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沖縄県 県立 開邦高等学校 卒
東京大学 理科一類

中川 翔太さん

■共通テスト得点 933点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 倫理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 68 48 50 38 19 =223/440点

■受験した感触・・・ 数学0完。きっと周りもそうだと思って2日目を乗り切った。化学は中問削除、英語も第5問の形式変更で解いてる時の焦りがすごかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 D 理科一類 C 理科一類 C 理科一類 E

物を食べる武者小路実篤、むしゃむしゃの小路実篤

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東京大学を志望した理由は、新振り制度があったためです。興味のある分野が物理や化学、そして哲学や文学など、対極に位置しており、大学入学の時点でどちらかに決めてしまうと、少し後悔が残りそうだと考えました。そこで、一、二年まで前期課程として学部を決定せずに授業を受けることのできる東京大学で高校以上の深い知識を少しでも多く学び、その上でもう一度自分の進む道を真剣に考えたいと思ったことが受験を決意した大きな要因です。

時期ごとの勉強方法

 私が本格的に受験勉強を始めたのは高校3年生に進級する時でした。あまりにも遅いスタートです。それまでは、英単語の暗記アプリを不定期に触る以外には、授業と定期試験の直前での詰め込みしか勉強をしていませんでした。
  • 3年4月〜7月上旬

この時点では、国語と英語、化学にはそれなりの自信があったので主に数学と物理の勉強をしていました。数学の苦手意識払拭のため、問題集を1から始め、6月末までにはほぼ一周終わらせました。昼休みの45分のうち、30分は勉強してから残りの15分でご飯を食べるという勉強習慣を確立したのもこの時期です。

  • 3年7月〜9月

東進で、共通テスト及び二次試験の過去問演習講座を進めました。東大特別演習を始めるつもりだったため、この時点ではそれぞれ5年ずつだけ取り組みました。

  • 3年9月〜共通テスト一週間前

基本的にはずっと東大特別演習に取り組みました。国語と英語は半分ほど取れていたので、それらには過去問を解く以外でほとんど触れず、数・物・化の理系科目を解き続けていました。

  • 共通テストまでの一週間

残りの共テ過去問演習を進めました。久々に解くと国語の点数が130〜160点くらいまで落ちており、社会と合わせて文系科目に悩まされました。対策はひたすら解くことです。

  • 共通テスト以降〜東大1週間前

実際の問題傾向を掴むため、東大特別演習は切り上げ、ひたすら過去問を解きました。月並みではありますが、時間配分や解く順番など、本番を意識しました。私大は直前の数日だけ1年分のみ過去問を解いただけで終わりました。

  • 直前1週間

解いた過去問の振り返りに徹しました。間違いをまとめたノートを作っていましたが、まとめ方が良くなかったので活用はしづらかったです。

科目ごとの勉強方法

 共テに関しては二次対策やってればなんとかなると思います。
  • 国語

古漢は単語が分かれば文脈で理解できる部分も多いです。単語の暗記は継続的に行いましょう。現代文に関しては、読みながら自分で文章を構成し、書き切ってから一度客観的に回答を読み直すことで論理的な誤りを減らすことができたと思います。

  • 数学

最初からずっと苦手意識が払拭できませんでした。先に全ての問題に目を通し、白紙の解答用紙を作らず方針だけでも記述することで部分点をとりにいく意識をもって取り組むようにしていました。

  • 英語

時間配分が1番厳しい科目だと思います。自由英作文がネックだったので、東大特別演習で対策しました。自分で大問ごとの制限時間を設定して演習すると配分がつかみやすいと思います。

  • 物理

AIで単元別に学習すると、かなり得点は安定してくると思います。頻出の例題を覚えれば、ある程度は取れるようになるのではないでしょうか。

  • 化学

全部解こうとしないように気をつけましょう。パッと見てすぐ解法が思いつくもの以外は、計算問題は飛ばしてしまうのもありかもしれません。

■東進東大特進コースについて

 個人的には、東大特別演習はかなり役に立ったと考えています。勉強をコツコツと継続してきたわけでもなかった私には東大レベルにまで5教科各分野を仕上げるまでの道筋が明瞭でなかったため、取り組むべき分野を教科横断的に順位づけて提示してくれるこの講座は非常に役に立ちました。実際の入試でも、東大特別演習により自信のついた分野がいくつか出題されて、演習の効果を実感できました。
 東進の東大本番レベル模試は、2年生の終わりで東大入試同日体験受験を受けて以来全部受けていました。自分は判定ばかり気にしていたので、担任や担任助手の方から励まされて勉強を続けることができたように思います。模試は実際の入試問題より難易度が高くなるよう作られていることが多いです。できる分は全部受け、本番と近い緊張感や雰囲気の中問題を解く経験を多く積んでおきましょう。
 私は学校に併設された寮に入っており、チームミーティングは同じ寮のメンバーと毎週行っていました。自分で立てるだけでは達成の難しい目標ややる気の起きないことでも、友人に宣言してみるとうまくいくかもしれません。私はそのようなタイプだったので、過去問の年度や東大特別演習の達成数などを毎週宣言してモチベーションを保っていました。やはり、友人の存在は受験という気分が落ち込みがちな出来事の中でも心の支えになります。大切にしましょう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 これまでの部分にもいくつか書いてきたのでそれもご参照ください。今取り組んでいることが大変でも、あと1年ほど頑張るだけで素敵な大学生活が待っています。周りの人に振り回されず、自分に必要な勉強を地道に進めていきましょう。頑張ってください。