東大志望を決めたきっかけ

　私が東京大学を志望するようになったのは、高校2年生の時です。それまでは学校の雰囲気もあり、京都大学を目指していたのですが、ある日、先生との面談で「京都大学に行って何をしたいのか？」と聞かれ、答えられなかった自分に気づきました。特にやりたいことがなかった私は、「何もないなら、まずは一番上の大学を目指してみよう」と決意し、東京大学を志望することにしました。

勉強法の変化

　東京大学を目指すことを決めてから、勉強法も大きく変わりました。それまでは、学校の定期テストの直前だけ詰め込み学習をし、それ以外の時間は漫然と過ごす生活を送っていました。しかし、これではまずいと感じ、東大志望を決めた後は、毎日課題を必ずこなすという意識を持って勉強を進めました。小さなゴールを一つずつ達成していくことで、急激に成績が伸び、高1の初めの全国模試では理科一類D判定だったのに、高2の終わりにはB判定を取ることができました。

得意科目・苦手科目の対策

　私の得意科目は数学と理科でした。数学では、問題を解く際にどのように分析して解法を選ぶかに重点を置き、理科は最初はうまくいかなかったものの、化学は有機化学が面白いと感じて得意分野となり、物理は苑田尚之先生の授業を受けたことで成績が飛躍的に伸びました。実際、冠模試では化学で複数回全国一桁を取ることができ、高3の秋以降は理科2科目の順位が常に安定して100位以内を維持することができました。
　一方で、英語は苦手でした。最初、単語帳を使ってもあまり効果が出ず、勉強法に悩みました。最終的に、勉強はその科目に対する興味を持てる方法を見つけることが重要だと感じました。

推薦入試とその準備

　東京大学の推薦入試を受けることにしたのは、出願開始の2週間前の10月半ばです。模試の成績は良好だったので、一般入試で合格するつもりでしたが、友人が推薦入試に出願することを知り、興味を持ち、ダメ元で出願を決めました。
　出願書類は学校の先生に協力をお願いし、2週間という短期間で添削指導を受けました。私は学術系オリンピックでの実績が複数あり、それをアピールすることで、熱意と結果を伝えました。また、面接の練習も学校の先生と複数回行い、東進の「推薦入試ガイダンス」や「先輩とのトークセッション」が非常に有効でした。実際の面接では、口頭試問や倫理的な問題など、さまざまな質問を受けましたが、無事に合格することができました。

　東進の授業は、私の受験生活において非常に重要な役割を果たしました。
　苑田尚之先生の物理は、物理学という学問をしっかりと教えていただけたことが特に印象的です。苑田先生は、物理学の根本的な考え方や、それがどのように現実の世界に適用されるのかを徹底的に教えてくださいました。問題を解くための手法ではなく、物理学そのものの深い理解を深めることで、どんな問題にも対応できる力がつきました。こうした授業を受けることで、物理学への理解が深まり、テストでも安定して点数を取ることができました。
　林修先生の現代文では、特に「読む」と「解く」の違いを明確に区別している点が印象に残っています。現代文は単に読解力を高めるだけでは不十分で、文章をどう「読む」か、そしてその内容に基づいてどう「解く」かを理解する必要があります。林先生は、文章の内容をしっかり「読む」ことに重きを置き、その後に適切に「解く」方法を教えてくださいました。問題に対してどのようにアプローチし、解答を導くかの具体的な方法を学ぶことができ、現代文に対する理解と解答力が格段に向上しました。先生の教えを実践することで、自信を持って問題を解けるようになりました。
　さらに、東進の推薦直前のコンテンツも非常に有益でした。特に「推薦入試ガイダンス」や「先輩とのトークセッション」では、受験生としての心構えや、過去の経験を通じてどのように推薦入試に臨むべきかについて学ぶことができました。
　東進の授業は、内容が充実しているだけでなく、受験生としての心のケアも大切にしているところが素晴らしいです。自分のペースで学習を進められるので、効率的に受験準備ができました。これから受験を迎える皆さんにも、是非おすすめしたいと思います。

　私が東京大学に合格するために最も大切だと思うのは、苦手科目をなるべく作らないことと、得意科目を最大限に伸ばすことです。この2つを実行することで、着実に成績が伸び、合格への道を歩むことができました。
　もし過去の自分にアドバイスを送るなら、もっと早くから計画的に勉強を始め、苦手な科目に早めに取り組んでおくことを伝えたいです。
　皆さんが東京大学に合格できることを心より祈っています。応援しています！頑張ってください！！