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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

桒原 健人さん

■センター試験得点 807点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 92 93 47 44 30 =306/440点
自己採点 90 90 40 40 25 =285/440点

■受験した感触・・・ 化学やらかしたけど、数学で稼げてるし多分受かってるやろ。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

薄く長く

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東大を志望した時期は高1で理由は一回上京したいというのと自分の興味のある物性実験の分野その他に関して日本で設備が最も整っているだろうと考えたことです。
 全体的な受験勉強への姿勢としては私は高3に100%の集中度で行うのではなく高1から70%くらいでずっとやっていくことを、気楽に合格できるという点でお勧めしたいですが、部活動に100%で臨みたいという方などは前者でもよいと思います。理科一類を志望するならいずれにしても学校の授業を十分に理解しておけば最後にギアを上げることで合格は達成されると思います。ただし、年度によって入試問題の難易度はかなり変わってきますからやらかした時のためにメンタルを維持する手立てを考えておくべきでしょう。

英語

 私は高校受験の段階で高校で学ぶ英語は一通り履修していたので高1、高2はその力を維持することと単語を入れることに尽力しました。高3はリスニングを1日10分は聞くようにしました。東大英語の形式は独特ですが要約と長文について対策すればあとは過去問演習で何とかなると思います。私自身は要約は「トピックセンテンスを入れ込む」と「最終段落は重要」と「ディスコースマーカーに印」だけ意識して平均8点は取れました。長文は半分国語的な要素があるので心情を読み取れるように努めました。

数学

 自分は平均よりは数学の成績は安定して良いと思います。それには学校の授業が分かりやすかったのがとても大きかったです。高1、高2は学校の授業をこなして問題集をつまんで解きました。高3はそれぞれの分野に横糸を通してくれるような問題集を選んで解きました。学校の先生に教わったコツとその問題集から学んだコツを以下に載せます;①実験して一般化②他の条件に言い換え③類題を思い出す④結論から考える⑤誘導の使い方⑥全称命題か存在命題かの意識⑦対称性⑧文字の設定⑨場合分け⑩領域による可視化⑪背理法の利用⑫必要十分性の確認

国語

 現代文は正直なところ正解がいまだに分かりませんが古典に関しては単語を入れることが最重要であると考えて本番までに単語だけは完全にしました。そのスタンスを貫いた結果、過去問は45点前後で安定しました。

理科

 東大は分量が多すぎるので私は割り切って物理に時間をかけ確実に40点取れるよう意識しましたが近年は難化傾向にあり本番は厳しかったです。化学は有機は捨てて無機と理論を取って30点には乗せたかったですが本番は厳しかったです。ただ、並々でない演習量を積めば解くスピードが上がっていくので安定して高得点が望めることも確かだと思います。
  • 物理:高1、高2では独学で力学や電磁気学を学びトップレベル物理を受講しました。高3では問題集を買って解いたのである程度典型問題が解けるようになりましたが、高得点を取るには見落としを防ぎ現象をイメージできるようにし瞬時に題意を読み取る能力を過去問演習を通して鍛えていくことが必要だと思います。また苑田尚之先生の講義を履修された方や微積分を物理で使うことに慣れている方なら問題の誘導を無視して普通に求めた方が楽に解けると思います。
  • 化学:全部取ろうという方でないならいかに時間内で解ける問題を取るかに尽きると思います。論理自体はさほど難しくないですがそれぞれの計算に時間がかかりさらに問題文を読み切るのも時間を取るのでその点を考慮してどの問題を解くかを選択していくべきでしょう。特に有機に関しては時間をかけても点が入らないケースがあるので私は無機と理論に時間をかけました。

■東進東大特進コースについて

授業

  • トップレベル物理

私は高1のときに相対論の本を読んで時間の進み方や空間のゆがみまで人は予測できるのか、と感動し独学で力学や電磁気学などの本を読み漁っていましたが理解が不十分でした。しかし高2のときに苑田尚之先生のトップレベル物理を取ったことで理解が深まり本当に取って良かったと思っています。特に運動方程式から保存量を3つ導くところの明快さや起電力についての本質的解説などは非常に参考になりました。

  • 東大特進化学

東大の過去問がテキストにこれでもかと入れ込んであり足りていなかった演習量のカバーになりました。また、発展的な内容や疑問を持ちやすいポイントにも言及があり非常にありがたかったです。

過去問演習講座

 3日で返却されるのが魅力的で採点者のコメントもたくさん書かれていたので助かりました。また、25年分も用意されているので演習材料がない、という事態に陥ることはどの科目でもなく非常に良かったです。

東進リスニングアプリ

 いろいろな話者の英語が聞けて興味深いテーマを数多く扱っているのが魅力的でした。再生速度を上げて聞くと耳が英語に慣れてきて効果的です。

模試

 東進の模試は本番ともレベルが近く実践的だと思います。また、返却がすぐになされるので忘れる前に復習ができて非常に役立ちました。さらに、回数が多く受けるたびにまた頑張らないとなあという気持ちにさせられるのでモチベーションを維持するためにも受け続けるのが良いと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 今はこの受験地獄はいつ終わるんだ、面倒くさいと思っている方もいらっしゃると思いますがいつかは終わります。ここで私の気づいた知見を一つ紹介します。それは良いことも悪いことも循環する傾向にあるということです。悪いことについては、勉強しない→悪い成績を取る→やる気をなくす→勉強しない、などです。これを考慮すると今悪サイクルの中にいる人はとりあえず無心で努力する必要があります。そしてある時点で良サイクルに入ったとすれば受験に対する認識はかなり良くなるのではないでしょうか。皆さんが少しでも気楽に受験を乗り越えられることをお祈りしています。