■センター試験得点 772点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
|
英語 |
|
数学 |
|
国語 |
|
物理 |
|
化学 |
|
開示得点 |
54 |
+ |
66 |
+ |
28 |
+ |
44 |
+ |
47 |
=239/440点 |
自己採点 |
60 |
+ |
60 |
+ |
30 |
+ |
30 |
+ |
35 |
=215/440点 |
■受験した感触・・・ ああ、絶対落ちた
|
第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
|
|
|
|
|
|
|
|
得意科目で逃げ切る
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
小心者の私は、受験勉強の準備というのは早期からおこなっていました。具体的には高校一年の一月頃からです。模試の点数が低すぎて、学校の友人に点数を言うのも恥ずかしく、それ以来勉強をコツコツと継続していきました。コロナウイルスによる休校が高校二年の4月から始まり、その期間にはサボらず勉強をし、人並みにまで成績を伸ばしました。休校が明けて以来は開成内の模試で100傑と呼ばれる上位100人(400人中)に入り、それ以来卒業まで100傑から漏れることはありませんでした。
私は受験生時代、英語と国語が非常に苦手で大変に苦労しました。高校三年の6月から12月くらいまでは数学、物理の勉強は必要最低限しかせず、余った時間を全て英語に割り振っていました。それでも英語の成績は一向に伸びず、むしろ下がっているようにも思えました。東大模試の結果は、4回とも英語50点、国語20点付近でしたが、判定は夏の1回以外Aであり、C判定になってしまったその模試の原因は数学で失敗していたことでした。そのことに12月の模試返却の時に気づき発想を転換し、12月からは数学、物理、化学の勉強に専念し、この三科目で大量得点をし、逃げ切る作戦に切り替えました。この作戦が功を奏し、合格を勝ち取ったのだと思います。以下数学、化学、物理の勉強法について記したいと思います。英語、国語に関しては割愛させていただきます。
数学
数学は高校一年生のうちに、問題集に書いてある解法を全て丸暗記しました。高校2年では入試を突破するのに必要な解法を身につけるというのを目的に勉強をしました。高校三年生からは毎週4問100分の演習を行い、高校2年生でインプットした解法をアウトプットし、忘れている解法や苦手な分野が見つかるたび、その都度その分野の問題集を解くことで潰していきました。数学は実際に問題演習をしてはじめて、理解しきれていなかったところが判明します。数学の勉強は解法のインプットなく始まりませんが、アウトプットし始めてようやく成績が変わりだします。そこまでは成績が変わらない長い道のりですが、辛抱して勉強を続けましょう。
化学、物理
東京大学の理科はとにかく時間が足りません。150分の試験ですが最低でも200分は欲しいというのが全東大受験生の思うところでしょう。時間がない代わりと言ってはなんですが、難易度自体はそこまで高くありません。物理、化学共に学校で配られるような問題集に載っているような問題が多く出題され、その配点は物理で20点、化学で30点ほどもあります。(近年の東大は理科で傾斜配点があると言われており、このような簡単な設問の配点が高いようなので、実際の配点はもっと高いかもしれません。)このような問題をいかに正確に。素早く解くかが東大理科の攻略の鍵です。基礎問題を馬鹿にせず、どの問題も典型問題なら、タイムラグなく解法が浮かぶところまで持っていければ、理一、二であれば全く問題はないと思います。普通の人であれば、実際の入試では時間の制約上、難問はとばさざるを得ません。難しい問題の演習は50点ごえをコンスタントに取りたいという人以外は必要ないでしょう。
■東進東大特進コースについて
東大特進コースで林修先生の授業、東進ハイスクールで鎌田真彰先生のハイレベル化学の授業を受講していました。
東大現代文に関しては、林先生から多くを学びました。林先生の授業を受けずして東大現代文に太刀打ちできる人が果たしているのだろうかと思ってしまうほどに、授業を受ける前と後では、答案作成の仕方が劇的に変わりました。先生の授業は文理を問わず多くの人に受けて欲しいです。また、授業中の雑談も皮肉が効いていて面白いです。
鎌田先生の授業は、化学の反応の原理を教科書に載っていない深いレベルで教えてくださるので、独学では辿り着けないような深いレベルで化学反応を理解できました。また、そのおかげで無機化学の暗記事項が、暗記事項ではなく導き出せるものに変わり、世界が変わりました。
東大本番レベル模試で用いる解答用紙は本番そっくりです。本番同様の緊張感も持って臨める試験なので、非常におすすめです。また返却が他の予備校に比べ圧倒的に速いので、モチベーションを高く持ちながら試験の直しをすることができるという点も受験生としては非常に助かりました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験は確かに精神的に辛いものです。しかし、受験生という時間は自分のスキルアップだけを考え、他人のことを考える必要のない時間でもあります。これから続く長い人生の中でこのような機会はもう訪れないでしょうから、このように受験を捉えれば、少しばかりは頑張ろうという気持ちもしかしたら芽生えてくるかもしれません。この拙文が少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。頑張ってください。