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埼玉県 県立 大宮高等学校 卒
東京大学 理科一類

久代 直人さん

■センター試験得点 832点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 93 57 30 45 35 =260/440点
自己採点 90 58 25 30 36 =239/440点

■受験した感触・・・ 難化してるし多分大丈夫だと思う

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

好きこそものの上手なれ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 タイトルにもありますし最後にも述べますが受験においては「好きこそものの上手なれ」だと考えます。そして私にとっての“好き”は数学・物理・英語でした。それらを心置きなく学べる場所であるのが東大であると考え志望しました。今のところは情報工学系に進もうと思っていますが進振りまで2年あるのでよく分かりません。よく分からなくても許されるのが東大のまた魅力です。
 一方“好き”でないものは国語でした。世間一般では「苦手教科があると東大は受からない」などと言われています。それゆえ私も夏頃までは国語を改善しようとしていましたが、“好き”ではなかったので当然大きな変化を逐げる(あれ?)ことは無く、夏を終え捨てる決意をしました。結果2次試験漢字1完、共テの失点の3/4以上が国語という人間が育て上がったわけです。もちろん私も考えなしに国語を捨てたわけではなく、国語で付いた差は英語で取り返せるという見込みの下行いました。邪道な戦略ですし積極的に他人にも勧めませんがそういう方法もあるんだということは知っておいても損はしないと思います。尤も、受かったからこそ言える話ではあるのですが。
 以下、具体的な話に踏み込んでいきますが方法論は語りません。自分の好きなようにやるのが一番ですしどうしても具体的な方法論が知りたいなら世の中に沢山転がっているでしょう。私が語るまでもありません。
 さて、国立理系、殊に東大理系は英数ゲーです。実は配点の大きさ以上に英数は重要です。2年生までは英数だけ固めてれば良いとすら思います(理科も固められればなおのこと良いのですが中高一貫でもないと厳しいような気がします)。英語は高得点を安定して出せる唯一の科目です。2次試験で220点ほど(2023年度の理一)あれば良い中で、英語で100点取れればどれほど楽かは想像に難くないでしょう。しかも英語は2日目の最後の教科というのも精神的な支えになります。一方数学は、数学の得点以上に物理、化学にも響いてきます。というのも、(受験)物理は成り立つ関係式を記述してしまえば(それが難しいのですが)あとはただの数学、(受験)化学はささやかな論理的思考力やら暗記やらを除けばあとは複雑な算数の文章題です。特に物理では微積の本質的な理解は避けては通れません。だからこそ2年生までできちんと英数を固めておけば後は何とかなります。何しろ3年生で理科に全振りできますので。実際私の成績も3教科の得点は2年生の夏頃と本番でほぼ変わってないです(と思われます)。成長していないと言われればそれまでですが……。
 ではどのように英数を固めるのか、理科を伸ばすのか(国語は知りません)、ですがそれは自分で見つけてください。というより私が語れるほどのことをしていません。計画は3日で頓挫するなど自由気ままに勉強していました。しかし私にとって、それが結果的には良い方向に働いたと思います。万人には当てはまらないと思いますが自分がそういうタイプだと思ったら是非真似して頂けたらと思います。

■東進東大特進コースについて

『数学の真髄』シリーズ(青木純二先生)

 私が東進に入った最大の理由です。この先生の授業を受けたいと思って東進に入りました。そして、その期待を上回る素晴らしい授業を受けることが出来ました。東進ブックス『数学の真髄―論理・写像―』と併せて学習すれば鬼に金棒だと思います。網羅型問題集をえげつない時間を掛けて何周もやることを否定はしませんが、そんなことをしないでさっさと青木純二先生の授業を受けたほうがよっぽど建設的です。

東大本番レベル模試/東大入試同日体験受験

 東大本番レベル模試(以下本レ)は2年生で2回と3年生で4回、東大入試同日体験受験は1年と2年で2回受けました。3年生では他社の東大冠模試も全て受けた私が、本レについて特に良かった点をまとめておきます。
  • 返却の速さ

共通テスト本番レベル模試も合わせてですが最大のウリだと思います。世の中には返却に2ヶ月近くかかる東大模試がある一方で、本レは10日とかからず返ってきます。採点された答案が無いと復習する気になれない私にとっては非常に助かりました。巷では採点の質が悪いなどと言われているようですが本レについては決してそんなことは無いです。

  • 問題用紙・解答用紙のリアリティ

問題用紙はフォント、余白など本当にうり二つです。また表紙もほぼ同じです。試験開始前に「本レと同じだ」と精神の安寧を得ることが出来ました。解答用紙についても、QRコードが導入されわずかに本番と変わりましたがそれでも解答スペースの配置や解答用紙の色など非常に似ています。そもそも国語の解答用紙が本番同様1枚になっているのが東進ともう1社しかありません。ひどいところは理系数学の解答用紙が6枚に分かれている上に第3問・第6問の解答スペースも他4問と同じになっています。試験本番を考えると本レを受けることで間違いなく安心感を得られます。

  • 解説の質・ボリューム

特に物理の解説がトップレベルに詳しく、1問からかなりの学びを得られました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 「好きこそものの上手なれ」とは本当によく言ったもので、結局その教科に興味を持って学べば自ずと成績も向上します(と私は信じています)。この一言に尽きます。最後に細々としたアドバイスを。
  • 試験場のトイレは混みます
  • 試験場前で配っている問題集みたいなやつは面白いです
  • シールのはくり紙や理科の解答用紙のミシン目の部分などのゴミが出るのでゴミ袋を持っていきましょう
  • 外国語の科目選択欄は試験開始後に記入しましょう

 それでは、最後までこの合格体験記を読んでくださった皆さんの合格を、微力ながら応援し筆を置かせて頂きます。