■共通テスト得点 948点/1000点
■共通テスト得点選択科目 生物 地学 日本史
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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生物 |
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地学 |
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開示得点 |
82 |
+ |
57 |
+ |
57 |
+ |
35 |
+ |
50 |
=281/440点 |
自己採点 |
80 |
+ |
40 |
+ |
50 |
+ |
35 |
+ |
60 |
=265/440点 |
■受験した感触・・・ 実力通りの結果が出た試験だった。英語は少し実力以上に点数が取れたかも。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
受験とは何であったか
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
過去形だなんて贅沢な、と思われたろうか。しかし少なくとも私個人に関しては大学受験というイベントは終了した。
そうしてこの一年を振り返り、何を得たかを考えてみると、新しい友達だとか、平穏な生活だとか、そういったあたたかいことが確かにある一方で、所属していた部活がいかに素晴らしかったか、学校がどれほど我々を包み込んで守ってくれていたか、など失って初めて気づく種類の皮肉な謝意が目立つ。
友達と学校を抜け出し住吉川で受験をののしり合った昼休みが、大阪湾に流れ込み、蒸発して偏西風に乗るもよし、黒潮に運ばれるもよし、しばらく私が住む東京まで循環してきて、私が昔をけして忘れてなどいないことを教えてくれたらいい。
受験とは何であったか
受験は競争だ。努力量でも人間性でも学問への向き合い方でもない、入学試験の点数という名の貨幣をどれだけ持つか、というそれだけの。裕福だったやつは甘美な大学生活に耽溺する権利が得られ、貧乏だったやつは懸けた熱量と等量以上の人格否定を宣言される、そういうゲームだ。
これが馬鹿らしいことはたぶん、実際に受験に身を投じる前のきみでも想像がつくだろう。だから受験との最も適切な接し方は、受験の外で受験を笑うことだ。受験にきみの価値を預けちゃだめなんだ。自分で自分を認めるというイニシエーションは中高のうちに済ませておくべきで、受験をその場に選ぶのは率直にいって鈍感すぎる。「東大に入って自分はすごいって証明するんだ!」なんて思ってるやつがいたら、そいつこそが受験戦士の名にふさわしい。
そのうえでどうしようもなく、受験戦争を自己肯定の場に選ばなくちゃいけない人もいるだろう。戦争のルールは大抵「弱肉強食」の一つだけで、受験戦争においてもこれは適応されてしまうから、そういう人は死に物狂いで勉強するほかない。あとは妥協とか。勉強の方法は他の合格者だとか塾講師とかが良く知っているだろう。
東京大は誰を受からせたいか
東大は京大に比べ数学が煩雑でナンセンスだ、というのは理系諸賢なら既知の価値観だろう。ぼくも長く東大批判の立場にあった。そんな内輪ノリに啓蒙をもたらしたのは青木純二先生(あおじゅん)だった。
東大完成特別講座大問分野別対策で彼は現象を観察することの重要性を説いた。素朴に考える、と言い換えることもできる。頭ではわかっていたし、学校の数学の先生もことあるごとに強調していたが、どういうことかぼくは東大入試の直前期にやっと実感することが出来た。眼前で起きている現象の観察・考察・理解が科学という営みであること。
そうして私は東京大が入学試験で何をしたいのかも、少しわかったような気がした。つまり、自然に育った思考力を持つ学生を選別したいのだ。現象をパターン化して理解するのではなく、あくまでも現象自体を見つめ、現象の解明に真摯な学生を迎えたいという意思が、東京大の入試問題には表れている。煩雑な数学は、現象の本質を見極め、ややこしい計算という障害を乗り越えて実際に表現する能力を要求しているし、不定期的に問題形式を変える英語は、テクストという現象を真に理解できている者だけに得点させたい対策ずらしでしかないだろう。もちろん誠に遺憾なことに、理三受験など東大の意図をへし折るほどの対策をもってして臨まなければ合格とならない特異的な状況はある。だから私は理三は廃止するのがいいと思っている。それでも、東京大は単なる学力試験を出題しているだけではなく、受験生の人間の深さを測ろうとする試みを諦めてはいないように思う。
幸せとは何か
私が私であること。
■東進東大特進コースについて
東大本番レベル模試は4回とも受けました。適度に東大形式の演習を積むことができたので、これからも続けていってほしいと思います。青木純二先生の授業は東大完成特別講座大問分野別対策の2つを受けて、とても信頼できる先生であると伝わってきました。彼の授業を通年で受けていれば確実に東大に合格できるだろうと思わされました。東大特進の国語や英語で添削をしてくれる講座があるのはとても嬉しいです。自分ひとりではなかなか勉強しようと思えないので、添削があることでその方面の対策も進めることが出来ました。林修先生は「塾を使い倒せ」とおっしゃっていましたが、まさにその通りで、使える講座はどんどん使っていくべきだと思います。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
東京大の二次試験の倍率は2倍から3倍で、ぼくは申し込んだ人全員が受かる気満々なのだろうなと思っていました。しかしふたを開けてみれば受かれば丸儲け程度に思っている人がいたり、受かる可能性が五分五分ではあるが出願してやれと思っている人もたくさんいたようです。理想は絶対受かる側にまわること、というより受験なんて赤子の手をひねる程度のイベントだと思えるようになることなのですが、そうでなくとも、他の受験生と自分はだいたい同じレベルで、あとは運がいいやつが受かるだけ、程度に思っておくと気が楽でしょう。