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東京都 国立 東京学芸大学附属高等学校 卒
東京大学 理科一類

小此木 隆太さん

■センター試験得点 761点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 63 65 34 33 28 =223/440点
自己採点 80 50 35 25 35 =225/440点

■受験した感触・・・ もしかしたら受かっているかもしれない……?

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 D 理科一類 D 理科一類 E 理科一類 E

落ちるべくして受かった

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東京大学を受験した理由

 私が東大を意識したきっかけと言えるものはありません。中学の頃は「勉強ができる人は東大をめざすもの」と思い込んでいたので、公立中で上位の成績だった自分もその一人と考えていました。高校に入って大学はそのような安易な考えで選ぶものではないと知りましたが、高い学力と意欲をもった仲間と共に学ぶ楽しさを知ったことで、次第に志望が固まっていきました。

私の受験勉強の概要

 私は初動だけは早かったと思います。中2の夏に東進ハイスクールの数学特待(高校数学の先取りをするコース)に入り、高1の秋に数Ⅲまで一応終わらせました。そしてその後はすぐに東進ハイスクールのカリキュラムに乗りました。また東大特進にも高1のときから通っていました。そしてこれこそが、私の合格の最大の要因だったと思います。この項目を最後まで読めば、あなたもそれが納得できるでしょう。

 東大特進の授業は多くに出席していました。ここからは東大特進および過去問演習以外の勉強を書いていきます。
  • 数学

先述のとおり高1の秋に何とか数Ⅲまで終えたのですが、そこで油断してしまいました。高3になって数Ⅲを忘れていることに気づき、焦っても間に合いませんでした。

  • 英語

あまり勉強した記憶がありません。早いうちから模試で本番でも通用する点数が取れており、受験期に過去問を解けば十分でした。単語集は挫折しました。

  • 国語

現代文は東進ハイスクールで勉強しましたが、最後まで思うように伸びませんでした。古文と漢文は諦めました。

  • 物理、化学

高2の時にハイレベル物理とハイレベル化学のライブ授業に出ていましたが消化しきれず先延ばしにし、高3で学校の授業と合わせて何とか終わらせました。演習はハイレベル物理・化学のテキストと、東進ハイスクールの演習講座で行いました。


 以上がほぼすべてです。見てわかるように、演習量が圧倒的に少ないです。また東進ハイスクールや東大特進の授業、模試、過去問演習はどれも受けっぱなし、やりっぱなしで復習不足でした。計画もほとんど立てず、だらだらと勉強していました。

 なぜこんなことになってしまったのか。その原因は必要以上の焦りでした。どんなに時間がなくても、基礎から積み上げ、授業や解けなかった問題はできるようになるまで復習する。他に合格への道はない。それはわかっていました。けれどもその通りに行動する勇気や覚悟がなかったのです。膨大な勉強量を前にすると焦ってしまい、何も手につかなくなってしまいました。時間がない(と思い込んでいる)ことを言い訳にしたこともあったでしょう。今思えば間違いなく時間はあったのですが、当時その判断は可能だったかと考えると、自信はありません。

なぜ合格できたのか?

 こんな人間は合格するはずがないのに、私は合格しました。その理由を探ってみたいと思います。
  • 初動の早さ

前の項目で書いた通りです。周りよりも少なく、質の悪い受験期の勉強を、早いスタートで補いました。これがなければ間違いなく落ちていたでしょう。

  • 人に説明できるように

特に理科ですが、演習が少なくても合格したということは、インプットの方法が良かったのでしょう。私が意識していたのは「人に説明できるようにする」ことです。これができればちゃんと理解できている証拠です。このレベルをめざしていたおかげで、インプットが終わってすぐに受験を迎えてもある程度の得点に結びついたのだと思います。

■東進東大特進コースについて

東大特進コース

 東大特進の授業はどれも面白く、役立つものばかりでした。その中でも特におすすめしたいものを挙げます。
  • 東大現代文(林修先生):私ははじめ、入試現代文は何となく読んで何となく書くもの、センスだけを問うものと思っていました。この授業ではその考えが否定され、何を問われていてどのように頭を使って解けばよいのかがわかりました。
  • 東大特進英語(宮崎尊先生):東大入試で問われている「文章を読む力」や、大学で必要になる英語力がどういうものかが丁寧に説明され、その訓練ができました。単語ももちろん重要ですが、それだけでなく、いや、それ以上に大切なことがわかり、得意だった英語にさらに自信がつきました。
  • 数学の真髄(青木純二先生):数学において論理がいかに大切かがわかりました。また問題を解くときの発想が重点的に解説されるので、他の問題への応用がしやすいです。
  • 東大物理(苑田尚之先生):受験の先を見越したレベルの高い講義でした。ついていくのは大変でしたが、大学でも役立つであろう物理学の学び方がわかりました。

東大本番レベル模試

 実施回数が多いので、中期的な目標にしやすいです。また返却も早いので、その時点での学力がわかり、その後の計画が立てやすいです。

東進ハイスクール

 ハイレベル物理、ハイレベル化学の講座は役立ちました。良質な問題が豊富で、これらをしっかり身に付ければかなりの力がつくと思います。またハイレベル化学のテキストは直前期までインプットに使えました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 くどいようですが、私の合格の最大の要因は初動の早さです。しかし、もう手遅れ、という人も諦めないでください。受験期の私を反面教師にすれば、皆さんは私の何百倍も伸びるはずです。勉強量にひるまずに、インプットは早めに終わらせ、多くの問題を解き、授業や演習や模試はちゃんと復習しましょう。こんな体験記ですが、お役に立てれば幸いです。