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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

木村 俊貴さん

■センター試験得点 779点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 71 69 30 51 20 =241/440点
自己採点 70 50 30 40 20 =210/440点

■受験した感触・・・ 一日目は当たって砕けた。二日目は英語のリスニングを適当にやりすぎて失点した。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 C 理科一類 B 理科一類 B

平常運転

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 いちおう自分は中高一貫校に通っていたので、学習の基本的な部分は学校で身に付けることができていました。英数がそれなりに点数を取れたので模試の結果は悪くないと思っていて、直前までそれほど勉強時間を増やすこともありませんでした。ですが、こんなリスクの大きな受験は決して推奨しません。前期一本のみ、まさに一本橋を渡るような受験で辛くも生き残った受験体験記、ヒヤヒヤしながら読んでください。そしてやる気が出たら幸いです。

受験の遠回りのしかた(非推奨)

  • なにかにハマる……そんな暇あったら勉強に夢中になってください。
  • 勉強しない理由を考える……そんな暇あったら勉強に頭使ってください。
  • とりあえず寝てみる……どうせぐっすり寝れないから、ちゃんと勉強してから寝てください。
  • ダメな科目を捨てる……捨て癖がついたらどうするんですか、取捨選択で迷ってるくらいなら勉強してください。

 これらは自分の実体験に基づいています。当てはまる人は、後で痛い目見るかもしれませんよ……

生き残る方法

  • それなりに基礎ができている……できていたら伸びしろがあるかもしれない。
  • いちおう模試を受けておく……自分なりに自分の位置を把握しておく。
  • 合格点を突破する想定をする……取れるところで取らないと後悔する。どこで何点あればいけるのか当日も考え続ける。
  • 自分の体もメンタルも大事にする……いちおう勉強できる状態にしておく。
  • やりたいようにやる……やりたいようにやったら自己責任になります。案外自分と向き合えるかもしれません。

 要するに、自分なりのやり方が無いと後でしんどくなるかもしれないということです。

共通テスト直前

 国語は現代文だけ林修先生の講座を楽しく受講していたのですが、古文漢文は基礎からダメだったので匙を投げました。直前まで理科社会がダメだったのですが、理科は12月くらいからきちんと共通テスト対策で基礎を確認しつつ演習を積むようにしました。社会については学校では日本史を受講していたのですが、日本史では共通テストで点が取れると思わなかったので、倫政でも受験できるように1か月ほど勉強しました。

共通テスト本番

 やはり、一日目の朝は緊張しました。結局、社会は倫政で受けました。数学は余計なこと考える間もなく終わってしまいました。物理を二科目に解答したので、物理で余った時間を化学に回せなかったことに後悔はありました。結果としては日本史から倫政に逃げることで数学の想定外の失点をカバーできたと思っていたので、ノーダメージで二次に向けて動き出しました。

二次試験直前

 古文は捨てたので、理科メインで演習を積みました。数学は数年、英語と理科は20年くらいやったと思います。あまり時間に制限は設けずに、ただし時間の意識は持ったまま解くようにしました。本当に難しい問題を無視して「とりあえず解けないことはない」問題にどれくらい時間をかけられるかを正確に把握する実践的な感覚を自分なりに養いました。
 ただし、共通テストから二次までは思ったより時間があります。まさに中だるみにちょうどいい期間です。中だるみになりそうになりながらも、とりあえず机に座ることの重要性を実感しました。

二次試験本番

 試験に対する不安よりも、慣れない場所に行くので不安でした。前日は体調を整えることを意識して過ごし、ホテルの近くのバッティングセンターで気晴らしをするなどして当日に備えました。当日は、校内のお手洗いは混みました。心の余裕が大切です。一つ後悔があるとしたら、英語のリスニングです。普段のリスニングを疎かにしていたら本当に東大のリスニングは出来ないと身をもって感じました。ただ、どの科目にしても完全に手が止まってしまうことがなかったので十分にやり切ったという気持ちで帰路につきました。

■東進東大特進コースについて

 東進衛星予備校の担任の先生は、模試のフィードバックが的確だった。
 東大本番レベル模試は返却が早く、復習しやすくてよかった。
 コロナ禍において、自宅受講システムは最高の環境だった。
 東大特進の先生方の授業は、勉強に限らないお話を伺えて非常に楽しむことができた。
 1.5倍速で一度受けた授業も復習でき、効果的だった。
 東大生スタッフも同じ高校の先輩で、とても話しやすく良かった。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 理系は迷ったら倫政へ行け。そもそも社会常識があれば半分くらい取れます。
 理三志望でなければ、合格点のラインを超えるにあたって、どの科目でどのように点数を取ればよいのかを考えて勉強できる余裕があると思います。自分のやりたいようにやってみてください。無理はしなくても、ある程度までは行けるとこまで行けます。
 彼を知り己を知れば百戦殆からず。受験は孤独な戦いだと思いますが、志望校そして自分にしっかり向き合えば乗り越えられるのではないでしょうか。