ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

阪野 慎之助さん

■センター試験得点 802点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 73 67 34 40 30 =244/440点
自己採点 60 75 25 15 35 =210/440点

■受験した感触・・・ 得意科目の数学物理が難化し、他教科との兼ね合いで五分五分だなと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 B 理科一類 A 理科一類 B

入試本番のアドバイス

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は入試本番の状況について話したいと思います。

本試1日目

 直前1週間前から私はかなり緊張していて病んでいたのですが、なぜか本番の朝は落ち着いていました。席について古文単語を確認して試験開始まで時間を潰しました。試験が始まるといつも通り漢文→古文→現代文の順に解きました。古典はどちらも大意を掴めたので半分くらいは取れたかなといった感触でした。試験が終わると自分の答案を横に回すのですが、その時に隣の人の解答を見て自分の漢字が1つも合っていないことに気づき絶望しました。休憩時間は本郷キャンパスの近くに住んでいる兄の家に行き、受験生の友達と話すことを避けました。元々国語で稼ぐつもりはなかったので数学で4完するぞと意気込んで数学の試験に臨みました。ブザーが鳴るとも同時に6問に目を通し解く順番を決めました。2番の確率が簡単そうだったので2から解き1→3→4→5→6の順に解きました。1,2,3は一応最後まで答えを書きましたが、答案回収後の沈黙の20分間が暇すぎて、2の計算を見直していると計算ミスに気づき、自信があるのが1だけだったので落ちただろうなと感じました。去年数学が難化したので今年は例年程度の難易度で来るだろうと予想していたため、今年も難しかったというより、自分ができなかっただけだろうと思いました。ホテルに帰ってからはずっとソワソワしていたので解答速報を見てしまいました。2完4半ということが発覚し、最悪の結果ではないなと思いながらも数学で稼ぐ予定が崩れて落ち込みました。リスニングと無機の知識を確認して12時には就寝しました。

本試2日目

 1日目があまり上手くいかず、英語は苦手科目だったので理科の出来で合否が決まるなと思いながら試験会場に向かいました。理科が始まり、化学はいつも通り実力が出せ物理は多少しくじっても大丈夫かもと思いながら、物理に移りました。私は2→3→1の順に解いていたのですが、2の問題設定が複雑すぎてこれはやばいと思い始めの小問3つくらいをやり、すぐに3に進みました。熱力学なら行けると思ったのも束の間、典型問題ではないことに気づき焦りました。結局半分くらい埋めて1に移りました。流石に1は8割くらい取れないと悲惨なことになる……と思いながら問題に目を通すと原子が絡んでいることに気づき、これは落ちたなと思いました。1も半分くらいしか出来ず最悪のメンタルの中休憩に入りました。昨日で入試が終わった友達からラインで応援メッセージが届き、とりあえず英語全力を尽くしてから散ろうと思いました。リスニングまではかなり調子が良く、意外と英語で稼げるかもと期待していましたが、リスニングが始まった途端にそんな期待は消えました。私は500人部屋という1番大きな教室で受験しており、音が反響するため1番のハズレ部屋だと聞いていましたがそれは予想を遥か上回るもので、音が反響するというより、そもそも音が小さく籠っていたので全然聞き取れませんでした(普段大きな音をスピーカで流して練習していたことを恨みました)。隣の受験生は勢いよくメモを取りながら解答していて、虚無になったのを覚えています泣。全ての試験が終わり、不合格を確信した私は友達と会わないように急いでホテルに帰りました。

■東進東大特進コースについて

 授業については苑田尚之先生の授業を主に受講していました。先生の授業は知的好奇心をくすぐられるような授業で物理の美しさのようなものを垣間見ることができました。私は高2の時にハイレベル物理を受講したのですが、復習を怠ったまま次の授業に進み途中からは板書をただ写しているだけになっていました。高3になり授業ノートを見返し、自分でまとめノート的なものを作りながら原理を理解しました。先生の授業を何度も復習することで2体問題で定性的な議論ができるようになり得意になりました。先生の授業を完全に理解することができ、原理を自分のものにしたら50点以上が安定するらしいですが、私は他教科との兼ね合いで物理に時間を多く割けなかったため理解が不十分で過去問演習でも40点程度でおさまってしまいました。

 また、東進の東大本番レベル模試は返却が早いのがとても嬉しかったです。問題の記憶が鮮明なうちに返ってくるので復習がしやすく、1年に4回もあるので自分の相対評価を2ヶ月ごとに得ることができ有用でした。理科については問題の質が良く、本試をとても意識しているなといったセットでした。最終本番レベル模試の判定はとてもシビアで、去年の受験者の偏差値と合否の相関を見ることもでき役に立ちました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 灘生に向けてアドバイスしたいと思います。灘生なら理一は1年で行けるという言葉は確かにある程度事実だと思います。私も実際高3までは数学しか手をつけておらず、高3になって理科と英語の勉強を始めました。しかし、高3になるまで数学をやっていなかったら勉強漬けの一年になっていたのではないかと思います。高3に上がるまでに数英のどちらかを70取れるようにし、理科の基礎を終わらせているのが理想だと思います。過去問演習では大体50点差くらいで合格していましたが、得意科目が難化すると私のようにギリギリで合格することになるので、気を抜かず勉強するといいと思います。