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島根県 県立 松江北高等学校 卒
東京大学 理科一類

黒崎 智隆さん

■共通テスト得点 906点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治・経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語      
開示得点 50 52 38 43 29 =212/440点
自己採点 53 48 41 46 30 =218/440点

■受験した感触・・・ 数学と英語で失敗した分を理科で取り返せたので、合格点には届いているだろうと感じた。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

学びを「楽しむ」ということ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は常に、学習の姿勢として、「学びを楽しむ」事を意識していた。
 私は幼い頃から数字が好きで、幼少期から算数・数学に取り組んでいたが、より高度な数学を学びたいという理由から、小学校高学年の頃から漠然と東京大学の受験を考える様になった。小学生の時に数学検定を受け始めた事で、数学の予習は大きく進んだ一方、小学生の頃は理科社会が不得意であった為、将来的な文理選択には悩みはあったが、中学生になり、数学と理科は深い関連がある事を知った事、そして科学の甲子園ジュニアという大会に友人と参加した事で、徐々に理科への苦手意識がなくなり、高校では理系を選択する事を決めた。中3時に、高校での学びがどの様なものかを学ぶ為に、理科基礎4科目を学んだ。一方、自らの怠惰により、苦手である文系科目の予習が進むことは全く無かった。
 高校に入ると、私は科学オリンピックという大会の存在を知った。学校でも学習する教科であり、大学受験にも直結するだろうと思い、高校時代には、物理チャレンジ、化学グランプリ、生物学オリンピック、数学オリンピック、情報オリンピックに出場した。大会前に、その教科の予習や対策を集中的に行った結果、高2の夏までに物理・化学の学習が1周終わった。以後、理科は定期テスト前や長期休暇の集中的な問題演習のみになった。数学は中2で数学検定準1級へ向けた勉強を行った事で当時の数Ⅲを学習し終えており、情報もプログラミングを高1で学習した事で、高2以降は知識の分野のみの学習で良くなった。また、友人と共に学ぶ事で、より学びを楽しむ為に、私は科学の甲子園という大会に出場した。その為の学習を通して、高2では、少しだが地学を学習した為、その知識が、化学に直結する事もあった。多分野が密接に関連しているという理科の魅力を感じ、益々理科の学習が進んだ。英語についても、高2で英語検定準1級へ向けた勉強で補った。
 検定や大会を小目標とする事で、より高い点数を目指して、ゲーム感覚で学習を進める事が出来、私の作戦は功を奏した。また場数を踏んで緊張に慣れるという意味でも、検定の受験や大会への出場は有効だった。検定や大会を受験勉強に取り入れる事は、教科書を超えた内容に触れるという面でも、その科目に対する多面的な視点が持てる様になるので、お勧めである。
 高3の夏まで本格的に大会に出場していた為、国語や社会の学習は高3秋から本格的に行った。国語は過去問をひたすら解き、線引のコツを見つける事を意識して学習した。社会は、最後の5ヶ月で参考書を読んで知識を詰め込んだ。共通テスト前の残りの時間で情報と理科の確認を行った結果、共通テスト本番では自己最高点が出た。
 共通テスト以降は、理科の苦手な分野の演習、古文・漢文・英単語の詰め込み、過去問演習の3点を行なった。
 高3の秋以降も、頻繁に模試の点数が出た事により、ゲーム感覚で学習を行えた。
 「学習を楽しむ」という作戦は、結果として成功はしたものの、良い事ばかりでは無かった。私の学習は、教科毎の短期集中型であった為、例えば物理について、大会前には集中的に学習するが、その後、丸1年ほぼ手を付けなくなるという事態も起こった。また、一般的な受験生が行っている「リスニングに毎日取り組んで耳を慣らす」という長期的な勉強は長持ちしなかった。この点から、万人に良い方法であるとは言えないが、「楽しむ」という姿勢が無いと、長い受験期間を乗り越えられないと考える。
 そして、大学受験はゴールではない。受験数日後から、私は大学の興味の強い化学の予習を始めている。「楽しむ」事は、燃え尽き予防にも有効だ。

■東進ハイスクール・東進衛星予備校・東大特進コースについて

 多くの数学の授業を受けた事で、一通り学び終えたとは言え表面的であった数学の理解をより深いものにする事が出来た。より多面的な数学的なものの見方を学んだ中で、1つの問題に様々なアプローチを見出す事も出来る様になった。
 また、福崎伍郎先生の英語では、難解な英文を細かく解析する訓練を積んだ事で、一文一文を正確に読む訓練をする事が出来た。その上で、東大特進コースで宮崎尊先生のニュアンスを意識した講座でマクロな文章の捉え方をより明瞭にし、駒橋輝圭先生の受験テクニックの沢山詰まった講座を受ける事で、それをより速く行う事が出来るようになった。
 国語では、林修先生の東大特進コースの授業を受けていたが、林先生の、文章構造を把握して線引を行い、それに即して答案を作るという手法を学ぶ事で、これまでニュアンスを読んでなんとなく答案を書くだけだと思っていた国語の取り組みを初めて知る事が出来、これは私にとって特に革命的な変化となった。
 化学では、鎌田真彰先生の教科書を超えた内容までをも扱う講座で得た知識を元に化学を学んでいく事で、あらゆる知識が体系的なものとして自分の中に確立され、また東大特進コースの大西哲男先生の第Ⅰ期講座を取った事で、化学反応の基礎的な考え方を身につける事が出来、問題を解く時にも、どの様な現象が起こるかを正しく推測出来るようになった。
 物理では、苑田尚之先生の講座を取ったが、物理学の根本的な部分を、微積分学を用いて詳細に学ぶ事が出来、今後も学ぶ事になる物理学という学問を、どの様な姿勢で学んでいけば良いか、という基盤を身に付ける事が出来た。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強とは雖も、楽しみが無ければ気持ちが続きません。楽しむ事が、強さの一番の秘訣です。大会や検定、他者との学び等、自分なりの方法で、楽しんで学習を続けるという事が、大学受験のみならずその先に繋がる、一番良い学習法なのではないでしょうか。上を見れば自分より出来る人は沢山いる。心が折れかける瞬間もあるでしょう。ただ、楽しみながら一つひとつ大切に学んで行けば、一歩ずつでも、ゴールに近付いていく筈。少しでもこの言葉に惹かれた方がもしいれば、嬉しい限りです。
 あと、大切なことを言い忘れましたが、周囲の方々への感謝を決して忘れないように。
 最後に。皆さんの「学習」が、「楽習」になりますように。