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東京都 私立 攻玉社高等学校 卒
東京大学 理科一類

田上 勇誠さん

■共通テスト得点 936点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 103 57 63 43 26 =292/440点
自己採点 95 60 40 45 25 =265/440点

■受験した感触・・・ 数学は1完しかできずビビったが、他教科の感触が普段通りだったので、たぶん受かった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

取捨選択した上で着実な努力を

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 東大に入りたいと漠然と思うようになったのは高1あたりからでした。志望理由は近かったから……それもありますが、学校の勉強はできる方だったので、折角勉強するなら最高峰に入ってやろうと思ったのもありました。そして、高3に入って、本格的に受験勉強を始めました。
 全体としての勉強方針は学校をメインに活用しながら足りない部分は塾を利用して埋め合わせをすることです。塾メインか学校メインかは人それぞれだと思いますが、少なくとも何も考えずいずれか一方を捨ててしまうのはもったいないことです。しっかり自分に足りないものを考えながら取捨選択していくとよいです。
 ここから各教科ごとの戦略を紹介します。

教科別勉強法

  • 英語……目標点は95/120 帰国生だったので、高1の時点で6割程度取れてました。結局たくさん過去問を解き漁り、形式慣れしました。解く際は前から順番に馬鹿正直に解きました。この場合、リスニング前に4Aが終わらせられるようなスピード感を目指すとよいでしょう。帰国生なら、あまり伸びのない科目になりますので、対策はほどほどにして、他教科に時間を当てましょう。
  • 数学……目標点は70/120 基本は絶対に大切にしてください。基礎が危ういと東大数学にはまるで歯が立たないのが特徴です。3完+αを目指しました。年によって難易度に差があり、点数もかなりブレます。この科目が下振れた時にも合格最低点を超える他教科の力があると安心です。私の場合、高3冬までは40点くらいが当たり前でしたが、盤石な基礎があったため、直前期に急激に点数が伸びました。
  • 国語……目標点は40/80 現代文は林修先生の授業、古典は学校と過去問演習で対策していました。現代文、古文、漢文の順に解きました。なかなか武器にしづらい教科ではありますが、せめてほかの受験生に遅れをとらない程度の点数はとるようにしましょう。現代文に関して、漢字ドリルを一冊高2までに終わらせておくとよいです。漢字をしっかりと完答出来るようになり国語が安定します。古文は文法と語彙と常識の3つがそろって初めて、読めるようになるので、これらは高2までに仕上げておくと余裕が生まれてよいです。漢文は句形と基本的なルールを学びさえすれば比較的容易に点が取れます。私は高3の冬に仕上げました。
  • 物理……目標点は35/60 疑問は必ず考え抜き、基本の深い理解を徹底してください。あまり得意ではなかったです。高3になって本格的に勉強を始めた教科ですが、もっと早めに対策を始めればよかったと少し後悔もしています。
  • 化学……目標点は35/60 基礎を一通り固めたら、とにかくいろいろな問題を解きましょう。経験がものを言います。化学のほうが得意だったので、多少大目に時間を配分しました。こちらも物理と同じく早めに始めればなあという後悔の残った科目です。
  • 地理……共テのみの対策でしたが、かなり力を入れました。高3迄は授業onlyで7割ほど取れていました。高3からは、参考書を学校の定期試験のたびに読んでいました。2、3周することで地理の基礎知識と考え方を学びました。この時点で、8割弱取れてました。冬休みから過去問を始め、2015年まで遡り、解き漁りました。最終的には9割弱取れるようになりました。高得点が取りづらいので、8割を、必ず超えることを目標にしました。共テ対策に最低限地理共テの参考書を一つ通しましょう。ただし、一次だけなので時間は使いすぎないように。最悪爆死さえしなければいいわけですしね。
  • 情報…学校の授業のみ

■東進東大特進コースについて

東大特進の受講

 主に青木純二先生の数学の真髄と林修先生の東大現代文の授業を受けました。
  • 数学の真髄

特に解答の中の論理をより意識できるようになり、同値変形や写像の理解に大いに役に立ちました。今までなぜこの論理展開ができるのかと言う疑問が解消された時はとても爽快でした。減点されるところのない完璧な答案が書けるようになりたければ、受講をお勧めします。

  • 東大現代文

自分の解答の添削も参考にしながら、論理を丁寧に追う重要性、東大国語の点数を最大化するための戦略を学びました。素晴らしい授業で、おすすめです。講師の雑談も面白いので気分転換目的にも利用しました。毎回毎回教室がパンパンになるほどの人気っぷりで、良い席を確保したいなら1時間前到着必須です。

過去問演習講座

 自分の答案を素早く丁寧に添削してもらい、復習の効率が何倍にも高まりました。返却される答案を待つ間は本番同様のドキドキ感がありました。点数がひどいときには簡潔に改善点をあげてもらったり、暖かいメッセージをいただいたりして大きな励みになりました。

東大本番レベル模試

 素早い返却が売りの東大型の模擬試験です。様々な問題に触れるいい機会になりました。友人もこの模試を受けていたので、判定や点数で勝負することで切磋琢磨しました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が皆さんに伝えたいことはただ一つです。普段からコツコツと勉強を進めましょう。東大入試は大学入試の中では最難関に分類されます。確かに要求されるレベルは高いです。自分との学力差に焦って、いきなり人間離れした勉強時間を確保しようとしても、すぐに挫折してしまいます。その一方で、着実に努力を積み重ねることができれば、どんな人でも東大合格はそれほど大外れた話ではありません。これをお読みになっている東大志望の皆さん、コツコツと受験勉強を頑張ってください。