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東京都 都立 両国高等学校 卒
東京大学 理科一類

田村 京大さん

■センター試験得点 835点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 76 70 54 31 38 =269/440点
自己採点 74 70 50 15 32 =241/440点

■受験した感触・・・ 物理ムズいし化学は構造決定出ずでかなり焦った、正直合格点すれすれ位を生きているかもしれない

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B 理科一類 A

受験はフライングした者勝ち

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を目指したきっかけ

 東大に関して本格的に意識し始めたのは中3の夏頃です。その頃は「東大を受験することになるのかなあ」とうっすら感じてはいたのですが、将来のビジョンは全く定まっていませんでした。また、正直中学の最初の頃はずば抜けて出来が良かった、というわけではありませんでした。中1の数学のテストが難しすぎたために18点という同学年内でほぼ最下位の成績を取って、数学ができないなあと嘆き苦しんでいた時期もありました。そうこうしているうちに中学3年生になり、コロナ禍に入って時間を持て余していた頃に、同学の先輩から「東進ハイスクールの数学特待制度に申し込んでみたらどうだ」というお誘いを受けました。かろうじて中学校での数学の成績は5を取れていたのでダメ元で出してみたところなんと通過し、そこで基礎的な講座を受けまくったところ数学の成績が急上昇し、「勉強が楽しい」と思い始め、それから他科目の成績も上昇し始めました。それを機に「自分の限界に挑戦してみよう」と思って東大を志望する意志を固めました。

受かった要因

 これに関しては先取り学習を気の赴くままに進められたのが大きかったです。高等学校対応数学に関しては中3の終わりまでに数Ⅲを終わらせたり、物理や化学を高1までに総ざらいできたりしたのは大きな糧になったと思います。ただそれだけで基礎が強固に身についたとは到底言えなかったので、その後にじっくりやる講座(苑田尚之先生の「ハイレベル物理」など)を取りました。総ざらいしたのはこういった講座の導入をすんなり通してくれるという点で非常に役に立ったと思います。受験に関しては演習量や基礎の強固さがものをいってくる世界なので、自分の興味があるならばどんどん学びを進め、深めていくのがおすすめです。ただし、無闇に進むのはおすすめしません。先取りは人と差をつけられる一方で、空回りしてしまったらただの時間の浪費になってしまいます。自分の学習が身についているか、ということを意識しつつ勉強を進めていく事が大事です。その確認に私は東進模試や基礎的な問題集などを使っていました。東進模試は否が応でも高頻度で受けることになるのでペースメーカーとして役立ちました。

反面教師にしてほしいところ

 私は正直に言うと高一、高二はまだしも高三は受験生としての自覚がまるでないような行動が結構ありました。まず1つ、SNSに莫大な時間を費やしたことです。Twitter(現X)やYouTubeにかなり時間を浪費していました。この2つはスクロールするだけで違う情報を際限なく流してくるので脳の容量を圧迫するだけでなく、受動的に使う場面が多いので学びが得られません。ただ、勉強用にアカウントを作っている人もいて、その中には学びが得られる問題や情報を提供してくれるアカウントもあります。もし使うならそういったアカウントだけをフォローしましょう。もう1つ、ゲームに熱中した時期があったことです。8月から10月という通称受験の天王山の時期にはゲームばかりしていました。おかげで秋模試の成績は夏から下がりました。情けないです。探せば他にもありますが、とにかくこの2つにはかなりの時間を持っていかれました。みなさんは決して(確実に受かるという自信がつくくらいまでに勉強できる余裕があるなら皆さんに任せますが……)こんなことにはならないようにしましょう。誘惑に負けない!

■東進東大特進コースについて

東進ハイスクールの受講

 英語、長岡恭史、青木純二両師の数学、栗原隆師の古文、林修師の現代文、苑田尚之師の物理を受講しました。どれもハイレベルながら基礎的なことを強固に叩き込んでくれます。

東大特進の受講

 どの先生の授業も一級品であるのは間違いないので、「どの授業は自分に必須か」ということをよく考えながら受講してください。私は鎌田真彰先生の東大特進化学に特にお世話になりました。簡潔ながら深いところまで書いてある基本事項解説と、直近十年は収録を控えた怒涛の過去問収録で演習量には困らないうえ、直近10年の過去問演習ではほぼ初見の状態で演習を行うことができます。その点が特にありがたかったです。また、長岡先生のテストゼミはランキング掲示もあるので、「載りたい!」という一心で数学に励んでみるのもいいのではないでしょうか。

東大特別演習

 今年から導入された志望校別単元ジャンル演習講座と第一志望校対策演習を融合したものとなっていますが、東大受験において弱点となりやすいところや頻出分野を的確に勧めてくれるので、何をしようか、ということに困ることはありませんでした。また、過去問演習でやった単元の類題をすぐに探すことができる上、その出典が長年蓄積された東大本番レベル模試の過去問だったので、単元ごとの定着はさせやすかったです。また、定期的に東大生が開催してくれるホームルームがあるので、参加すると良い情報が得られると思います。私は機会を逃しまくって使えませんでした。無念。

東大化学反応式演習

 これをやっておけば化学反応式を書く問題に関してはほぼ困りません。基礎的なものも多く、頻出ながら書けない人も多くいるものもあるので、定期的にやって覚えていくと良いと思います。また、反応式は鎌田先生が東大特進化学第Ⅰ期で作り方含め網羅してくれますので、化学選択者はそちらの授業を受講するのがベストです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 本当に、復習をしっかりしてください。受講が終わったあとや授業から帰ったあとは疲れて休みたい気持ちも十分にわかりますが、当日は「今日はこんなことをやったな」と見返し、翌日、遅くとも三日以内にその内容が頭に入っているか(英語なら文章構造の把握やわからない単語をなくすこと、数学なら発想へのありつき方や処理の仕方、というように)を確認してください。模試もそうです。私はろくにできませんでした。受かったからいいものの、落ちても全然不思議ではありませんでした。ぜひ、少し心を強く持つことで、将来の自分に感謝されるように勉強を進めてください。