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東京都 私立 芝高等学校 卒
東京大学 文科一類

藤原 理人さん

■センター試験得点 814点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 77 17 84 49 42 =269/440点
自己採点 73 15 68 47 37 =240/440点

■受験した感触・・・ 数学0完で、リスニングも聞こえないし、手応え最悪。小論文対策するか……。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 B

文系は地歴が伸びる!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

初めに

 私が受験勉強を始めたのは、高2の夏休みで、高2の9月に東進ハイスクールに入学しました。受験勉強を始めた当初は一橋大学を志望していましたが、模試の成績が順調に上がったことや担任の先生の勧めもあって、高2の春休みに志望校を東大に変更しました。高3になってから、東大特進にも通い始めました。高2の夏という(東大受験生にしては)比較的遅いスタートをカバーするために、高3は最低でも平日5時間、休日10時間勉強していました。

各科目について

  • 英語

受験勉強を始めた当初、一番力を入れた教科です。英単語帳を何周もし、英文法の問題集を周回しまくった後、英文解釈の練習をして、基礎力をつけました。その後は、ひたすら毎日新しい長文に触れ、1日10分程度音読をしました。そのおかげで、高2の1月に英検準一級を取得することができるレベルまで成長しました。(スピーキングギリギリだった……)。しかし、それに安心して英語の勉強時間を減らした結果、英語の成績が下がってしまいました(4月の共通テスト本番レベル模試でリーディング70点)。数学や社会との兼ね合いもあって英語の勉強時間を思ったように確保できず、そのまま受験に行ったために、共テ・本番共に振るわない結果となってしまったのが反省点です。少ない英語の勉強時間を読解にばかり割いたため、英作文・リスニングに足を引っ張られる形となってしまったのです(reallyのスペルを間違えるようなレベル)。リスニングについて一言、英語が聞き取れない時、一切リスニングの勉強をせずに1ヶ月ほど放置すると意外に聞き取れるようになっているという現象が多々見受けられましたので、リスニングの点数が低い方は、一旦リスニングを放置してみるのもいいかもしれません。

  • 数学

中学校時代からの苦手科目。長岡恭史先生の数学ぐんぐんの基本編・応用編に必死に食らいついた結果、高3の5月までには共テでなんとか7割取れるレベルにまで成長しました。その後伸び悩みましたが、夏休みに勉強時間の3割弱を数学に割いた結果、共テレベルでは9割程度取れるようになりました(2次はなんとか1完できるかなという程度)。2学期以降、青木純二先生の数学の真髄を受講し、演習を重ねたところ、簡単な年度であれば2完半、難しい年度でも1完はできるレベルにまで成長できました(本番0完でしたが……)。

  • 古文

高1の暇な時に文法と単語を一通り詰め込んでいたので基礎は身についていたのですが、高2の時に全くというほど触れなかったので、自然とできなくなってしまいました。そこで、栗原隆先生の東大古文を受講し、リード文や注、設問を本文より先に読むという先生の解放を真似した結果、成績は安定しました。二次試験で先生が授業で扱った文章が出た時は、東大古文を受講していて本当に良かったとおもいました。

  • 漢文

覚えることが少ないので後回しにされがちですが、句法と基本的な単語さえ覚えてしまえば点数が安定する科目と聞いたので、高2の春休みに句法の参考書を何周もして基礎を固めました。寺師貴憲先生の東大漢文は漢文の基本がコンパクトにまとまっている良講座で、時間の足りない現役生が受けるべき講座です。添削も非常に丁寧で役立ちました。

  • 現代文・世界史・地理

それぞれ、林修先生の東大現代文、荒巻豊志先生の東大世界史、村瀬哲史先生の東大地理特講の受講がおすすめです(詳細は後述)。過去問演習講座で地理の解説をなさっている山岡信幸先生もわかりやすくておすすめです。現代文はセンスが多少関わってきますが、地歴はそういう面が少ないので得点源にできると強いと思い、必死に勉強しました。

■東進東大特進コースについて

  • 東大現代文(林修先生)

現代文は自学自習が難しい科目なので、この講座の予習・復習を徹底して行う以外の現代文対策は行いませんでした。文章の論理展開を重視する先生の模範解答は、解答が一つに定まることのない東大現代文の様々な模範解答の中の模範解答ともいうべき素晴らしいものでした。

  • 東大世界史(荒巻豊志先生)

先生にはスタンダード世界史でもお世話になったのですが、先生の授業では世界史学習に対する向き合い方や、ただの暗記科目と見なされがちな世界史の奥深さを教わりました。東大世界史(プレ講座)のヨーロッパの話は特に興味深いものでした。東大世界史[論述編]の授業は緊張感があり、予習も大変でしたが、深い知識に裏付けられた先生の講義は非常に面白かったです。授業前に見せた答案を誉めていただいた時は、言い知れぬ快感を覚えました。

  • 東大地理特講(村瀬哲史先生)

常に明るい先生の授業はあっというまでした。授業中に当てられた時は緊張しましたが、間違った解答をしてしまっても「かまへん、かまへん」と笑って、今覚えればいいと先生が言ってくださるので、楽しく参加することができました。添削も非常に丁寧で、先生の直筆応援コメントは直前期、非常に励みになりました。

  • チームミーティング

毎週、自分と同じような難関国立志望の人たちと話せるのは、モチベ維持につながると共にいい息抜きにもなりました。チームミーティングを取り仕切る担任助手の方も親しみやすかったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

  • 1月の最終東大本番レベル模試は絶対に受けるべきです。共テボケからの脱却に役立ちます。私はこの模試で初めてA判定を逃してしまい、その悔しさと不安をバネに、2次試験まで集中して勉強することができました。
  • 文系の人は地歴が伸びます。私が受かったのは地歴のおかげです。社会は暗記したもん勝ちという要素がどうしても強いので、ひたすら用語を詰め込んでください。直前期には、「今更勉強しても結果は変わらん」という思いから勉強に身が入らなくなることもあるとは思いますが、どうにか耐えて1日10時間以上頑張って勉強してください。応援してます。