■センター試験得点 815点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
60 |
+ |
71 |
+ |
49 |
+ |
31 |
+ |
35 |
=246/440点 |
自己採点 |
55 |
+ |
65 |
+ |
45 |
+ |
25 |
+ |
35 |
=225/440点 |
■受験した感触・・・ 得意の数学物理で共に撃沈・英語も下振れ気味。物理の下駄が大きければあるいは……?
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
B |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
慢心は禁物
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
「本番の魔物」というのは本当に居るらしく、私も数学で変な計算ミスを3回する、物理で頭が真っ白になる、8点くらいで安定していた英語1Bで2点を取るといった、普段はまず起こらないようなことを立て続けに起こしてしまいました。模試でどれだけA判定を連発していたとしても、本番でこうなると上の自己採点のようなボーダーギリギリの点数になってしまいます。模試、特に最終東大本番レベル模試でA判定が出ると「ここから何をやってもまず受かるでしょう」といった気分になってしまいがちですが、本番の魔物に足をすくわれないためにも、最後まで慢心せずに本番での得点を最大化できるような努力を重ねることが重要だと感じました。
受験勉強全体のスタンスについて
高三の夏休み以降は、各科目の「何があっても割らない点数」の合計を例年の合格最低点に、「安定して取れる点数」の合計を合格者平均点に乗せることを意識していました。英国数物化の順に、前者を60/40/60/35/30,後者を70/45/75/45/40といったイメージです。このイメージを持っておくと、模試が返ってきたときにどの分野を重点的に取り組めばよいかをより明確にすることができます。かなりオススメです。
科目ごとの対策
共通テスト日本史
12月上旬までは模試で触れる程度、12月中旬からは東大特進の行き帰りに参考書を読む、1月上旬には各時代の権力者とそのときの出来事を何も見ずにアウトプットして通史を復習することをメインに対策していました。これだけでは文化史があやふやなままだったので、文化史だけ追加で暗記するといいかもしれません。
共通テスト対策(社会以外)
二次対策をしていれば取れるようになると考え、直前期にも共テ型問題を解く以外の対策は行っていませんでした。英語リーディングと国語に関しては何度か過去問等を使って時間配分と解く順番を決めていました。
英語
苦手苦手と言っていながら結局最後まで本腰を入れた対策をせずに終わってしまいました。恐らく二次の科目の中で最も点数がブレないので、数理に絶対的な自信がなければ重要視すべきです。
数学
青木純二先生の講座をベースにして演習を重ねていました。演習の中では、導き出した答えの正当性チェックを重視していました。例えば軌跡の問題は先にイメージできる大まかな形と合っているかどうか、求値問題なら極端な値や特徴的な値を入れて納得いくかどうか、といった具合です。これを行うことで、7割くらいの問題については大きな計算ミスに気付くことができます。
国語
東大特進・学校・過去問以外はほとんど何もやっていませんでした。古典の知識はもう少し詰めておくべきだったと後悔しています。
物理
表面的な理解で止まってしまっている分野を発見したら、苑田尚之先生のノートを見返してわだかまりなく理解できるまで復習する、ということを繰り返していました。苦手寄りだった交流や二体問題などは、東大特別演習も活用して易しめの問題から演習していました。
化学
知識を入れることをサボりすぎていたせいで、高三の夏までは理論化学と知識が無くても解ける有機無機だけが得点源となっていました。化学は特に特定の知識が必要になる問題が様々な分野に分散しているため、何よりも先に知識を入れておくことが重要だと思います。東大特進の教材と併せて、化学一問一答も活用していました。
■東進東大特進コースについて
東大特進の、不定期で授業がありそれ以外の日は自分で自由にやることを決めることができる、というスタイルとは非常に相性が良く、東大特進のお陰で受験生生活をある程度楽しく送れたように思います。以下、東大特進で特にお世話になった先生方です。
- 駒橋輝圭先生(英語) テストゼミでの、近年の本番と比べ難易度(特に語彙レベル)が少し高めのセットを中心とした演習がとても良かったです。詳細な採点基準を提示してくださり、どんなことを書けばどれくらい取れるのかを明確にできます。リスニングでは、英米からインド・ヨーロッパまで様々な国の話者の特徴を知ることができ、今年のPART Bのような訛り気味の発音でも平常心を保つことができました。
- 林修先生(現代文) 「感性ゲー」とも思っていた現代文で、極めて論理的な答案の作成ができるようになりました。添削によって、合格点に達するための改善点を明確にすることもできます。授業での雑談タイムも楽しみにしていました。
- 栗原隆先生(古文) 本文を読む力だけでなく、「知らなくても解けるが、知っていれば文章をより楽に理解できる」ような知識(主に仏教説話)も身に付けることができました。もし第Ⅴ期講座を取っていなかったら本番の結果も大きく変わっていたかもしれません。
- 青木純二先生(数学) 基本原理追究編以来のファン(?)です。基本(≠簡単)を突き詰めれば大抵の問題に対応できることをこれでもかというくらい理解できます。首都圏に住んでいる人は絶対に対面で受けた方が良いです(青木先生は「こんなに来なくても家で受ければいいじゃん」みたいなことをおっしゃいますが……)。
- 苑田尚之先生(物理) 表面的な理解から脱却し、物理の根幹からの理解を深めることができました。授業は数時間の延長がデフォルトですが、4+n時間ずっと楽しい物理学の世界に浸れるので問題ありませんでした。大学入学以降の物理学との向き合い方も知ることができ、非常にためになりました。
- 鎌田真彰先生(化学) 一般的に教科書では触れられないような反応機構についても、高校範囲を超えすぎないくらいの理解をすることができました。テキストは、主に分野別過去問集のような使い方をしており、直前期は第Ⅲ期のテキストを一通りやって、ある程度難しい構造決定が出ても対応できるようにしていました(今年は出ませんでしたが……)。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
名字が近い理一志望の人へ
試験室割り振りが今年と同じなら恐らく法文1号館の少人数教室で受験することになります。リスニングは、時代を感じる内装に反してほとんど普段通りでしたが、机の縦が狭かった(A4縦がちょうど入るくらい)ので小さめの机で過去問演習をしてみたりするといいかもしれません。
意外かもしれませんが、精神的に一番しんどいのは二次から合格発表までの10日ちょっとです。40+60+65+……といった計算の結果と最低点予想とを何度も照らし合わせたくなるものですが、3/10までは全て忘れて遊んでおきましょう。
受験勉強は楽しんだ者勝ちだと思います。(苦手科目からは逃げ続けることなく、)好きな科目をとことん楽しみましょう!