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三重県 県立 四日市高等学校 卒
東京大学 理科一類

柴田 祐成さん

■共通テスト得点 899点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 72 66 49 55 19 =261/440点
自己採点 75 50 35 45 20 =225/440点

■受験した感触・・・ 数学と化学は激難化、物理は激易化したと感じ、理系科目の手応えは最悪だった。逆に苦手な国語、英語の相性が良かったと感じた。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B

早めにコツを掴み、リードしていこう!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望動機

 私が最初に東大に行きたいと思ったのは、小学校低学年の頃でした。クイズ番組で東大生が活躍しているのを見て、「自分も東大に行けばあんな風になれるのでは」と漠然とした憧れを抱いたことが始まりです。かといって小中学校の間は東大に向けて何か行動をするわけでもなく、東大を本気で意識し始めたのは高一の春あたりだったと思います。

各科目のコツ、勉強法

 私が個人的に伸びたなあと感じている科目や分野についてのアドバイスを書かせていただきます。皆さんが早めにコツを掴んで得点を伸ばすための糧にしていただければ幸いです。
  • 数学の問題に取り組む際に意識して欲しいのは、とにかく自由に考えるということです。東大数学に、パターンに当てはめて解けるような問題はほとんどなく、どれも柔軟な思考力を要するものばかりです。自由な発想をするためには、自分の思考の幅を狭めないことが大切です。例えば図形がらみの問題で、初手から座標や文字を置いたりすると、幾何的な性質が見えづらくなることがあると思います。また、過去に解いたことがあるような問題に出会った時、過去と同じ解き方で解くことに固執すると、その問題特有の特徴を見落とすこともあると思います。そういった事態を避け、とにかく総合的な観点で問題を見つめ、臨機応変に答案を作っていくことを意識すると、得点につながりやすいのではないかと思います。
  • 現代文について私は現代文が本当にちんぷんかんぷんで、直前期まで手をつけていませんでした。しかし2月に入ってから、このままでは国語で落ちると直感し、猛烈に過去問演習をし始めました。おすすめの勉強法は、複数の予備校の解答を見ることです。一つの解答だけを見て答え合わせをすると、どのくらいの表現や論点の幅が許容されるのか、分かりづらいと思います。その点複数の解答を比較し、共通点や差異を研究してみると、おおよそどんなことが書いてあれば合格答案になるのかが分かるはずです。私はこの勉強で現代文の勘所が一気につかめた感覚がありました。
  • リスニングについて「リスニングの勉強」というと、英語のラジオを聴く、音読をする、といった勉強を想起する方が多いかもしれませんが、私はそうした耳の地力を上げる訓練よりも、東大リスニングの形式での演習から最適な戦略を模索することの方が大切だと思います。下読みの時間何をするのか、放送中にどのように集中力を采配するのか、選択肢をどのように絞るかなどを見つめ直すだけでも、大いに得点力の向上が期待できると思います(私はこの作業だけで点数が6〜8点位伸びた気がします)。
  • 英作文について今何を勉強すれば良いかよく分からないという方がいらっしゃれば、是非英作文をやって欲しいです。英作文は努力量と比例して伸びていくので、早い段階からやったもん勝ちです。具体的には、ChatGPTを使って添削してもらうのが非常におすすめです。また、ChatGPTに一から文章を書かせると、非常に上手い構成の文章を書いてくれます。優れた構成やフレーズをどんどん真似していきましょう。

最後に

 ここでは私個人の勉強法について書かせていただきましたが、最適な勉強法は人によってそれぞれですから、結局は自分で模索するしかないのだと思います。自分に合った勉強を探す上で目安にして欲しいのは、「その勉強をしている時にどれだけ感動できるか」です。できないことができるようになった時、人は誰しも感動を覚えると思います。逆に感動が薄く、つまらないと感じる勉強は、それだけ得るものも少ないということです。ぜひ良い勉強と出会って、感激に溢れた楽しい受験生活を送ってください。

■東進東大特進コースについて

東大本番レベル模試について

 東大本番レベル模試の一番の魅力は、やはり一流講師陣の解説授業が見られることです。冊子に書かれた解説を自分で読むのと、先生に口頭で教えていただくのでは、理解度に雲泥の差があると思います。特に物理、化学、現代文の解説では、初見の状態からどうやって解答にこぎつけるのかを深く学ぶことができました。また、勉強の方向性を見定めて行きたい6月と、最終調整をしておきたい直前期の1月に東大型の試験が受けられる点でも、とても有用だと思います(私は特に1月の最終本番レベル模試での反省をきっかけに、得点力が一気に上がったと感じています)。

東大物理(苑田尚之先生)について

 先生の授業は大変内容が濃いので、丁寧に丁寧に理解しながら受講を進めていくのがおすすめです。私は難しい話が出てくる度に動画を止めて、丁寧に理解する時間を持ちました。また、先生は問題解説の際、板書で実況中継のような形で解き進めて下さるので、その所作一つ一つに、要領良く答案を作っていくための技術が垣間見えることがあります。単なる計算処理や検算も見逃さず、先生がなさる全てを見て学ぶようにして下さい。

東大英語 極!リスニング対策(武藤一也先生)について

 これ、本当にためになります。短い講座の中に、東大リスニングのコツを掴むためのエッセンスがぎゅっと詰まっています。模試で10〜16点程しか取れていなかったリスニングで本番24点を取ることができたのも、その講座を通して戦略面での技術を磨いたからだと思います。リスニングで苦戦している方は、漫然と英語を聞く勉強をする前にまずこの講座を受講して欲しいです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験期は多くの悩みや絶望、後悔に苛まれていましたが、自分の合格を知った瞬間、それらが全て吹き飛び、同時にこれまでの人生で感じたことのないような感動と喜びが押し寄せてきました。勉強のモチベーションが下がった時はぜひ、合格発表の日に感じるであろう喜びを想像してみて欲しいです。その日見る景色の鮮やかさ、その日食べるご飯の美味しさ、その日聞く音楽の美しさは、恐らく今皆さんが想像する以上のものです。皆さんがそんな喜びを体感することを心から願っています。