ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

群馬県 県立 中央中等教育学校 卒
東京大学 文科一類

阿佐美 龍生さん

■センター試験得点 801点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 88 29 77 53 43 =290/440点
自己採点 70 25 65 45 40 =245/440点

■受験した感触・・・ 英語、数学で思うようにいかなかったが、歴史でしっかり得点できた。受かる確率は50%。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

過去問演習と徹底的な復習

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 高校受験がない中高一貫校に通っていたため、前期課程(中学)3年時から大学受験について漠然と考え始めました。比較的文系的な素養が高いと自己認識していたことと、明確な将来の目標は定まっていないものの、高いレベルで勉強したいと思ったことから、文科一類を志望しました。1学年120人程度であったため、高校1、2年時には積極的に先輩から進路のアドバイスをもらいました。主体的かつ本格的に受験勉強に取り組み始めたのは、高1の冬頃でした。私が通った中高一貫校を含め、学校での先取り学習が比較的遅い地方高校の東大志望者にとって、高2夏までに国数英3教科を一通り仕上げることを目標にするのは一つの目安になると思います。高2夏以降は本格的に歴史の学習(過去問演習含む)に取り組み始めました。やみくもに新しい問題を解くよりも演習効果の高い過去問や模試の復習を徹底的に行い、問題の本質を内実化することを最も重視しながら学習しました。

 科目ごとの詳細は以下のとおりです。

英語

  • 共通テストに関しては、高2秋の時点で9割程度の実力でした。ただ、東大英語は問題の種類が他大学に比べて多いという特徴があります。そのため、120分の試験時間で最大限の点数をとるためには、大問全てに取り組む過去問演習と大問ごとの過去問演習を同時に行うことが最も効率的だと思います。同じ実力でも時間配分によって得点に大きな差が出てしまうのが東大英語です。私は要約、英作文と小説に苦手意識があったため、重点的に過去問演習に取り組みました。

国語

  • 現代文 次項目を参照ください。
  • 古典 古典文法、漢文句形は高1で、古文単語は高2の夏休みに一通り終わらせました。古典の知識は際限がないため、2次試験で問われるか否かを見極めながらも、極力多くの知識を覚えるよう心掛けました。古典に関しては直近の過去問よりも冠模試やかなり古い過去問で問われた知識が出題される可能性が高いため、それらの復習を大切にしました。

数学

  • 高2になるまでに数学ⅠAⅡBの網羅系参考書を繰り返し演習しました。その後は、よりハイレベルな問題集で繰り返し演習しました。

歴史(日本史、世界史)

  • 地方受験生にとっての社会科目の重要性

中学受験の時から、先を見据えたハイレベルな算数・数学の演習に取り組む首都圏の中高一貫校の受験生に対して、多くの地方受験生は、数学で苦戦する傾向が高いと考えます。2次試験の配点を鑑みても、地方受験生にとって「数学で受かる」と考えるよりも、「社会で確実に点数を取って受かる」という意識・目標をもつことが非常に重要だと思います。(実際、私は2次試験本番で数学の手応えがほとんどありませんでしたが、「自分には歴史がある」という意識で2日目に向けて気持ちを切り替えることができました)。

  • 高2秋から本格的に受験勉強をはじめ、東大以外の問題も含め、日本史・世界史ともに150題程度の論述問題演習を行い、その復習用ノートや教科書を使って復習を徹底的に行いました。

■東進東大特進コースについて

  • 東大特進の授業は全てオンラインで受講しました。現地に通うことが困難だったため、オンラインで受講できることは大変ありがたかったです。
  • 現代文 東大特進の林修先生の授業で基本的な解法の確認から過去問演習まで対策することが可能です。ただし、林先生は多くの受験生よりも語彙力や言語運用能力が遙かに高いため、林先生の解答をそのまま自ら再現することは現実的ではないと思います。そのため、参考にしつつも、答案作成では、難解な表現を避け、平易な日本語で明晰な答えを作ることを心がけました。
  • 数学 高2第Ⅴ期から青木純二先生の「数学の真髄」を受講しました。数学の問題に対する根本的な理解力が鍛えられました。

東大本番レベル模試

  • 模試の復習を通じて自分の実力を分析し過去問演習に積極的に生かすことを重視しました。
  • 世界史や日本史の論述のテーマは、冠模試から出題される確率も高いため、過去問同様に丁寧に復習しました。
  • 回数が多い点と答案の返却が圧倒的に速いという点が評価できると感じました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

  • 東大合格のための受験勉強においては、学力、得点力を冷静に自己分析し、周囲に流されず、超然的に日々勉強を続けることが肝要だと思います。
  • 高3の夏頃に共通テストと教科毎の目標点を設定しました。科目別の得点力や勉強時間の偏りを減らすことも重要です。
  • 共通テスト

「記述力が最後まで向上し続ける現役生は、共通テストにかまけていてはいけません」というアドバイスを常に意識しました。(ただし、共通テスト模試も復習は欠かさず行うべきです)。私が共通テスト対策に本腰を据えたのは、元日の午後からです。年末まで2次対策を本気で行えば、共通テストの点数は直前2週間で5%前後伸びると思います。