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栃木県 県立 宇都宮高等学校 卒
東京大学 理科一類

白川 康登さん

■センター試験得点 759点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 64 66 39 33 37 =239/440点
自己採点 60 70 35 25 25 =215/440点

■受験した感触・・・ これは厳しい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 B 理科一類 A 理科一類 B

楽しむ姿勢

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由について

 私が東大を目指すと決めたのは高3の春だったと思います。幼いころから東大に漠然とした憧れはあったのですが、本当に自分が行けるのかと自信がありませんでした。しかし、周囲の東大を目指す人にお前なら大丈夫だよ、と励まされ、学校の先生にも純粋数学をするなら東大か京大だ、と言われて決意を固めました。その後に駒場祭に行きましたが、とても楽しむことができて更に東大に行きたい気持ちが強まりました。

受験について

 私は勉強において「まず楽しむ」ということを重視していました。それこそが私の合格の要因ではないかと思っています。どんな学問にも楽しめるところは必ずあるはずです。その学問が好きで研究に励む学者がいるのですから。そのなかで私は一概に言うと「なぜか」を考えることを楽しんでいました。なぜその解釈ができるのか?なぜその定理が成り立つのか?なぜその反応が起きるのか?せっかく頭があるなら丸暗記するより考えて納得する方が覚えやすいし楽しいと思います。
 しかしそのせいか、少し演習が足りなかったのは反省点です。私は夏の模試の結果を見てこのまま伸びれば順当に受かるだろうと考えて、特にこれといって何もしていませんでした。その結果、演習をほとんどしないまま直前期になってしまい、過去問演習の点数に愕然としていました。落ちたら理科の演習だな、とずっと考えていました。
 自分で良かったと思う点は、精神状態が良かったことです。学校が自由登校になっても欠かさず毎日学校に行き、友達に会って「理科が60点しか取れないよ~」などと言って気持ちを落ち着かせていました。さらに彼らや学校の先生に添削をしてもらって、自信をつけてもらっていました。
 また、本番でも精神を安定させることをいくつかやりました。私は家の布団で寝たいと考えて前泊ではなく当日入りを選び、1日目も帰宅しました。ホテルなどの慣れない環境で精神をすり減らすことがなく家族にも励ましてもらえてよかったと思います。
 次に試験場に着いたら机の大きさを確認しました。私は前年の問題を模試の解答用紙に解いておいて、問題と並べて解答用紙の位置を調節していました。自信がつきシミュレーションをすることができて、本番でもスムーズに問題を解くことができました。
 そして試験が終わると、次の科目のことだけを考えていました。東大は解答用紙が回収されてもなかなか試験室から出られません。試験場にいた人は数学の振り返りをしてしまい精神不安定になってしまったと言っていましたが、私はそれが避けられてよかったと思います。
 このように私は楽しんで受験生活を送ってきましたが、この体験が私のような人に少しでも役に立つなら幸いです。

■東進東大特進コースについて

東大本番レベル模試

 私は高2東大本番レベル模試を高校2年生の時から受験していたので、その後の東大入試同日体験受験や東大本番レベル模試も合わせると9回分の東大形式の問題演習をしたことになります。これに過去問演習や他の予備校の東大形式の模試を合わせると30回分ぐらいは東大形式の演習をしていることになるでしょう。これが私の演習不足を補ってくれていたことは間違いないと思います。私はこの演習の中で東大の形式に慣れ、最近の難易度や傾向だけでなく幅広い難易度や傾向の問題を経験し、どんな時でも1点1点を積み上げて点数を確保することを身につけることができました。だからこそ、本番の試験という不慣れな環境で、前年と全く傾向が違っても、最後の一秒まで決して諦めず、結果として合格できたのだと思います。
 まだ学習の進んでいない高2生には「高2から模試を受験して意味があるのか?」と疑問に思う人も少なくないでしょう。私の個人の意見としては、意味があると思っています。点数は今思えば散々でしたが、良い判定が出やすいことでモチベーションに繋がっていました。また、東大の入試問題には学習のヒントがたくさん詰まっています。今まで何の意味も感じられなかったことに新たな意味を見出したり、丸暗記していた事項に因果関係を見出したり、自分の理解の甘さを実感することができます。なにより面白いテーマの問題が多いのでやっていてとても楽しいです。というわけでぜひ早いうちからの受験がおすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 ここまで私の合格体験記を読んでいただきありがとうございます。先ほどは友達と話して精神を安定させていた、と書きましたがそれ以外のときは自分に自信が持てず精神不安定になっていました。今まで自分がやってきたことがすべて虚構に思えました。一人では非常に辛かったでしょう。やはり合格は周囲の人のおかげです。皆さんも周囲の人への感謝を忘れずに、楽しんでください!