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福岡県 県立 小倉高等学校 卒
東京大学 理科一類

坂本 昇大さん

■共通テスト得点 949点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 73 84 52 57 22 =288/440点
自己採点 85 85 50 55 25 =300/440点

■受験した感触・・・ 数学も英語も化学も難しいよ…… 物理は簡単だったらしい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

どんな壁に当たっても恐れない気持ち

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 地方公立高校生の皆さん、私立の中高一貫受験生や都会の公立高校生を何度も羨ましいと思ったことでしょう。そんな地方公立出身の私は東大に合格するまでに、いくつもの壁を乗り越えてきました。

私の高3での受験勉強

 春までは文化祭や部活と忙しく、受験勉強にはあまり手が付けられていませんでした。夏ごろからは競技科学を主にやっていた一方で、東大特進の授業を受講しながら受験勉強を進めてきました。そんな中、7月と8月に気胸という肺の病気になりました。症状が軽度だったので、勉強はかろうじて続けられました。医師から許可が出て競技科学の大会に出場し、これで競技科学は一段落つきました。
 2学期から受験勉強をがんばるぞ!!と思っていた矢先、肝臓と脾臓がやられる(気胸とは別の)病気になりました。高熱や頭痛が1か月ほど続き、受験勉強など到底できませんでした。10月になって、さすがにまずいと思い、東大特進と並行して過去問演習を始めました。過去問は、得点表を作って平均点を出したり合格点と照らし合わせたりしていました。11月には全国統一高校生テスト決勝大会に出場し、全国第7位を取れたことは大きな自信となりました。
 12月、気胸が再発しました。しかも今回は重症で、手術を受けることになりました。12月の半ばに退院し、そこから受験勉強を再開しました。共通テスト演習は本当に嫌だったので、友達10人くらいと冬休みに共通テスト対策パックを解いて、モチベーションを保っていました。共テ1週間前に弟がインフルエンザにかかり、どうなることかと思いましたが、万全の予防のおかげで無事に共通テストを受験することができました。
 共通テスト後はどうしても気が緩んでしまいます。早く切り替えて二次対策にシフトすべきです。特に数Ⅲは共通テストに出題されないこともあって、感覚が鈍っていました。しばらくして二次試験の受験票が届き、私の受ける教室は法文2号館31番教室でリスニングの音質が悪いと噂の教室でした。そこで、リスニング対策をするときには机から離れた場所にパソコンを置いて、ふとんをかぶせた状態でリスニング音声を流していました。本番は思ったよりも音質は悪くなかったです。

受験勉強や受験本番で気を付けたほうがいいこと

 まず、体調を崩さないことです。私が言うととても説得力があると思います。体調を崩してしまうと受験勉強もできないし、精神的にもつらいです。人それぞれありますが、睡眠時間を削ってまで勉強をするのは一般には賢い選択とは言えないと思います。
 次に、スランプについてです。スランプは誰にでも訪れます。私は共通テスト後にスランプが来ました。数Ⅲの積分は解けないし、計算ミスは多いし、理科は解くスピードが遅いし……。スランプになったときには精神的にとてもつらいと思います。そんな時は、自分ならできる、今までは良い成績を取ってきたのだから大丈夫だ、と自分に言い聞かせ、勉強するのみです。頑張ってください。

教科別勉強法

  • 国語:東大特進の授業を利用していました。林修先生もおっしゃっていたように、「根拠をもって解く」ことが大事だと思います。
  • 数学:解法を覚えることより、「なぜその発想をするのか」という“motivation”が大事だと思います。字は丁寧でなくても読めればよいから、論理は丁寧に。
  • 物理:苑田尚之先生の授業と問題演習をしていました。
  • 化学:暗記すべきことは早いうちに暗記しておきましょう。私は暗記が嫌いだったので放置していたら大変なことになりました。原理や法則はわかっていたので、暗記をある程度したら問題も解けるようになりました。
  • 英語:リスニングはコツコツやっておくべきでした。

■東進東大特進コースについて

受けてとてもよかった授業

  • 苑田尚之先生(物理):東進でハイレベル物理を受講、東大特進では直前テストゼミを受講しました。身の回りの現象のもととなる物理学を根本から学ぶことができました。ハイレベル物理が物理の初学でしたが、(人それぞれだとは思いますが)私にとってはとても分かりやすかったです。
  • 青木純二先生(数学):高1の時から東大特進の授業を受けていました。より細かい部分までオンラインで教えてくれるのが、地方出身者としてはありがたかったです。青木先生の授業を通して、論理をしっかり意識して問題を解くようになりました。
  • 林修先生(現代文):国語は自分で採点がしにくいので、添削付きの授業だったのが良かったです。
  • 大西哲男先生(化学):東大特進の東大化学を受講しました。化学は前から苦手意識がありましたが、先生の原理から教えてくれる授業が自分に合っていて良かったです。演習問題もたくさんついていたので、復習もしっかりでき、身についたと思います。

東大本番レベル模試

 高1から受けていました。高2東大本番レベル模試は、同じ学年内での自分の立ち位置がわかるので良かったです。年に4回(同日を合わせると5回)実施されるのがありがたかったです。また、返却が早かったのは復習するのに役に立ちました。

全国統一高校生テスト

 決勝大会の存在は、地方出身者にとっては特に、ライバルと出会える絶好の機会です。レベルの高い人たちと交流できるのはとても有意義な経験になりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験本番は、本当にメンタルが大事だと思います。受験本番を含め、あらゆる大事なテストの時には「恐れない、自分なら大丈夫」と自分に言い聞かせてきました。これは、大事なテストの時に、試験が始まる直前に「無理かもしれない」と思ってしまい、結果として失敗してしまったことから学びました。みなさんも大丈夫です。自分に大丈夫と言い聞かせて、恐れないで頑張ってください!