんは、私のようにはならないようにしてほしいものです。
 ここからは、そんな私がどうやって勉強したのかについて書いていこうと思います。すべて個人の感想なので、参考程度に読んでください。

勉強方法

 私の勉強は、ほとんどが演習中心でした。これは、私の性格の問題で、教科書や参考書を読むだけだとあまり覚えられなかったけれど、負けず嫌いの悔しがりやなので、間違えた問題は鮮明に記憶に残るからです。ですから、どの分野でも、基本事項を最低限覚えたら、すぐに演習に入ってそこでできなかった問題の重要事項を覚えるという当たって砕けろ方針を基本にしていました。役に立ったのは分野ごとに分かれている問題集でした。ある分野を学んだら、すぐにその理解を深めることができたからです。
 逆に、過去問のセット演習は夏休み後半まで始めなかったし、東大11年分以外はやっていません。正直、基礎固めが間に合っていなかったので、ひたすら問題集を解かないと間に合わなかったということもあります。
 また、東大特進の講座を活用し、東大特進と、自分で決めた各教科一冊ずつの問題集のみをやりこむことを意識して、オーバーワークにならないように気を付けました。少ない種類でいいから、理解できるまでやりこむようにするのが大事だと思います。問題集では、間違えた問題を間違え方に応じて分類していました。

失敗したこと

 共通テストの勉強をしすぎたことです。12月に受けた塾の共通テスト演習の結果がかなり悪く、そこで足切りが怖くなって当初予定していたよりも多くのリソースを共通テスト対策に注ぎこみました。結果として、上にのせた自己採点のような良い点数は取れたのですが、東大の共通テストと二次試験の点数配分が1:4である以上、共通テストの高得点をひたすらに目指すより、二次対策を重視したほうが良かったと今では思っています。共通テストは足切りに引っかからない程度で十分だと思います。それよりも、近年難化の著しい数学などの演習のほうが必要でしょう。

メンタル面について

 メンタルの安定が受験で一番大事だと私は思います。特に、ある教科が悪かったことを次の教科まで引きずるのが一番の悪手です。私は、共通テスト1日目の国語で大失敗をしてしまったと感じ、ショックで呆然としていました。ですが、1日目の夜に、一番好きだった本を一冊読破することで、なんとかメンタルを回復させることができました。皆さんも、自分に合ったメンタルリセット方法を用意しておくと、試験で予想外のことが起きても対応できます。また、余談ですが、共通テストで一回失敗経験をしておくことにより、二次試験1日目の数学が難しすぎても動じないようになりました。

■東進東大特進コースについて

東大特進コース

 私は、数学(志田晶先生)、現代文、英語(宮崎尊先生)、物理、化学(鎌田真彰先生)の授業を主に受講しました。以下は、箇条書きになりますが各教科の感想です。
  • 数学

名古屋で志田先生の講座を受講。ステップに分けて解説してくれるのでわかりやすい。

  • 現代文

林修先生だけあって、どこをどう読めば良いのかの解説が上手い。論理の流れについて添削をしてもらったので、論理の流れについて意識できるようになった。

  • 英語

授業では、授業中に質疑応答の時間が多く設けられていて、疑問をすぐに解消することができた。また、他の参加者の解答を見ることで勉強になった。

  • 物理

苑田尚之先生の授業は、難しいが理解できると問題がすらすら解けるようになる。微分積分を多用するので、人を選ぶが、私はこれで物理が理解できるようになった。

  • 化学

ハイレベル化学を受講していたため、鎌田先生の講座を受講。テキストの資料部分の分量がとても多く参考書に近かったため、受験直前には、テキストを見て知識の確認をしていた。


過去問演習講座

 採点基準が明確であり、採点も早いため、自己採点が苦手な私にはちょうどよかったです。また、採点担当者からのコメントもあったのが嬉しかったです。丁寧な解説授業が大問ごとに用意されているので、東進で過去問演習講座を取る人は、しっかり解説授業を受講するべきだと感じました。大問ごとにかかった時間が記録されるのも便利でした。理科の答案用紙だけは本番と異なりますが、それ以外は本番と同じサイズの解答欄にかけたのも良い点です。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は出来なかったのですが、なるべく早めに勉強を開始したほうが良いと思います。特に、東大受験者は優秀な人ばかりなうえ、その半分も受かりません。ですから、効率よく勉強して、受験者のなかで差をつけるという意識は持っておいたほうがいいです。
 また、諦めないことも大事です。私は、受験直後は絶対に落ちたな、と思っていましたが、実際には受かっていました。最後の教科まで諦めなければ、たとえ数学で失敗したとしても合格可能性は十分に残ります。
 受験生の皆さんの健闘を祈ります。