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愛知県 私立 東海高等学校 卒
東京大学 理科一類

後藤 諒多さん

■共通テスト得点 942点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 81 40 54 42 22 =239/440点
自己採点 80 45 40 43 20 =228/440点

■受験した感触・・・ 数学と科学が難しすぎる。合格最低点下がってくれないとやばい。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

先取りの重要性

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 私が入学した高校は医学部を目指す人が多かったため、私自身も医学部と東大のどちらを目指すかで迷っていました。そんな状況の中、高1、高2と勉強をしているうちに、自分は医学よりも物理学や化学に興味があるとわかり、それを日本最高峰の教育機関で学びたいと考えるようになりました。私は、物理学、化学、数学のどの教科も好きであったため、1,2年で一通り大学での勉強をした後から学部を選択できることも東大の魅力の一つでした。

学習全般について

 私は先取り学習に力を入れました。受験で間に合わないというのは非常に危険です。勉強が間に合わないと、物理の原子分野などの問われにくい分野を捨てざるをえないという事態になりかねません。融合問題が多く出題される東大入試においてそれは避けるべきでしょう。なので、高1や高2の間に先取り学習を進めて、受験期はできる限りの演習をやり尽くすことで、全範囲を網羅することが望ましいと思います。私は先取り学習の手段としては、参考書と基礎的な問題を集めた問題集を用いました。私には文字を読んで理解するという勉強法が合っていたのでこのような勉強法をとりましたが、授業形式のほうが身につきやすい人は東進などで授業を受けることも有効かもしれません。

各教科の勉強について

  • 国語

現代文は林修先生の東大現代文を受講しました。共通テスト対策も二次対策もしていただけるので、林先生の授業をしっかり復習すれば、受験において現代文に必要な力は十分に身につくと思います。古漢に関しては、古文は文法、漢文は句法を高1、高2で徹底的に理解しました。また古文も漢文も単語をたくさん覚えました。古文漢文の勉強法は、英語と同様に、文法と単語を覚えて読解演習を繰り返すことだと思っています。また、私は東大特進で東大古文を受講しました。和歌の解釈や近世の文章は、問題演習を繰り返すだけではなかなか良い解答に仕上げることができないので、非常に役に立ちました。

  • 数学

私が先取りを最も早く始めたのが数学です。中学2年生から問題集を解き始め、高1の冬に数Ⅲまでの学習を終えました。その後は、とにかくできる限り多くの問題に触れました。初見の問題を解けるようになるためには、多くの考え方や解き方を身に着け、それを適切な場面で引き出せるようにすることが必要であり、その最も有効な勉強法は問題演習なのだと思います。もちろん、過去問は最高の問題集です。私は過去問演習講座を利用して、過去問20年分を解きました。また過去問演習講座などで答案の添削をしていただけたのが非常に助かったので、なんらかの形で数学の答案を添削をしてもらうことをおすすめします。

  • 英語

高1、高2では読解と単語を徹底しました。特に、単語帳は毎日欠かしませんでした。高3からは東大に合わせたリスニングや英作文の勉強も始めました。リスニングは通学中にリスニング教材を聞くなどして地道に力をつけていきました。英作文は高校の先生に添削をお願いしました。私は模試での採点結果が良かったので自由英作文の勉強を疎かにしていたのですが、先生に添削をしてもらうと内容的にずれていることや、論理的に読みずらいことが明らかになりました。そのため、学校の先生などに添削をお願いすることをおすすめします。また、英語は少し離れただけで力が衰える教科です。私は、共通テスト後に解くスピードが落ちてしまい、直前期は英語を中心に勉強することになりました。共通テスト対策中にも過去問を一年分くらいは解いておくことをおすすめします。

  • 物理

高1から先取りを始め、高2の夏で全範囲を一通り学習し終えました。ただ、その際は浅めの理解であったのですが、参考書を熟読し、物理学の深い理解を得ることができました。一度に高度なところまですべてを理解することは難しいので、2段階のプロセスを踏んだことは良かったと思います。その後はひたすら問題演習に徹しました。過去問が最も有用であり、20年分を解きました。極めれば得点源になる教科だと思っています。

  • 化学

高1から先取りを始め、高2の夏で全範囲を学習し終えました。その後は問題演習をしてそこで明らかになった理解の浅い部分を参考書で見返すという作業を繰り返しました。化学は時間で一番苦労する教科なので、計算や反応式作りをいかに手早く行えるかが鍵になってきます。問題演習をしていくうちにその力は身についていきました。ただ、今年の化学では論述が大量に出題され、傾向が急変したため、論述対策が疎かだった私は苦労しました。

■東進東大特進コースについて

 過去問演習講座がとてもおすすめです。答案添削をしていただけることや解答解説だけでは理解できなかった問題の解説授業を見ることができることが利点です。過去問を解いてそれが点数として返されるため、モチベーションも上がりました。物理の苑田尚之先生の授業では、物理学への向き合い方や問題の背景となっている原理を説明してくださっており、理解を深めることができました。また、英語の宮崎尊先生の授業では、東大の英語で試されている力を大問ごとに説明してくださっており、それを意識することで点数が安定するようになりました。理解できなかった大問の授業を受講すればよいと思います。
 東大特進コースでは、国語を中心に受講しました。受験期に国語に割くことのできる時間は限られているので、東大特進の授業とその復習及び過去問演習を中心に行いました。特に現代文は林修先生の授業がおすすめです。また、他教科に関しては、化学で苦手意識のあった高分子化合物の授業を受けるなど、自分の勉強を進める中で、苦手な部分や理解の不十分な部分を補うという目的で東大特進コースを活用しました。
 東大本番レベル模試は、とにかく返却されるスピードが速いので、記憶が新しいままに自分の答案の採点結果と模範解答を照らし合わせながら復習をすることができました。また、この模試では数学や物理の難度が非常に高いことがあり、そのような場合でも取れる点数を一点でも逃さないという姿勢で臨むようにしました。また、模試は自分のミスしやすいところを分析することに活用しました。
 担任と面談をすることは、担任から勉強のアドバイスをしていただけるだけでなく、自身で自分の勉強計画を見直す良い機会になります。どのように勉強を進めるかを言語化すること自体が、曖昧だった勉強計画を明瞭化してくれます。それだけでも面談は勉強の方向性を定めるのに役立ちました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は前から体調を崩しやすかったので、受験期は夜11時から11時半には布団に入るようにしていました。それでも風邪を何度か引いてしまっていたので、本番風邪をひいてしまう可能性も想定したうえで勉強をしていました。実際に当日体調を崩してしまい、解熱剤を飲んで受けることになりました。それでも何とか合格を勝ち取ることができたのも、先取り学習により演習量を人一倍積んできたので、実力が十分についていたからだと思います。演習を十分に積み、出会えるだけ問題に出会っておくことをおすすめしたいです。また、今年度の入試では、数学や化学が難化してそこで得点を稼ぐことが非常に難しくなりました。理数は何が起こるのかわからないので、英語で確実に得点できるようにしておくと心強いです。特にリスニングを確実な得点源にしておくことをすすめます。合格後の楽しみを思い浮かべて、最後まで走りぬいてください!この合格体験記が皆さんの合格の一助となることを祈っております。