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東京都 私立 巣鴨高等学校 卒
東京大学 文科一類

内野 良亮さん

■センター試験得点 746点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 60 30 50 40 30 =210/440点

■受験した感触・・・ 結果がどうであれ自分をここまで支えてくれた家族・先生方・友人達に心から感謝しています。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 C 文科一類 C 文科一類 C

根拠のない自信と根拠のある不安を持とう!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 最初に断っておきたいのですが合格体験記の経験談・勉強法はあくまで一例にすぎないので、自分に合いそうな部分だけを取り入れて気に入らない部分は「自分のやり方で受かって反例を示してやる!」という気分で読んで頂ければと思います。

年間計画

 これからの1年の生活をイメージするのに参考にしてください。ちなみに節目ごとに「今がラストチャンス」という話をよく聞かされますが「現役は前日まで伸びる」とも聞くので要は緊張感をもって真剣にやれという事だと思います。一番よくないのは途中で諦めて浪人覚悟や志望校変更をすることなのでそれは絶対にやめた方が良いです。
  • 1学期

受験生になったと自覚しつつもまだ緊張感が薄い時期ですが、この時期から集中できなくてもいいので長時間机に向かう習慣をつけておくことで夏休みに学校がなくても勉強できるようになります。

  • 夏休み

私は1日12時間勉強することを目標にしていました。実際に12時間勉強できた日は数日ですが目標を低めに設定しておくと気が緩んでしまうので目標は高くしておいた方が良いです。過去問は秋以降開始で間に合うと思いますが逆に言えば夏までに過去問に対応するための基礎知識を定着させておく必要があるので得意科目を伸ばすことよりも苦手科目を無くすことをお薦めします。

  • 2学期

学校があって夏のように勉強が捗らず焦りが募ることもあると思います。この時期学校などをサボって自分の時間を作ろうとする人もいますが、そういう人で受験に勝利した人は私の周りにはいないのでやめましょう。

  • 直前期

12月になると学校も終わり受験も終わった気分になってきますが、むしろ12月からの2ヶ月間が本当の戦いです。共テ後1週間程度は気が緩んでしまうと思いますが東大特進の講座などに参加していると自然に緊張感が蘇るので大丈夫です。


②過去問について

 過去問についてですが、得意科目は形式を掴めれば十分なので苦手科目から過去問を始めて沢山やって経験値を積んだ方がいいと思います。私は数学が苦手だったので数学問題集なんて開きたくもなかったため公式だけ確認して東大数学の過去問をひたすらやりました。地歴は得意でしたが、論述は自分では完璧と思っても先生に見て頂くと知識や日本語の誤りが沢山あると気付くので先生にお願いして毎回添削して頂くことをお薦めします。

③直前期の生活

  • 勉強場所

自宅と自習室を交互にすると飽きないので良いと思います。

  • 娯楽

本番の緊張と受験勉強の疲れで既にストレスが溜まっているので我慢しないことをお薦めします。私は『進撃の巨人』をささやかな楽しみとしていました。

  • 受験前日

前日の夜は不安で眠れないかもしれませんが皆同じく眠れないので安心して下さい。そう思うだけでも寝やすくなります。私は前日は睡眠時間4時間にして朝4時に起き夕方に走ってなんとか夜眠れるようにしました。

  • 受験当日

自信を持つのは難しいかもしれませんが、私は「結果がどうであれ1年間の成果を試してみたい」という気持ちで各科目の出来などはあまり考えずに受験できていることに満足して気楽にやるようにしました。

■東進東大特進コースについて

  • 東大日本史 山中裕典先生

私は受験直前期に山中先生の授業を毎日受けていました。本番2週間前に添削問題を大量に提出してしまったのですが1週間程で素早く返却して頂き山中先生の熱意にとても感激しました。山中先生は普通の授業で曖昧なまま誤魔化してしまう土地制度・社会経済史などを丁寧に解説して下さるのに加えて東大対策として設問分析や論述での表現の仕方など技術的な面も指導して下さるので日本史選択者は早いうちから受講しておくべきだと思います。

  • 東大数学 松田聡平先生

数学の先生は淡々と問題の解説をするだけの方も多いですが、松田先生は解答自体よりも手を動かし始めるまでの思考過程を強調して下さるので模試の解説授業が毎回楽しみでした。また松田先生が10月の東大本番レベル模試の解説授業で網羅系参考書を否定して下さったことで自信をもって分厚い参考書をしまうことができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 夢は大きい方が良いとよく言われるのは目標が高くないと自分の限界も制限されてしまうからだと思います。例えばテストで100点を目指せば失敗しても90点になりますが最初から90点を目指すと80点程度になってしまうことが多いことや前述した勉強時間などがそうです。皆さんは東大という最高の目標を一度設定したのですから高い志を維持してもらいたいです。最後にタイトルについてですが、普段勉強している時に具体的に「この科目のこの分野が弱い」ということを意識して不安な気持ちを大切にしてその苦手分野を本番までに絶対に学習するよう心掛けてほしいと同時に、できないことばかりに目を向けすぎて自信を失わないで欲しいということです。少なくとも東大を志望した段階では自分なら東大に受かりうると思っているはずです。その明確な根拠はない自信を大切にして、ある程度楽的な気分で受験を乗り切って欲しいと思います。私は判定がどうであれ自分は絶対に東大に受かるという自信は一切揺らぎませんでした。諦めずに試験会場に向かえばきっと合格できます。頑張って下さい!