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千葉県 私立 昭和学院秀英高等学校 卒
東京大学 理科一類

鈴木 朝日さん

■共通テスト得点 955点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 93 80 50 39 23 =285/440点
自己採点 91 52 45 33 24 =245/440点

■受験した感触・・・ 1日目:数学ヤバい 2日目:化学ヤバい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

頑張れるときは頑張る

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 私にはこれといって明確に東大を意識し始めたきっかけがなく、中3から高1にかけて学校のテストで徐々に順位が上がっていくうちに、どうせなら日本の最難関を目標にしてみてもいいかなと思うようになりました。要はなんとなくです。あくまで個人的な意見ですが、自分が何をしたいのか、それをするためにはどんな学問が役立つのかを考える猶予期間があるのが東大の魅力の一つなので、東大を目指すために高尚な理由は必要ないと思います。

各教科について

  • 英語

自分の中では比較的得意な科目でした。高2の3学期までに学校で支給された単語帳や文法書を何周かして基礎を固めていたので、高3になってからは模試や過去問などを利用して東大型の問題演習をメインでやっていました。また、電車に乗るときはほぼ毎回東進のリスニングアプリを使って耳を慣らしていました。英語は大学によって出題形式がかなり異なり、対策の仕方も大きく変わるので、ある程度基礎が固まってきたら早めに東大の過去問を解き始めてもいいと思います。

  • 数学

高3で一番成長を実感した科目です。高2までは学校の授業の復習や学校で支給された問題集の周回しかしておらず、高3の春に初めて解いた東大の過去問には歯が立たず散々な結果になってしまいました。その後、東大特進で青木純二先生の授業を受けて基礎(簡単ではない)を固めてなんとか戦えるレベルに達することができました。後にも書きますが、青木先生の授業では普通の参考書で詳しく解説されないような内容を徹底的に深掘りしてくださるので、数学的に正しい論証を書けるようになりたい人にはぜひとも受けていただきたいです。

  • 国語

理系の現代文は、あまり点差が開きにくく他の科目に比べて点数の伸びを実感しにくい科目だと言われているため、そこまで時間をかけない人もいるかもしれません。

私も現代文の対策は東大特進の林修先生の授業で済ませていました。古文や漢文は、単語帳や文法書で定期的に基礎知識の確認をしつつ模試や過去問で問題演習を繰り返し、その中で分からなかった単語を少しずつ覚えていくことで実力をつけていきました。古漢は基礎知識さえあれば二次試験でもある程度戦えるので、早めに単語と文法を固めておくことをおすすめします。

  • 物理

問題集を周回して解法パターンを覚えようとする人が多いように感じますが、物理現象を運動方程式や物体の運動に関する物理量の観点から数学的に理解する、というステップを徹底すれば、あとは少量の演習でも力はつくと思います。私は高3から東大特進で苑田尚之先生の授業を受け始め、そういった物理の基礎事項を意識するようになりました。本番ではあまり得点できませんでしたが、高3の最初と比べると見違えるほど成長したと思います。

  • 化学

高1から高2の授業で一通り教科書の内容は終わらせたため、高3からはひたすら演習を積んでいました。他の科目もそうですが、東大の理科は時間がかなり厳しいので、模試や過去問を通して自分の得意な単元が分かってきたら、その単元から解くようにすると点数が安定しやすいように感じます。私は理論が得意だったのでいつも第2問か第3問から解くようにしていましたが、本番では理論が第1問と第2問で出題されたため少し焦りました。皆さんの年がどのような大問構成になるかは分かりませんが、不測の事態に対応できるようにあらかじめすべての大問にざっと目を通しておくことをおすすめします。

■東進東大特進コースについて

特によかった東大特進コースの授業

  • 東大特進英語(宮崎尊先生)

テキストに載っている問題数が多く、各単元の演習を集中的に行うことができました。巻末にはgoやbringといった基本単語の核となる意味や、あまり馴染みのないイディオムがまとめられていることが多く、受講した後も定期的に復習する価値のある充実した内容です。

  • 数学の真髄(青木純二先生)

同値性の意識や変曲点の利用といった、学校教育や普通の参考書ではあまり強調されないが、本来数学の世界では当たり前に議論すべきことを徹底的に解説する目からうろこの神授業です。1つの問題に対して様々な引き出しを開け、一番楽な解法を選んで他は閉める、という思考プロセスをごまかさずに逐一説明してくださるので、自分が解いたときに開けられなかった引き出しを確認してその後の学習に活かすことができ、問題を見たときにどの解き方を選ぶべきか吟味する習慣が身に付きました。通期講座のほうでも数学の真髄を開講しているので、より深く学びたい人はそちらを受講してもいいかもしれません。

  • 東大現代文(林修先生)

本文の構成要素を本文に準拠した正しい論理関係でつなぐ、という基本操作を圧倒的な話術で解説してくれます。授業中の雑談も含めて聞き応えがあるので、できれば対面で受けることをおすすめします。

  • 東大化学(大西哲男先生)

テキストが前提知識の説明と問題演習に分かれており、参考書として使用できるほど内容が充実しています。授業中に解説されない問題も多いため、受講後に授業で習った内容を踏まえて自力で演習を積むことができます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は二次試験の2日目の昼にマークシート用の鉛筆を持ってきていないことに気づき、急いで近くのコンビニに駆け込みましたが、どこもHBやBの鉛筆が売り切れていました。走って遠めのコンビニに行きなんとか買うことができましたが、試験当日は私のように事前準備を怠る愚か者が少なからずいるはずなので、「忘れ物をしても現地で調達できるだろう」という甘い考えはしないようにしましょう。皆さんの合格を祈っています!