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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

栗林 和輝さん

■センター試験得点 816点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 83 70 41 42 39 =275/440点
自己採点 80 60 45 25 25 =235/440点

■受験した感触・・・ 理科が悪すぎる。ミスで落ちるやつやわ(自己採点は感覚)

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

自信は持っても慢心はしない。準備しておこう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 ぎりぎりで受かった気がしています(現在3月12日、得点開示前)。もし2次が250点以上あれば、理系科目で“解けなくても分かっている”アピールを頑張ったからでしょう。私は受験を意識しつつも高3の7月まで部活を優先したので、1学期の放課後の勉強は平均2時間以下でした。夏まで部活をやり切りたい人は、学校の授業に加えて英語、数学だけは始めておきましょう。苦手科目の復習もできればなおよいです。部活で培った集中力で巻き返しましょう。

入試本番の経験 何が起こるかを知っておくと有利です。

  • 共通テスト 席についてから始まるまでが相当長いです。電子機器の確認、問題配布、説明、顔の照合、受験番号の記入など、模試では3分程度で済むことを一つ一つ丁寧に20分ぐらいかけて行います。私は1日目、この時間を持て余して無駄に緊張してしまいました。思ったようにできなかったので、その日の夜には、“足切りさえ超えれば何とかなる”と考えるようにしました。ここで悲観しすぎないことが大切です。実際思っていたより解けていました。2日目はいつも通りの心持ちで受けられました。
  • 2次試験

気を付けていたことは試験終了後30分ほど確認作業で待たされるときに問題を見返さないことです。ここで見返して間違いを見つけても気分が悪くなるだけです。気を付けていたおかげで、すべての試験が終わるまでに気付いてしまった間違いは1つで済みました。昼休みは長いので、散歩などもして集中力を回復させましょう。

勉強法、最終的な目標点

 東進に入ったのは高2の11月。それまで学校以外での勉強は週1の英会話程度でした。自分でやった問題集は少ないです。直前まで過去問を6年分残していましたが、東大特進コースの授業や各社の予想問題なども手に入るのでそれほど残さなくてよかったです。過去問データベースで他大の問題もやりました。
  • 国語 目標40点以上。現代文は林修先生。古文は雰囲気で読む段階から現代語訳ができる段階までが大変で、私は漫画で古文の世界観に触れ、最後は単語を詰め込みました。漢文は基本の句法とわずかな重要語を覚えればあとは演習です。古漢は名大、北大の文系のものも直前期に3回やりました。
  • 数学 秋には60点が目標、最低でも40点と考えていたのが、最後には目標80点に。実際、夏と秋で5回受けた東大型模試では30から50点ほどでしたが、冬には安定して60点以上取れるようになりました。毎日楽しんで解いたこと、いきなり解答用紙に書くのをやめたことがよかったと思います。問題用紙で軽く計算してから解答を作ることでミスが減りました。青木純二先生の教えです。
  • 理科 40点ずつ取るつもりでした。物理はひとつひとつの問題を本質的に理解するようにしていましたが、今年の力学と電磁気では、各大問の後半で正しく状況を理解できませんでした。公式の運用しか求められない問題集の問題ばかり解いたせいで物理って簡単で面白くないと思い、共テ後に2週間ほどほとんど物理をやらなかったせいです。物理と数学は継続的にやりましょう。化学は計算ミスがひどかったのですが、計算量をいかに減らせるかを意識してからは得点が伸びました。暗記は早めに。
  • 英語 80点程度が目標。過去問では90点を超えることも何度か。

もともと得意なほうでしたが夏頃は最後まで集中力が持ちませんでした。ためていた教材を一気に進めて、秋には長く英文を読み続けられるようになり、時間にも余裕ができました。直前期は大阪大学外国語学部の長文、和文英訳も解きました。難しいです。英作文は学校や塾の先生、ChatGPTに添削してもらいました。2Bに6分、2Aに9分、5に23分、3の下読み7分、3に30分、4Bに8分、1Aに13分、1Bに19分、4Aに5分の予定でしたが本番は5が20分で終わり、下読みを10分もしたもののリスニングは22点でした。分量や傾向の変化に対応できるよう様々な状況を想定しておきましょう。

■東進東大特進コースについて

東大本番レベル模試

 何よりも返却が速い。これだけで価値があります。更に回数も多く、繰り返し受けることで成長が実感できます。

東進リスニングアプリ

 1つの音声につき1問しかありませんが、問題数が多く、再生速度の変更もできるので、聞く力を伸ばすのにとても役に立ちます。私は夏から週2回ほど利用し、直前期は毎日のように聞いていました。

高速マスター講座 東大化学

 東大で過去に出題された反応式を200個厳選したものです。10問ずつ取り組めるので手を付けやすく、私も10月から毎日やりました。修了テストに合格した後も時々取り組みました。反応式は絶対に得点できるし素早く解ける!と自信を持てるようになりました。

東大特進コース 私が授業をとったことで成長したと感じている5名を挙げます。

  • 林修先生 現代文

2行問題でいかに要素を落とさないで、問いに対して適切な解答を作るかということを学びました。現代文は共通テストは苦手なのに東大形式は得意になりました。夏の添削では記述が3点のことがありましたが、2行問題は秋までにアドバンテージとなるぐらいまで伸び、120字問題は直前になって半分程度とれるようになってきました。

  • 栗原隆先生 古文

よくわからない助詞などの役割は栗原先生の授業を聞けば一発で頭に入ります。そのわけは独特な語調にあります。その音によっていくつもの単語の役割や意味が脳裏に焼き付きます。教材の単語集も一般のものと異なる形式なのでより深い記憶につながりました。さらに添削問題で扱った文章が今年出題されました。ありがとうございました。

  • 苑田尚之先生 物理

他の人の体験記を読んでください。

  • 鎌田真彰先生 化学

字がきれい、説明が丁寧、気を付けるべき点や考え方を明確に示してくれる。教材には単元ごとに古い過去問が載っているので、オンライン授業を止めて解いてみてまた授業を見てを繰り返しました。特に第Ⅰ期は受けるべきです。

  • 青木純二先生 数学

「俺の解き方を真似するな。俺の予想問題が入試に出るわけがない」……こういうことを言う先生です。“東大数学は解き方を覚えようとしていてはいつまでたっても解けない、考え方を身につけよう”という意味です。どうしてそう解こうと思うのかという思考回路を示してくれます。本当に先生の解き方は覚えなくていいです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 理系科目でかなり失敗したはずの私が合格できたのは、目標点を現実的な範囲で高く設定していたからです。いくら過去問で合格者平均点を取れたとしても全く合格は安泰ではありません。多くの年で最低点と合格者平均点の差は30点以下で、合格者の半数程度は数学1問で入れ替わります。ですから皆さんには今後、うまくいけば合格者平均点は取れると感じても、さらに得点する方法を模索してほしいです。どれだけ下振れしても合格できることを目指してください。そしてどんな状況でも試験当日はその日まで努力してきた自分を信じてあげてください。逆に当日に自信を持てるだけの勉強をしてください。この体験記が皆さんの合格の助けとなれば幸いです。