ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

群馬県 県立 中央中等教育学校 卒
東京大学 理科一類

如月 心晟さん

■共通テスト得点 964点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 45 41 23 22 =215/440点
自己採点 75 45 45 25 21 =211/440点

■受験した感触・・・ 東大落ちた

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

まるで理系とは思えない点の取り方

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を目指したきっかけ

 京都大学に行きたかったはずなのに、友達と塾からの圧力でいつの間にか東大志望になっていました。理系を選んでいながらも、理系科目があまり好きではなかったので、大学に入ってからの幅広い学びや文転の可能性を考えると、東大志望で正解だったと思います。周囲の友達が続々と真髄教に染まっていくことに恐怖を覚え、私も高3から東大特進の受講を始めました。

勉強の概観と工夫、各教科への印象

 東大形式の数学と理科に適応できなかった分、文系科目で逃げ切ろうと決めきっていました。
  • 英語……他の科目よりはそれなりにオーソドックスで解きやすい分、80点ぐらいを何とか死守しようとしていました。2Bの和文英訳が苦手だったこともあり、マーク部分の安定感を高めようと努力しました。4Aや1Bはそれなりに軽いので、東大英語 in Depthのテキストを使って理系科目の合間に演習量を積んでいました。リスニングは第Ⅲ期の武藤一也先生の講座で対策しましたが、直前期にサボったせいかケチョンケチョンもいいところでした。さすがにいないとは思いますが、私と同じ苗字の人はおそらく大教室に割り当てられて良くない音響で受験することになるかと思います。あ行の友達は自分の3倍くらいの大教室だったので。
  • 国語……まわりの人たちが現代文の過去問の扱いに困る中、私は東大特進で過去問を網羅できたのがとてもありがたかったです。古文漢文に関しては、なんとなく過去問を一文ずつ色分けしてまとめてみたらそれなりに記憶に残るようになりました。まとめた紙をなんとなく東大の受験会場に持って行ってなんとなく試験前に見返してみたら、詰め込んだ知識が応用できて悦ばしかったです。
  • 数学……秋くらいまで4割くらいから抜け出せずにいました。何しても伸びないのでむしゃくしゃして問題を解きまくってたら、なぜか共通テスト後に70点台が安定するようになってウケました。明るめの色のペンで解き方の核を書くと、復習がしやすくてかなり幸せです。結局本番は悲惨だったのでどうしようもありません。
  • 化学……今年の問題があまりにも未来だったので、点数はいったん見ないでほしいです。集中的に有機化学に取り組んで、構造決定を確実に取れるようにしたはずでしたが、本番でアミノ酸しか出してこなくて普通に詰みました。
  • 物理……物理が大嫌いで、東大に入ってからの物理の授業が憂鬱で仕方ないくらいなので、物理0点で受かるのを目標にして他の教科を対策しました。実際直前期までモチベーションを保てたので、我ながらいい目標だったと思います。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 自分で対策しにくい文系科目を中心に受講しました。
  • 林修先生の東大現代文では、1年間の講座で近年の過去問をほぼ演習し尽くします。最初のうちは、解答根拠の取り方が自分のとまるで違い困惑しましたが、回数を重ねていくうちに解き方の感覚が蓄積されていきました。習うより慣れろ型の授業です。
  • 栗原隆先生の東大古文は、単語や文法をいっそう深いレベルで捉えるきっかけとなりました。古文の知識が単なる暗記にとどまらないよう、納得できる形にまで落とし込むことができます。古文常識や和歌の解釈といった痒いところを徹底的に掻いてくれます。
  • 寺師貴憲先生の東大漢文では、少ない講数で集中的に漢文の解き方を体得できました。理科が取れない私にとって、漢文が得点源になるまで仕上げられるありがたい講座でした。
  • 駒橋輝圭先生の東大英語 in Depthは、東大英語の形式を詳細に分析し、解き方の指針を作ることができる講座です。1Bや4Aなど東大に特有の問題を体系的に演習できるのはここだけかもしれません。地方には東大特化の対策をできる塾がなかったので、東大英語にフォーカスした講座を受けられる機会として重宝しました。

東大本番レベル模試

 冠模試と時期が数週間ずれている分、直近の模試で浮かび上がった反省点をすぐに反映できました。得点や偏差値の推移を追いやすいこと、校内順位を確認できることもメリットだと感じます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強をしていると、誰しも閉塞感に襲われることがあると思います。かくいう私も、秋の冠模試の前日に物理の問題が解けず、無力感に苦しんでいました。翌日の朝5時に目が覚め、なんとなく始発の新幹線に乗ってみました。模試会場の近くには人通りの少ない神社があり、敬虔にお参りするおばあさんを見ていると、あぁ、なんで受験勉強なんてしてるんだろう、と思い、逆に吹っ切れてしまいました。そうして臨んだ模試の古文で登場したヨボヨボの老人に感情移入してしまい、その本文がうっすらと脳裏に残っていました。時は流れて東大本番、古文の出典を確認すると、なんとあの日の模試で読んだヨボヨボ老人譚と一緒ではありませんか。何が言いたいかというと、いつか苦しみが報われる日がきっと来ますよ。