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兵庫県 県立 姫路西高等学校 卒
東京大学 理科一類

杉谷 元優さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 64 63 37 44 46 =254/440点
自己採点 60 50 40 45 42 =237/440点

■受験した感触・・・ 合格最低点が下がっていたら大丈夫かなぁ。英語と数学がひどすぎた。理科がいいから……。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 B 理科一類 C 理科一類 E

下剋上

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大を目指し始めたのは高2の冬でした。自分には確固とした夢がなく、どの学部に入りたいかが明確でなかったので、進振りの制度がある東大に入ってからやりたいことを見つけようと考えました。でも、周りの人はもっと早くから東大を目指し勉強していたので、スタートダッシュを失敗したと感じていたこともあり、高3の5月に部活を引退してからすぐに勉強に切り替えました。以下では、時期別と科目別に分けて書きたいと思います。

時期別

  • 部活引退~夏まで

何をしたらいいか明確なビジョンが立っていなかったので、とりあえず物理と化学の東進の受講をしていました。(今思うと、この時期の勉強の仕方が失敗していたのかも……)。このときは、本当の意味で理解したかという「質」よりも、漠然と「量」をこなす勉強の仕方でした。また、私は数学と理科を得点源にして合格点を取ろうと考えていたので、英語と国語に関しては全くといっていいほど手を付けていませんでした。

  • 夏休み

40日間の時間が丸々使えるこの時期は演習に時間を費やしました。冠模試で英語が全くと言っていいほどできず、この時期から英語を勉強し始めました。私の場合は、構文をつかむのは比較的できたのですが、英単語の覚えている量が圧倒的に足りていなかったので、空いた時間を使ってではなく、集中的に英単語を覚えるようにしました。

  • 2学期~冬休み

過去問を使った演習をしていました。過去問演習講座の10年分のうち5年を時間を計って解き、残り5年はセンター試験後にしようと思って残しました。また、それ以前の問題に関しては時間を計らずにどの科目も大問1問ずつ演習するために使いました。

  • センター試験直前

冬休みが明けてからセンター試験までセンター対策をしていました。英語、数学、理科に関しては過去問だけして、国語は過去問以外にも問題集を使ったり、地理は教科書や参考書を使って覚えきれていないところを確認していました。東大は二次の配点が大きかったので、センター対策はこの時期にしかしませんでした。

  • センター試験後のラスト1か月

残り時間が限られていたのでやるべきことをリストアップし、今の自分に必要なことを明確にしました。総合得点を上げることを意識したため、思ったよりも点が取れていない物理と化学にかなり時間を割きました。この時期は総合得点を上げること意識して科目に偏りがあってもいいのかなと自分的には思います。

科目別

  • 英語

英語が苦手だったので、この科目が一番しんどかったです。すべての大問を解き切るのは不可能だと思ったので、1-Bの空所補充と3のリスニングで得点を確保し、4-Aの文法はコスパを考えて捨てていました。英語に関しては取捨選択をするのもありというのが個人的な感想です(笑)。

  • 数学

東大特進の「数学の真髄」という授業をフル活用していました。基本的には過去問や模試の過去問を使って演習していました。

  • 国語

基本的には直前期に古文漢文しかしませんでした。

  • 物理

シンプルに苦手でした。でも、ある程度できるようになると点数の伸び方は著しいです。演習の数をこなすよりも先に、原理を理解するほうが優先するべきだったと後で気づきました。

  • 化学

東大特進の「東大化学」という授業のテキストを使って主に勉強していました。問題数も多いし、原理もよく分かり、使いやすい参考書かつ問題集でした。

■東進東大特進コースについて

 東大特進の講座は宮崎尊先生の東大特進英語、青木純二先生の数学の真髄、大西哲男先生の東大化学を受講していました。以下に1講座ずつ書きたいと思います。
 宮崎先生の英語は、各タームで大問別に対策をするので、1個ずつできるようにすることができました。東大特有の要旨要約や、段落や文の空所補充を対策するには過去問だけでは問題が少ないので非常に役に立ちました。
 青木先生の数学は、東大によく出る図形問題や、整数分野などの問題を考えるうえで、思考力を養うのに大変役立ちました。それまでは解法暗記をしていたのですが、青木先生の授業を受けてからは、頭を使いながら問題を解くため、しんどかったけどその分得られたものは大きかったと思います。
 大西先生の化学は、理論無機有機どの分野をとっても、非常にわかりやすかったです。1,2年でやった理論分野の復習を兼ねることができたので得点に大きくつながりました。無機有機分野に関してはテキストにかなりのことはまとめてあったので、覚えることには苦労したけど、このテキストを覚えたらほとんどのことを網羅できました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 現役生はやはり理科がネックになる人が多いと思います。私が思う一番理想的な方法としては、3年生が始まるまで、遅くても夏休みに入るまでに理科2科目のうち1科目を完成させる実力をつけることです。これができると、理科が得意科目として機能すると思います。東大の特徴としては2日目に理科と英語があることです。だからこそ、2日目の科目に得意な科目が多いほど、精神的な面で楽になります。
 最後に、今の成績が何であっても今からの行動によって合否は変えることができます。自分で限界を決めずにとことんやり切ってください。応援しています。