■センター試験得点 点/900点
■センター試験得点選択科目 物理 化学 世界史
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
78 |
+ |
51 |
+ |
49 |
+ |
42 |
+ |
26 |
=246/440点 |
自己採点 |
75 |
+ |
40 |
+ |
45 |
+ |
45 |
+ |
25 |
=230/440点 |
■受験した感触・・・ 最低点がどれだけ下がるかと物理の得点調整の入り方に依存しそう
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
D |
理科一類 |
D |
理科一類 |
C |
地方から東大へ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
才能ある方々には全く関係ない話だが、地方と首都圏との間には確かに学力の格差が存在し、それは特に東大をはじめとする難関大学の受験において顕著に現れていると言われる。地方公立高校から東大を目指した当事者として、この地方格差については多少思うところがある。そもそも勉強法とは不正解はあっても正解はないように思われるし、こんな底辺合格者の体験記にどれほどの価値があるか分からないが、同じように地方から東大を目指す凡人の方の参考になるように願います。
高校入学まで
この期間は首都圏と地方の差を生み出す大きな要因となっていると思う。普通に過ごしていると、高校入学までに中高一貫組との間にかなりの差がついてしまう。自分で知的好奇心に駆られて勉強することができれば良いのだが、そのケースは少ない。私自身中学範囲外の知識はほぼ無しで高校に入学した。
高校入学から部活引退まで(高3の6月まで)
- 数学:網羅系参考書の例題をしっかり覚えるように意識して進めていった。高2の夏休みまでに数Ⅲを終わらせるとよいと聞き頑張ったが、全く不可能だった(結局高3の5月に全範囲をさらいきるので精一杯だった)。しかしこれは私の数学への苦手意識やそれに起因する数学をやりたくない気持ちによるものであり、例え部活をしていてももっと早く終わらせることは十二分に可能だと思う。高3になってからは長岡恭史先生の東大対策数学を進めていった。引退までにⅠAⅡBは終わった。数学は東大理系の中では一番差がつく教科であるし、苦手であっても差をつけられない程度にはもっていった方がよいと思う。
- 英語:英語は年度による難度の差があまりなく、安定して高得点をとることができる上配点が高いので、点数を稼ぎやすい。数学から逃げたかったので一番時間を割いたと思う。文法書と東大レベルの単語帳をある程度覚えたのち多読でwpmを上げていった。
- 現代文:林修先生の現代文の講座をやった。確かに実力はついたが、高3から東大特進の講座をすれば何とかなるので理系ならその時間を数学に回すべきだと思う。
- 古典:センター試験同日体験受験前に文法書と古文単語をやった。古典も点数が安定しやすいので、この時期までに基礎知識を入れておくと後々役立つと思う。
部活引退後
- 数学:長岡恭史先生の数学を終わらせたのち、数Ⅲの範囲の復習をしつつ秋頃過去問に入った。早めに過去問に触れることでどのような力が求められているのかを理解できる。気になるなら直近のものは残し早めにやると良いと思う。時々自分の苦手分野が特集されている参考書を買いながら、模試や本試の過去問とその復習を続け本番を迎えた。得意科目となることはなかったので、あまり参考にしない方が良いと思う。
- 英語:冬前までは宮崎尊先生の講座をこなしつつ、セットでの演習を多くいれ時間配分に慣れた。英作と要約が足を引っ張っていたので、冬からはセットでの演習に加えその2つを別に行い学校の先生に添削してもらった。リスニングは毎日学校の昼休みと通学中に行った。かなり聞き取れるようになったが、本番では音量が小さく苦労した。普段からイヤホンでなくオープンエアで演習することをオススメする。
- 物理:苑田尚之先生の東大物理と東大特進の授業を受け、過去問の演習を行った。先生の解き方を1から再現できるようになるまで復習をすることが大切。そのためには理論の十分な理解が必要だが、私は理論部分の講座をとっていなかったので苦労した。自学する手もあるが、なるべく通期でとるといい。
- 化学:要点をまとめた参考書を使って予習して、基本レベルの問題集をやりつつ、東大特進のテキストが届くたびそれを完璧にしていった。秋の終わり頃知識が大体入り、過去問を行った。東大特進のテキストが事実上過去問集なので、過去問は直近10年分程度で留め、後はテキストの復習に回すことをオススメする。
- 国語:東大入試同日体験受験の時点で40点ほどとっていたので、あまり勉強しなかった。時々東大特進の現代文をしたり、センター前に古典の知識を入れ直すぐらいだった。
地方格差とは結局何なのか
首都圏と地方の1番の格差は、勉強しなきゃいけないということに気づけないことにあると思う。私は高1で気づいたが、大抵高3で気づき浪人する。早めに部活を辞める者を白い目でみる傾向も強くあり、文武両道至上主義が勉強の開始の遅れに拍車をかける。この勉強開始の遅れが格差を生んでいると思う。天才の方は例外だが、自分に才能がない自覚があるなら、さっさと勉強を始めることで差を縮められる。
■東進東大特進コースについて
- 物理:苑田尚之先生の物理を通期でも東大特進でもとっていた。前述の通り先生の物理理論の教え方は高校生が理解するべきものとして過不足ないものであり、そこが先生の授業の魅力だと思う。またテキストに収録されている問題も良質であり、テキストの復習と過去問演習で物理の学習は完結した。ただし先生のライブ授業は相当な延長をするので、受ける方はある程度覚悟した方がいい。
- 化学:大西哲男先生の東大特進の授業を全て受講した。テキストだけでも得る価値がある。東大特進のテキストで学べば過去問演習をするだけの力はつく。
- 数学:通期では長岡恭史先生の東大対策数学を受講した。ボリューム満点だが微積については、かなり慣れることができる。東大特進では青木純二先生のテストゼミ以外の授業をとっていた。かなり分かり易く、問題へのアプローチも学べるのでオススメ。
- 英語:東大特進の宮崎尊先生の授業を全て受講した。東大形式の問題の演習量が積める。また細かな文法、単語について考え過ぎないので、東大向きの授業形式と思う。
- 現代文:林修先生の現代文を高2のとき通期で、高3のとき東大特進で受講した。現代文はある程度の読書経験があれば大体の人が伸びうる教科であると思う。林先生の授業により、最小限の時間で伸びしろを得点へと変換できる。理系教科との兼ね合いもあるので、時間をかけすぎないことが大事。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
ここまでつらつらと偉そうに書いてきたが、私は確実に受かることの出来た人間では全くない。本番の調子や問題に依って合否が変化したであろう私のような人間が合格ライン前後にはひしめき合っている。一回失敗すると1年待たなくてはいけなくなるリスクを考えれば、合格者平均を通常状態でとれたほうが良い。皆さんには私を反面教師としてそこを目指すのをオススメする。
また、1人で悩みすぎないことが大切だと思う。特に教科ごとの勉強時間のバランス等は地方では誰かに頼ることが難しい。情報の海におぼれがちだが、東大特進では現役のスタッフが相談に乗ってくれる。私はこの8ヶ月間に2回ほど何から勉強していけばよいかわからず、途方に暮れてしまった事があった。そこからまた歩きだせたのは東大特進のスタッフの方が適切なアドバイスを下さったからだった。この駄文がどなたかのお役に立つと幸いです。