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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

川添 康暉さん

■センター試験得点 838点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 53 36 32 32 =237/440点
自己採点 85 60 41 19 29 =234/440点

■受験した感触・・・ 物理、波が得意なので波に全振りしたら雪崩れて大変なことに。数学もカスだし怪しいかも。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

効率厨になろう〜最重要事項は何か?〜

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 まずはじめに、私の勉強方法を真似してはいけない。私がこの記事の通りに勉強した結果、理系科目の演習量が足りず、東大型模試がすべてA判定だったにも関わらずかなりギリギリの合格となってしまったからだ。この合格体験記を読んでいる皆様の多くは模試でB〜D判定ぐらいだと思うので、皆様は数学や物理などの演習を十分重ねて挑んでほしい。
 高1。親に連れられて東進に入塾したが、まだ大学受験のことをあまり考えておらず、「まあ高2からやればなんとかなるやろ」みたいな感じで、モチベは0だった。この時期に英語を重点的に学習して強固な土台を築けたのはとてもよかった(合格できたのはこれのおかげだと思っている)。ただ高1から化学をがっつり受講したのはあまりよくなかったかもしれない。理科は高2からにして高1は英国数に集中したほうが良いと思う。
 高2。これが私が最も言いたいことだが、絶対にこの時期にソシャゲを始めてはいけない。貴重な時間が数百時間単位で吹き飛ぶ。私はこれらのゲームに15点ずつ点数を下げられた。周りの人がソシャゲでワイワイ楽しんでいて羨ましくなるだろうが、彼らは間違いなく受験期にあなたの好成績を羨ましがるだろう。たかだか数年でサ終するゲームでの強さと人生全体に関わる学力、どちらが真に重要か今一度考えてほしい。さて、私は共通テスト同日体験受験のリスニングの得点が低かったため、自分から望んでリスニングの講座を受講した。リスニングは一般的には高3で伸ばす分野だが、自分がやりたい分野を学習するのがいちばんである。普通に囚われずに柔軟に学習を進めよう。
 高3。この時期はとにかく演習である。物理と化学を中心に問題をたくさん解き、過去問や模試で苦手分野を確認してその都度克服していこう。1つ注意だが、本試と模試では問題傾向がやや異なる。というのも、本試は純粋に総合力を問うているのに対し、模試は受験生が間違えやすい部分を重点的に出題することが多いからだ。つまり、模試に比べて過去問の点数が悪い人は基本事項が不十分であり(私はこっちだった)、逆に過去問に比べて模試が悪い人は応用問題への対応力が不十分だということである。学習計画の一助にしてほしい。
 本番。試験自体に関しては実力を出し切ればいいだけなのだが、試験問題以外の要因で点数を下げないようにしなければならない。まず、東大の場合は試験問題が配布されてから試験開始まで15分程度時間があるが、この時間に必ず手をあげてトイレに行っておこう。最も重要なのは試験官にどう思われるかなどでは断じてない。得点である。また、1日目の後に自己採点をしたりX(Twitter)を見たりなんてことは絶対にするな。メンタルのダメージは想像の100倍大きい。本当に大きい。あと前日にカツを食べるのはやめておいた方がいい。できるだけ消化にいいものにしよう。
 合格体験記なのに自分のことをあまり書いていないが、自分のことを書いた体験記ならいくらでもある。この記事を読んで私のアドバイスを心に留め、皆様の受験に活かしていただければ幸いである。

■東進東大特進コースについて

 なんといっても高速マスターの、「英単語1800」をはじめとする一連の英語の講座が神である。私は高1で受講したが、現在の英語力はほとんどこの講座で培われたと言っても過言ではない。毎日数十問の単語問題を解くのにわずか10分程度。全く苦にならず、いつの間にか点数が爆上がりしている。ただし、取り組む目的が連続記録の継続にならないように注意する必要がある。「一日10問だけでいいや」となり、記録が途切れたときに「もうやる意味がないからいいや」となっては本末転倒である。常に学力の向上、そして合格のためにやっているという意識をもって取り組もう。
 ハイレベル物理・ハイレベル化学は、高1でやるには少々難しいが、高2以降に受講すればとても有用だと思う。
 東大特進の講座では、松田聡平先生の「東大数学特講」が一押しである。extract(小テスト)で効率よく全分野の復習ができるし、難易度の高い予習問題が良問揃いである。さらに成績優秀者には先生の著書である問題集をプレゼントしてくれるので、問題集目当てで頑張ることができ、頑張れば演習問題をゲットできる。(折角もらった問題集は使ってあげよう。私はほとんど使わずに挑んで数学で爆死した。)
 苑田先生の東大物理は根幹から詳細に教えてくれるためおすすめである。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 さっき何回か書いたように、目先の小さな得に飛びつかず、合格のために今最も重要なことは何か、今最も効率の良い行動は何かということを常に考えながら受験生活を送ってほしい。
 最後に、合格は紛れもなく受験生活のゴールだが、人生においてはスタートラインに等しい。人生は合格してからが本番だということは覚えておいてほしい。