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北海道 道立 函館中部高等学校 卒
東京大学 理科一類

伊藤 櫂さん

■センター試験得点 783点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 65 67 30 26 35 =223/440点

■受験した感触・・・ 理系科目難しすぎて差がつかないよ〜泣

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 B 理科一類 A 理科一類 B

英弱病でも合格がしたい!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は小さい頃(小学校2年生だったような気がします)に読んだ雑誌で数学者になりたいという気持ちが芽生えました。その頃から漠然と東大に入学したいという気持ちがありました。志望校としてしっかり認識し始めたのは中学校2年頃だったと思います。理由としては単純で、高い水準で数学をやっている同年代の人がいると思ったからです。
 このような理由で東大を目指し始めたため、数学は昔から個人的に勉強していました。数ⅠAとかⅡBとか、そのような区切りをしないで勉強していたため、どの時期に高校数学を終わらせたとかはありませんが、中1になる頃には凡そ理解していたと思います。
 物理も数学を早くに学習していたため比較的楽に勉強できました。物理学にも数学程ではありませんが興味があったため、高校の間に解析力学や量子力学の初歩を勉強していました。化学に関しても、有機化学は大学の教科書を買って少しだけですが勉強していました。これらの理由から、理系教科では受験において苦戦する場面はそれほどありませんでした。
 対照的なのが英語や国語や共通テストで使った地理です。地理は共通テスト直前2週間で死ぬほど勉強しました。やるしかないと思います。これ以上のアドバイスはできません。残るは2次試験にもある英語や国語ですが、国語はいつまでも苦手で、結局受験本番まで1年分も過去問を解きませんでした。国語はほかの教科に比べて点差が付きにくいので何とか耐えましたが、これは参考にしないでください。しかし英語はめちゃくちゃに差が付きます。私は夏頃まで、模試で当然のように英語40点台を連発していました(実は最終東大本番レベル模試も英語46点でした……)ので、このままではまずかったわけです。理系教科で逃げ切ろうとは思っていましたが、さすがに英語が40点台では受からないので、学校内外の様々な人に助けを借りて何とか60点以上が出るようになりました(これでも帰国子女の人には50点近くの差をつけられてしまうのですが……)。
 今年の入試では、理系教科が得意な人ほど不利になる、理系の選抜試験、というか私が受かるための試験としては最悪でした。数学と理科が終わったあとには落ちたと思いましたし、問題制作者に対する怒りしか湧いてきませんでした。そのため英語は落ちる前提で緊張せず受けたところ、まさかの大成功(感覚的には)をキメたため、なんとか滑り込むことが出来ました。
 数学や理科が得意だとしても英語も勉強しないと落ちる可能性があるよ〜という、ありきたりなアドバイスになってしまいました。

■東進東大特進コースについて

 私が取った中でおすすめの講座は

 ①数学の真髄 基本原理追求編/東大実践演習編(青木純二先生)

 ②トップレベル物理(苑田尚之先生)

 ③ハイレベル化学(鎌田真彰先生)

 の3つです。やはり理系に進むのであれば理系教科の勉強を優先的にするべきです。英語や国語だけ出来て数学や理科が出来ないというのは良くないですからね。それぞれの講座の取って良かった点を説明します。

 ①:なぜその問題にそのアプローチをするのか、それが妥当なのかを詳しく説明してくれました。所謂嘘答案を書きにくくなると思います。

 ②:定性的、定量的に高校生が理解すべき物理学を学べます。定性的な理解が深まると問題の答えを吟味して間違いに気づけることが増えます。

 ③:理論から有機まで0から全て分かりやすく解説してくれます。特に有機が分かりやすかったです。電子の動きからなぜその反応が起こりやすいのかを解説してくれて助かりました。初見の反応も感覚的に理解できるようになり、また有機化学を面白いと思うきっかけを作ってくれたので感謝しています(もともと化学はそこまで好きではなかったのですが、これがきっかけで個人的に有機化学の本を買って勉強を始めました)。


 東大特進コースにも在籍していました。担当のスタッフが電話をかけてくれて、その度に相談に乗ってもらいました。メンタル的にこれはかなりありがたかったです。実際に東大の受験をくぐり抜けた人ですから、正しい感覚でアドバイスをしてくれたと感じています。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が受けた二次試験は正直言って大嫌いです。特に数学や理科は意図的にあの難易度にしたであろうと予想されるので、来年以降も似たような傾向になると思います。数学や理科がいくら出来ても落ちてしまう可能性が出てしまった以上、やるしかありません。頑張ってください。受かった時の気分は最高でした。