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東京都 都立 南多摩中等教育学校 卒
東京大学 理科一類

鈴木 圭さん

■センター試験得点 808点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 62 90 44 29 40 =265/440点
自己採点 60 95 45 20 40 =260/440点

■受験した感触・・・ 物理を除いて、今までで一番良い出来だった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 D 理科一類 C 理科一類 B

得意を伸ばす

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 私が東京大学理科一類を志望した理由は複数ありますが、一番大きいのは、入試問題が自分の行ける範囲で一番難しい大学だったことだと思います。また、同学年に東京大学を目指す人が多く、ともに切磋琢磨しあえると思い、東大を選ぶことにしました。

共通テストに関して

 苦手科目は最大でも1科目にしましょう。東京大学は共通テストの配点が低いとはいえ、受験は1点の差がすべてを決めるものです。すべての科目をまんべんなく伸ばすことを目指しましょう。私は一度に多くの物を正確に覚えるのは嫌い(できなくはなかったがやる気が全くでない)だったので、社会科目は学校の昼食時間を使って友達と問題を出し合い、特定の参考書にしか載ってない知識も得るように努力してきました。共通テストは志望大学が違ってもほとんどの人が受ける科目なので、友人と問題を出し合うことは容易にできると思います。問題を出すことはその単元を理解していないとできないので、これはほとんどの科目において有効だと思います。もちろん、現代文やリスニングなど、問題を作るのが難しい教科もあるので、そのような教科はとにかくたくさん問題を解いて形式に慣れましょう。

二次試験に関して

  • 英語

一番苦手といっても過言じゃなかったと思います。受験生の中では英語で90点以上る人が多かったのですが、私は模試ではたいてい50点、悪いときは40点で、偏差値は当然のように50を切っていました。しかし、本番では、90点には届かずとも、今までで一番の点数をとれたと思います。英語の対策をするうえで、一番大事だと思ったのは、形式把握です。この大問はどのくらい時間がかかるのか、どのような形式で解答するのが一番点数が取れるか、などを知りましょう。単語も文法も二の次でいいと思うほど、この作業は重要です。

  • 数学

一番得意でした。得意だったために、その自信を伸ばすための勉強をしました。正直この教科に救われたといっても過言ではありません。数学の対策で一番大事なのは、発想力と計算です。発想力とは、問題を見たときに、どのような方針を立てればよいかをすぐに思いつける力のことです。この力を付けるためには、東京大学の過去問だけでなく、京都大学や東京工業大学の過去問、数学オリンピックの問題など、多様な問題を解くことが重要です。また、方針が全く思いつかなときは潔く解答を見ることも重要です。できるだけ時間をかけずに、より多くの考え方をインプット、アウトプットしましょう。また、東京大学の数学は一つの計算ミスで最悪10点以上ひかれてしまうので、計算力は万全にしておくことをおすすめします。特に微分積分は使うことが多く、計算ミスも頻発するので、日ごろから基礎計算問題を演習しましょう。

  • 国語

一番点数が伸びにくい教科だと思います。特に現代文は、完答が難しい教科なので、根気よく演習することが大事です。過去問集の解答が正しいとも限らないので、最大限部分点をとる意識で行きましょう(漢字は完答できるように)。古文漢文は、どちらか一方だけが難しいパターンが多いです。文全体の主題や文脈を読む能力が求められるので、単語力よりも、文の筋を読み取る練習をしましょう。

  • 物理及び化学

すべての問題を解くのは不可能に近いです。自分の得意不得意を把握して、解ける問題を正確に解く練習をしましょう。物理では音波や原子、化学では滴定や蒸気圧が簡単であることが多いです。また、それぞれの大問の最初の2、3問を解いておくと20点くらい稼げますので、大問丸々あきらめたりせず、解けるものを少しずつ解きましょう。

受験勉強に関して

  • 勉強計画

受験勉強の計画のためだけに時間を費やさないように、3日のサイクルで二次試験の勉強をしました。日中に英語、国語、理科の順番で一日一科目過去問を解いたり、復習をしたりして、夜はすべて数学です。まだ知らない問題を探して、YouTubeに難問を求めたりもしました。

■東進東大特進コースについて

 東大特進コースで受講したのは、林修先生の現代文、そして苑田尚之先生の物理(力学、熱力学、波)でした。現代文の授業では、記述問題を解く上での根本的な知識、東大の形式で高得点をとる方法などを、具体的に知ることができました。特にテストゼミでは、自分の弱点を練習問題を解くことで明確に知ることができ、本番で点を伸ばすための糧となりました。物理の授業では、最初にその単元を考えるうえで把握すべき定義を教えていただけるので、高校で習うやり方とは異なる考え方で解く練習ができました。そして、テキスト演習では、テキストに載ってる問題を解き、授業を聞きながら答えを確認するという勉強を行いました。すでに知ってることの復習にも、まだやったことない問題の挑戦にもなり、役に立ちました。
 私はどちらかというと自力で過去問を解いていく勉強が多かったので、ここで多くのことを語ることはできませんが、それでも上記二つの授業ではそれぞれの単元で本当に大事なことを教わることができました。
 授業以外で役に立った東進のコンテンツは、やはり東大本番レベル模試でしょう。この模試の特徴は何といっても返却スピードの速さで、受験の感触が残っているうちに判定の確認と復習ができます。受ければ受けるだけ形式に慣れる練習ができるので、できるだけ早くから受け始めましょう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験、と聞くと勉強するだけの辛い期間というイメージを抱く方も多いと思います。しかし、勉強だけしかしていないと、逆にパフォーマンスが落ちることがありました。そこで大事だと気付いたのは、「いつもの自分」をキープすることです。「いつもの自分」をキープするためには、十分な睡眠、適度な息抜きを確保することが最重要です。勉強に集中する十分な時間を確保できるならば、1日30分程度は遊びの時間を作ってもよいでしょう。でもそのなかで、常に成長するという意識だけは絶やさずに勉強することが大事です。皆さんもぜひ、「いつもの自分」を保ちながら、自分を伸ばしていってください!