■センター試験得点 810点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
0 |
+ |
0 |
+ |
0 |
+ |
0 |
+ |
0 |
=0/440点 |
自己採点 |
90 |
+ |
40 |
+ |
45 |
+ |
30 |
+ |
45 |
=250/440点 |
■受験した感触・・・ なるようになるさという気持ちで受けた。数学ができず、落ちたと思った。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科二類 |
D |
理科一類 |
C |
理科一類 |
C |
理科一類 |
B |
個性強めな私の東大受験
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
教養科目を二年も学べるんだ。東京大学に入ろうと思ったのは高校二年生の秋ごろのこと。部活に勤しみ、大学のことは何も決まっていなかったが、学校の先生や先輩から東大の話を聞き、ほかの大学よりも幅広く興味のあることを学べることを知り、自分が入る大学はここ以外にはないな、と思った。
気象予報士になりたいだとか、ウォール街で働きたいだとか、NASAの管制室で働きたいだとか、神経工学を学びたいだとか、興味を持った職業はバラバラで、なかなかひとつに定められないままだった。ただ、一貫していたのはマルチな人になりたいという目標だった。大学選びに至って、得意科目が英語と国語という文系よりな頭ではあったが、理系への興味をつぶすのがもったいなくてまずは理系に進んだ。そんな私にとって、専門に縛られすぎない学びを得られる東大はあまりにも魅力的に感じられた。
受験勉強を始めたのは部活が終わった高3の6月ごろ。スタートとしては遅すぎたが、高1、高2の積み重ねに救われた。例えば、高1に東進で数Ⅲを終わらせていたし、英語、国語は6月の模試で十分な点数があった。化学は、部活の大会で競技の間に勉強し、5月までに一通り終わらせた。ただ、その先取りにも関わらず解けない数学と、全く終わらない物理には最後まで苦しめられた。物理に関していえば、苦手すぎて夏休みの二週間を地学に費やしたほどだ。8月の模試は地学で受け、物理よりもできたので地学にしようとしたが、学校で大学で物理が必要だという全く耳の痛い指摘をうけて物理に戻った。それもあって物理の勉強が一通り終わったのはなんと11月のことだった。6月までには終わらせておくことを強くおすすめする。物理と数学を勉強するにあたり、それまでとは変える必要があると思い、一問一問のあとに頭の中で問題をリプレイして苦手な部分を感想として書き出すようにした。これが功を奏したようで、二科目の出来がだいぶ良くなり、その後は過去問を東進で進めた。ここでもう一つの危なかったポイントなのだが、すっかり共通テストをなめていた私は12月の共通テスト本番レベル模試の点数に愕然とする。E判定はさすがにだめでしょう。とはいえ二次のほうが比率は高いので、学校での勉強(朝学校で一時間以上前から勉強することは三年間続けた)を共テに全振りして、家では二次の演習をした。世界史が大好きだったために勉強してあったのには助かった。共通テスト本番では、模試みたいなものか、と気楽に臨んだ。ただ一つ焦ったのは数Ⅰをまちがえて解いて、30分くらいで数ⅠAを解く羽目になったことだ。気を付けるべきだが、もしやらかしたらまじか!と新鮮な驚きと笑いで乗り切るとうまくいく。共通テスト後は二次の演習をひたすらつんだ(勉強期間が短かったため復習するものがなかった)。二次の前は周りに絶対受かるといわれながらも自分では受かるはずがないと思って苦しんだが、当日はなるようになるさという妙に楽観的に、いつも通りに受けた。絶対に落ちたと思ったのに受かったので実は合格最低点ではないかと疑っている。
東大受験での私のモットーは夜10時過ぎには暗記をしてから寝て、朝は早く起きることだ。短く集中して楽しく勉強するのが自分に合っていた。それと、本番においてのなんとかなるという根拠のない自信。大学受験なんて一つのステップに過ぎないと思えばなんとなくできるような気がして、実際そう思うと頭はよく回る。どちらもおよそ受験生らしくはないが、意外といい方法だ。そして何より初心を忘れないこと。幅広く学びたい、だから必要ない勉強なんてない、そう思えたから勉強が続いたのだと思う。
■東進東大特進コースについて
東進に入って一番ありがたかったのは担任の存在です。理系科目が苦手だったので、どの問題集を使うべきか、自分に足りていないのはどんな考え方なのかを、面談のときに教えてくださったことは、受験勉強をスムーズに進めるにあたってとても助かりました。もしそれがなければ、数学や物理が入試で使えるレベルになっていたかどうか……それだけでなく、本番前の面談でなんとかなるよ、と元気づけてくださったおかげで、安直な考えの持ち主である私はその言葉に納得して普段通りに受験に臨むことができました。
私が東進で受講したのは、過去問演習講座と鎌田真彰先生の東大特進化学なのですが、この二講座とも素直に合格するうえでかなり役に立ちました。過去問演習講座では添削はもちろんですが、類題の掲載が何よりも魅力的です。秋ごろには過去問を解いた後、苦手な分野についてはその他大学の類題を学校の資料室で解くことによってその分野の理解、演習力の向上につながりました。得意な分野については、日にちをおいて、今度はその類題を短時間で解いてみることで確実に力をつけることができました。時間に余裕がある方はぜひ活用してみてください。鎌田先生の講座については、理論、無機分野の根本的な仕組みを知ることができます。化学は暗記科目だという人をよく見かけますが、仕組みを知ると東大の一見複雑な実験設定がその目的から理解することができるようになり、一気に解きやすくなります。講座を受けて以来、化学が得意になり、本番で物理が難しかったためすぐに化学を満点とるつもりで切り替えるということもできたので本当に感謝しています。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
東大を目指すというと、勉強をひたすらがりがりとやらなきゃいけない、みたいなイメージをほかの人に言われることは多々ありますが、私はそうは思っていません。受験勉強で勉強の楽しさを見失ってしまっては本末転倒だと思いませんか?実際学校で受験勉強のつらさやプレッシャーに押し負けている人もいましたが、身近にはそういう人よりも、学校生活も楽しんでいた人のほうが結果として合格しているように思われます(あくまで主観です)。合格という一ステップを上がるためにはどうするべきかを長期的に見据えて勉強することで、一時期の伸び悩みに苦しみ、立ち止まることなく最後まで走り切ることができます。