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千葉県 私立 市川高等学校 卒
東京大学 理科一類

木下 晴登さん

■センター試験得点 793点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 71 59 33 45 33 =241/440点
自己採点 65 60 35 45 30 =235/440点

■受験した感触・・・ 澄まし顔はできないが食らいつけたので受かっているだろうと思った。模試より難しい。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

本番で最低点を少しでも上回るための訓練を

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

先取り学習

 私は数学と物理の高校の範囲を中3までに一通り見終わりました。あとの3年をかけて知識や思考を定着させ結びつけていくことで東大合格を目指せるレベルの学力は身につけられたと思います。当時はもちろん受験にも役立つだろうとはわかっていましたが、やや純粋に楽しく勉強してました。中2が終わったあたりで、学校の先生に物理チャレンジに向けて勉強してみたら?と誘われたことがきっかけでした。また、コロナが収まっていたら、科学オリンピックには合宿がある場合があります。私も2019年に合宿に参加したことがあり、物理に興味がある全国の生徒との交流を通じて大きな刺激を受けました。

各科目の対策法

  • 英語:中3で標準的な単語帳をやって、高2から発展的な単語帳をはじめました。受験期前は数学と理科を重視していたたので、学校の授業を聞いて課題をやってそれ以上は単語をやるだけという生活。なので基本のホぐらいまでしかできない科目でした。しかし、東大は大問ごとに対策が立てやすい問題構成だったので、東大特進で早々と形式慣れをして乗り切ることができました。
  • 国語:解いていて内容がわかれば大コケはしないので、問題なのは「本文で言ってることがよくわからないとき」でした。なので、現代文では文構造を把握する練習をすることで内容の整理が少しでもできるように、最悪の場合でも要素を拾えるようにするようにしました。古典では単語や文法を軽視せず短い訳の問題を命綱にしていました。
  • 数学:高3では過去問や模試をやっていても5割を1回しか切らないくらいには安定していました。先取りしていたからだと思います。受験期では苦手な分野から潰しました。
  • 物理:同じ問題集をむやみに周回しても無駄だということがわかりました。問題集の模範解答も模範的でない場合があります。やはり根本的な基本事項を自分で説明できるまで理解しようとすることが大事だなと思いました。基本があやふやだと思ったらすぐに考え直す、調べ直すが肝心でした。
  • 化学:理一の場合は選球眼を養いながら手際良さを磨く、立ち回りの良さが案外重要です。典型問題をさっさと片付けられると、典型でない問題にも手が回って差をつけやすくなると思います。
  • 地理:あくまで共通テストの範囲ですが「普通に考える」が役に立ちました。本番一発目の地理では普通に考えることが一番落ち着けるし、それ以上のことは急にできないと思います。練習の段階では、普通に考えてわからない問題は単純に知識不足であるか、解き方が下手だったか、悪問であるか、が殆どの場合です。落ち着いて向き合えます。

本番の様子

 共通テスト1日目は緊張して寝られませんでした。しかし8時間横になって目を閉じているだけでも十分休めました。2日目の数学ⅠAは驚きましたが開始すぐから難化モードに切り替えて、取れるところから解けたのはシミュレーションの成果かなと思いました。やはりヤバそうな事態は起こりました。そして対策は活きます。
 二次試験は一次試験のように寝れないと困るので、前日はランニングをして疲れさせました。その結果本番はリラックスして解ききることができました。前泊をしましたが、やはり試験前後に電車に乗るのは辛そうだなと感じます。前泊にして良かったです。

■東進東大特進コースについて

利用方法について

 東進衛星予備校と東大特進を高2の夏~秋からほぼ同時に通いはじめました。地元の東進衛星予備校で授業、過去問演習講座や第一志望校対策演習を受講しました。東大特進は毎期全科目受講していました。

先生について

 受けた先生の数が多すぎるので全てを紹介はできませんが、どの先生をとっても神授業だったといえるでしょう。中でもおすすめしたいのは苑田尚之先生と青木純二先生でした。

過去問演習講座について

 早めに過去問演習をするカリキュラムが良かったと思います。頑張れば自分でも問題を用意して採点はできるので、他人に採点してもらうメリットや解説授業をいつでも見返せるメリットを考えて、この講座を取る判断や利用をすると良いでしょう。

第一志望校対策演習講座について

 今年も中身が変わっていなければの話をします。まず、東大本番レベル模試の過去問を見られるのが何よりもメリットです。過去問を早いうちにやった人にとって演習問題不足を解決してくれました。また、AI予測問題やテストゼミも入っているので最終盤でも役に立ちます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は受験期の後半戦、落ちないための勉強をしました。多少下振れても受かるように、「事故対策・安定化」を意識しました。この戦術は間違いなく正解のうちの1つだと感じました。無制限に目標を上げる、例えば理三の点数を目指す、などをすることで、かえって現実を見ず不測の事態に足元をすくわれることもあるとヒヤりとしたことがあるからです。しかし攻めの姿勢を忘れてしまった生活を過ごすうちに虚しさが残るようになってしまいました。皆さんそれぞれスタイルがあると思います。守りに徹したい方は、淡々と穴を埋める日々を良しとする覚悟をしたほうがいいです。皆さんが目標に向かって進み続けられることを願います。頑張れ!