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愛知県 私立 東海高等学校 卒
東京大学 理科一類

鈴木 祥平さん

■共通テスト得点 962点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 68 67 43 47 22 =247/440点
自己採点 68 54 45 42 26 =235/440点

■受験した感触・・・ 数学ってこんなにできなかったっけ……リスニングも全然聞き取れなかったしどうしよ……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 B 理科一類 A 理科一類 A

東大受験期

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私は中学生の頃から「なんとなく東大って凄そうだから行ってみたい」などと思っていました。しかし、本気で東大を目指すようになったのは高2の夏頃でした。教養学部で色々な学問に触れられるところや、自分より優れた人が多い環境で学べるところに惹かれました。同じ状況にいる方もいるかもしれないのでそのような方はご参考までに。

高2まで

 上記の通り高2の夏以前は東大を意識せずに学校の定期テストと実力テスト対策の勉強しかしていませんでした。しかし、6月の高2東大本番レベル模試を受けることになってそこで初めて自分にはまだまだ上がいることを実感しました。そこから東大特進の授業の受講を開始し、1月からはハイレベル物理とハイレベル化学の受講を開始しました。

高3 1学期

 この時期から計画表を長期的なものと短期的なものの2種類作り始めました。前者は、2ヶ月~3ヶ月規模で、後者は、1日~2週間規模で計画を作りました。このおおまかに計画を立ててそれに沿って勉強を進めるというスタイルが私には合っていたのでこれを直前まで続けました。
 この時期は東進のハイレベル物理とハイレベル化学で物理と化学の基礎固めをし、それを中心に東大特進も合わせて取り組んでいました。特にハイレベル物理は1回授業を受けただけでは到底理解できず、ノートを何度も何度も見返してやっと理解できるまで相当な時間がかかりました。例えば力学の二体問題などはハイレベル物理やその練習問題だけでは理解が曖昧でしたが、夏にあった東大特進の東大物理で二体問題に対して自信がつきましたし、授業は受けるだけではなく繰り返し復習することで身につくものだと分かりました。

高3 2学期

 この時期から思ったより本番まで時間がないことに気づき始め、過去問演習講座と東大特別演習を始めました。過去問演習講座では、最初のうちは解答だけでなくそれに至るまでの過程をできるだけ残して部分点を稼ぐというそれまでやっていなかったことをするように意識しました。過去問で東大の試験の形式とおおよその戦略の立て方を知った後、東大特別演習を利用しました。東大特別演習には標準的な入試問題、過去問、過去の模試の問題といった膨大な量の問題があり、それを用いて主に自分の弱いと思う分野(例:数学の積分と極限をからめた問題、化学の有機化学の問題など)を中心に演習を積みました。あとは東大特進のテストゼミをやり、本番形式に慣れました。

共通テスト前

 共通テスト対策を始めたのは12月中旬のちょうど2学期が終わった頃でした。周りよりも少し始めるのが遅かったのですが、東進の共通テスト本番レベル模試を6回も受けていたので戦略はこの時点でかなり固まっていましたし、形式にもだいぶ慣れていました。それでも、古典、リスニング、化学はまだまだ高得点とは言えない状況だったので共通テスト本番まではこれらをほぼ完璧にするくらいの意識で勉強しました。

共通テスト

 私が受けた会場では同じ高校の同級生が多くいたのでかなりリラックスして受けることができました。模試よりも模試っぽかったです。

共通テスト後~二次試験直前

 共通テスト直後は勉強に対してやる気がなくなりました。おそらく自己採点で想定以上の点が出て安心したからでしょう。それでも東進に行くと自然と勉強してしまっていました。慣れって怖いですね。この時期は東大特進の講座と東進の講習講座の残ったものを処理しつつ、弱点補強でそれまでやっていた参考書の復習をしました。試験数日前からは、東京に泊まり、東大特別演習内の過去の模試を本番形式にまとめたセットをやってイメトレをしていました。

各科目の勉強について

 特に大事だと思ったことだけを挙げます。
  • 国語

古典の基礎的な知識は早めにやった方がいい

  • 数学と物理

どんどん先取りをして演習を重ねるべきだが、物理に関しては概念理解が最重要

  • 英語

リスニングは東進のリスニングアプリなどを使って毎日やるといいと思います。このアプリでは音声は速さ調整が可能で、雑音が入っているものもあるので手軽に東大対策ができておすすめです。

■東進東大特進コースについて

過去問演習講座

 本形式ではなく、自分で問題と解答用紙を印刷する形式なので、好きな量だけ印刷して演習することができるのが良かったです。さらに解説授業が全ての問題についているので、解説が丁寧なだけでなく周りに頼れる人がいなくても分からなかった問題を解決することができるのがありがたかったです。

東大特進コース

 私は数学の真髄の青木純二先生、東大現代文の林修先生には高2から、高3で加えて東大古文の栗原隆先生、東大物理の苑田尚之先生、東大化学の大西哲男先生、東大英語 in Depthの駒橋輝圭先生にもお世話になりました。特に勧めたい講座について掘り下げます。
  • 数学の真髄

この講座では数学の問題を自分が分かるように同値変形(言い換え)してより簡単な問題に落としこむ、といった解答までの思考プロセス重視の考え方を学びました。他ではほとんど見たことがない考え方で初めは上手く馴染めませんでしたが、この考え方を実践してみると徐々に難しかった数学の問題が基本的な問題に見えたりと参考になることが多い講座でした。

  • 東大物理

高校範囲にとどまらず根本的なところから概念の説明をしてくれるのに加え、先生の話が面白いので、やっていることは難しいですが受ける価値は十分あります。

  • 東大英語 in Depth

東大英語対策という点ではかなり助けになりました。特にテストゼミでは本番以上のレベルになっているので、演習には最適でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試を終えた今、体調管理はしっかりするべきだったと後悔しています。というのも私は試験の5日程前から風邪をひいて鼻水が止まらなかったせいでリスニング中も聞こえづらさがあったし同じ試験室の人達にも迷惑がかかってしまったからです。周りのみんなが言う以上に体調には気をつけましょう。
 勉強に関して総括するなら、「完全に理解できずスッキリしない」とか「なんとなくでしか分からない」という時は投げ出さずに理解できるまで食らいつくことが大事だと思います。では、頑張ってください。